ある日突然、我が家にやってきました。
みなさん、コレ↓ 何だかわかりますか??
そうです!
コンニャクの原料「こんにゃく芋」!!!
こんなゴツゴツした芋から
あのプルンとしたコンニャクができるなんて
想像できないですよね〜!
こんにゃく芋の畑での様子は、こちらの記事を見てみてくださいね♪
…って。
初めて手にしました、こんにゃく芋…!!!!!
どうしよ(笑)
コンニャクって、お家でも作れるんでしょうか〜?
こんにゃく芋に含まれる “グルコマンナン” という成分が水に溶け、
アルカリと反応することで固まり、ぷるぷるのこんにゃくになるそうです。
「生芋から作る自家製こんにゃく」 美味しそうな響きですよね〜♪
うん。 野菜オタクとしては、やってみるしかない!!
ということで、 今回の野菜オタクNOTEは
蒟蒻芋(コンニャクイモ)から こんにゃく作りに初挑戦!!です!
手作りこんにゃくを作ってみよう!
手作りコンニャク、いろんな作り方があるみたいですね。
どうやら
1.固める凝固剤を何にするか?
2.水の分量はどのくらいにするか?
3.芋を茹でてから擦るか生から擦るか?
この3つがポイントになるようです!
今回は 凝固剤 に注目してみました。
「凝固剤」には、下のような種類があります。
こんにゃく作りに使われるのは 主にこの3種類みたいですね。
まずは、凝固剤探しへ!
おっ、あっさり 近所のスーパー、製菓コーナーにて発見!
意外と身近にありました。
炭酸水素ナトリウムって書いてありますね。
これでやってみましょう♪
1回目
こんにゃくの基本の作り方は
1)芋を擦って
2)凝固剤で固めて
3)茹でてあく抜きして、完成!
まずはこんにゃく芋を洗いまーす
知ってました!?
こんにゃくのあの黒い粒って 芋の皮なんですって!!!!
皮をたくさん残せば、
黒い粒が多く 皮をキレイにむいてしまえば、
白いこんにゃくになります。
今回は、 このくらい残してみようかな?
半分に切ってみたら
中は真っ白〜〜
今回は500gでやってみます!
一口大に切って計りへ。
50℃のぬるま湯を2500cc準備します。
2500cc!?
結構お湯使うんですね!!
はかったコンニャク芋とぬるま湯を
ミキサーに入れて撹拌します。
一度に全部は入りきらないので
3回くらいに分けて撹拌したほうがよさそうですね
鍋に入れて、
火にかけながら練っていきます
焦げ付かないように混ぜ混ぜ〜
目が離せないので意外と大変です!
水っぽくてダマも残ってるけど… これで大丈夫かな…?
ちょっと心配ですが、とりあえず続けます。
凝固剤を溶かしておきます。
50ccの熱湯 で 炭酸水素ナトリウム(重曹)20g
溶かした凝固剤を一気に入れて… 素早くかきまぜる!!
「素早く」がポイント! カメラ撮ってる場合じゃないんだけどー(笑)
のりのようになってきたら タッパーに入れて、20分くらい放置。
なんかきれいじゃないですか?!
こんにゃくっぽい!
いよいよ仕上げ!
沸騰したお湯の中に入れます。
んー。
結構やわらかいぞー
茹でると固まるのかな?
30分くらい茹でると灰汁(アク)がぬけて
おいしいコンニャクになる…、はず!!
うわっ!
なんかブヨブヨ分離してきちゃいました〜〜!
ガ〜〜〜ン!!!
粘り強く茹でてたら、 まとまってはきたけど…
こんにゃくというより、しらたきに近い!?
カットして無理やり
こんにゃくっぽくしてみました。
ちょっと味見〜
ん? わらび餅?ナタデココ?のような食感!?
これはこれで美味しい!けど…
想像していた弾力のある板こんにゃくには なりませんでした… 残念〜〜〜!!
…やわらかすぎたかな?
水の分量を見直してみよう!
2回目
今度は、ぬるま湯の分量を
2500ccから1650ccに変更して
作ってみました。
凝固剤は変えずに
炭酸水素ナトリウム
でいきます!
さあどうかな〜〜?
手順は1回目と一緒で、
仕上げの沸騰したお湯の中へ投入!
…。
あーーーーーー…。
またブヨブヨしてきちゃいました…。
1回目よりはまとまったけど…
もっと、こんにゃくらしくできるはず!!
こうなったらやっぱり、
凝固剤 を変えてみることにします!!!
今度こそ!!!!!!!
成功を祈って、再々チャレンジ!!
3回目
凝固剤を水酸化カルシウム にしてみました。
「水酸化カルシウム」って聞きなれませんが、
こんにゃく作りではよく使われているみたい!
気持ちを新たに 芋洗い。
金たわし が早くて便利ですよ。
そうそう! ゴム手袋は必須!!
生芋に直接手で触れると、かゆくなります!!!
気をつけましょう。
ぬるま湯も 気持ち減らして1500ccにしてみます。
凝固剤4gを溶かす水は100cc
(今度は熱湯じゃなくて水で溶けるみたい)
ミキサーに入れて攪拌〜
ぬるま湯の分量が少ないと
芋がかたまりで残りやすいので
ひたひたに入れましょう!
今度は練り方も変えてみます。
撹拌した芋は大きめのボウルに入れて
芋が固まっていくので泡だて器で混ぜます。
全部を撹拌出来たら芋をねかします。
40分間そのまま放置〜
後の作業がしやすいように
凝固剤を水に溶かしておきましょう!
板こんにゃくの型づくりにバットを使います。
バットを水で濡らしておくと
こんにゃくが外しやすくなるので
この間に準備!
40分経過〜
お〜!いい感じに固まってる
のりかき(かき混ぜてのりのような状態にすること)
力強く!ガシガシと!
約10分くらい混ぜていると つやが出てきました〜♪
小学校の工作のときに使っていた
でんぷんのりのように なったら大丈夫!
凝固剤投入〜
一気に入れましょう。
凝固剤が全体にいきわたるように混ぜます。
すばやく!←重要ポイント
最初はバラバラしていてゼリーのような感じ
1分くらい混ぜていると
またのりのようになってきました。
練りすぎるとまた バラバラになってしまうので注意!
バットに移し替えて
ここも
すばやく! 空気を抜くように手で押しながら平らに。
20分放置〜〜
わ〜!ちゃんと固まってる〜!!
適当な大きさに切って…
沸騰したお湯の中に入れてあく抜きします。
30分〜40分くらい茹でたら
今度こそ! おいし〜〜いこんにゃくが出来てるはず!!
火を止めてから、
そのまま鍋の中で冷ますと 弾力が出て、
もっとおいしくなるらしい!
さあ、鍋から取り出してみましょう!
プリっと しっかりした板こんにゃく〜♪
出来た〜〜〜!!!
三回目でやっと成功!!!!!!
私が目指していた固さにできたのは、
1.芋に対してのぬるま湯の分量を減らし固めにしたこと
2.凝固剤をよりアルカリ度の高い水酸化カルシウムに変えたこと
が良かったんだと思います!
試食〜☆
やっぱり作り立てはお刺身で
みずみずしくてプリっとした感じ 伝わってますか〜?
いろいろな味で試しましたよ〜
私はやっぱり オーソドックスな「わさび醤油」が好き♪
朝食にはこんにゃくサラダ♪
出来立てこんにゃくを生姜醤油につけて ひと晩冷蔵庫に。
お好きな野菜にトッピングして
つけ汁にごま油を加えて、ドレッシング完成〜
生姜のつけ汁がしっかり染みていて
パンチが効いた一品になりました♪
市販のこんにゃくと比べると…
みずみずしい! プリッとした食感! 香りが穏やか!
生芋から作る自家製こんにゃく 絶品です☆
そうそう! 1回目の重曹バージョンの
わらび餅のようなコンニャクは
黒蜜ときなこかけて頂きましたよ〜
これはこれで美味しい! 病みつきになりそうな食感でした
おさらい
《材料》
こんにゃく芋 | 洗った状態で500g |
---|---|
凝固剤(水酸化カルシュウム) | 4g |
水 | 100cc |
《道具》
・包丁 ・まな板 ・ゴム手袋 ・大きめのボウル ・小さめのボウル ・ゴムべら ・泡だて器 ・ミキサー又はおろし金 ・計量カップ ・大きめの鍋(今回は26センチの深鍋使用) ・バット
《手順》
1 | 芋を洗って一口大に切る←必ずゴム手袋着用 |
---|---|
2 | 50℃のぬるま湯を1500cc準備ミキサーに芋とひたひたになるくらいのぬるま湯を入れ3回くらいに分けて入れ撹拌する。最後残った湯でミキサーを撹拌してきれいにする。 |
3 | 撹拌した芋は大きめのボウルに入れ固まりをなくように泡だて器で混ぜておく |
4 | そのまま40分間置く。 |
5 | この間に小さめのボウルに水と水酸化カルシュウムを入れ溶かしておく。バットも水でぬらしておく。 |
6 | 4のこんにゃくを力強く!10分くらい練る(弾力のあるこんにゃくにするにはここの練りが大事!)糸が引きでんぷんのりのような状態になったらOK |
7 | 6に一気に溶かした凝固剤を入れる。すばやく!混ぜる。最初バラバラになるがだんだんまとまってくる。混ぜすぎるとまたバラバラになるので注意! |
8 | 7をバットに入れ空気を抜くように押して平らにする。表面は濡らした手で撫でてきれいにして20分置く。 |
9 | 8を適当な大きさにカットして大きめの鍋に沸かしたお湯の中に入れ30分から40分茹でてあく抜きする。 |
10 | 時間がきたら火を止めそのまま冷ますと熟成されて弾力のあるこんにゃくになる。 |
【保存について】
茹でた水ごと容器に移し、冷蔵庫で1週間から10日間保存可能。
冷凍すると食感が変化してしまうので注意しましょう!
オマケ
他の方法も試してみてください♪
・芋を茹でてからそのゆで汁で撹拌する又はおろし金で擦る方法
・凝固剤を炭酸ナトリウムにする
・ぬるま湯の分量を変えてお好みの固さをみつける
・ゆずなどお好みの食材を入れて変わり種こんにゃくを作ってみる
などなど
こんにゃく作りはもっともっと研究すると 世界が広がりそうです♪
みなさんもぜひ作ってみて下さいね!