さっそくですが、みなさま これ、何かわかりますか?
野菜からしぼった「野菜絵の具」なんです!!!!!
自然の植物が持つ色を使って染めること =「草木染め」
先週、増田さんが書かれていた素敵な言葉に感激した私、、、
今回は大好きな料理を封印し、 野菜の色と向き合いましたよ〜
今回のヤサオタノートは… もちろん夏休み自由研究にもピッタリ!
<小学校低学年〜中学生まで>
野菜絵の具を作ってみよう
色が出やすいもので、どなたでも思い浮かぶのは イチゴやブルーベリーでしょうか。
たしかに、ちょっとつぶしただけでこんなにもキレイ!
ただ、野菜オタクノートとしては当たり前すぎますよね〜
……ということで、 特に野菜にこだわり、
1.どの野菜からどんな色が出るのかな?
2.色が鮮やかな野菜は何かな?
3.野菜絵の具って、時間がたつと消えないのかな?
について、とことん調べました!
色が出なかった野菜もご紹介しますので、
自由研究をするときにムダな取組みは省けます(笑)
……いや、ホント、
予想外に色が出なかった野菜もたくさんあり、、、
でもでも、、、
意外な野菜から、 意外な色も出ましたよ〜
ぜひ最後までお読みください!
ご用意した野菜はコチラ▼
絵の具になりそうな野菜をアレコレと考えた体験は初めて!
さぁ、実験開始です!
実験1. 野菜をすりおろしてみよう!
すりおろすだけで、 簡単に絵の具ができそうな野菜はコチラかなぁ、、、
人参は皮のまますりおろします
ガーゼに包んでしぼります〜
うん、いい感じ! この調子でトマトも、、、
……と思ったら、全然赤くない!
そうトマトの中の汁は赤くないですものね〜〜〜
ということで、すりこぎにチェンジ!
……おっと、ここでまた失敗、、、
タネと汁がまざると色が薄いのです!
みなさんは、タネを取り除いてからすって下さいね!
実験2.すりこぎを使ってみよう!
皮の部分に色がある野菜は、 皮のみをすり鉢に入れれば汁が出る! と思った私ですが、、、
……そんなに簡単ではナカッタ、、、
例えば、りんご。 いくらすっても、
皮はびくともせず、 身だけがはがれていく感じ、、、
……ということで、 皮はみじんぎりにして
すってから、ガーゼでしぼりましょう!
うん、うん、この調子で、
みじんぎり→する→しぼる
をやりますよ〜
しそ、キュウリはOK!
ところが、キャベツのみじんぎりは、
すっても、すっても、びくともしません!
仕方なく、ブレンダー登場!
イイ感じに繊維から水分が出てきました〜〜〜
オレンジの皮もできるかなぁ、、、
……と思ったら、力いっぱいしぼっても数滴しか出ず、、、
そして、オレンジと同じくらいに困ったのが、
ナス、、、
何をしても汁が出てきません、、、
綺麗な紫色を出したい〜!!!
増田先輩にヘルプの問合せをしたところ、
「ゆでてみたら!」 とすばらしい情報が!
実験3.皮をゆでてみよう!
そう、前回の野菜オタクノートで草木染めをした あの手法です!
ナスの皮を煮てみます〜
しぼってみると〜 やっと汁が出てきましたが、、、
色が、、、薄い、、、、
あまりにガッカリして写真をとり忘れてしまった、、、
どれくらい薄かったかは、 のちほどの、色見本でご紹介させて下さいませ!
ついでに、スナップエンドウ、オレンジの皮、キュウリの皮も
ゆでてみましたが、ほぼしぼれませんでした、、、
でも、成功したものもありますよ!!!
そう、タマネギの皮です。
こちらは、煮た立せないようにしながら
30分じっくりとゆでてみました!
特に紫タマネギの皮がイイ感じに!!!
紫タマネギをすりおろした汁と 皮をゆでて
しぼった汁では、こんなにも色が違います!
皮からの汁を塗ってみると、ピンクになりました〜〜〜!!!
イチゴと比べても、見劣りしません!
とっても落ち着いたピンク色〜〜〜
うん、これは大発見かも♪♪♪
実験4.にかわを混ぜてみよう!
しぼっただけの野菜汁はサラサラなので、 「にかわ」を混ぜてみます。
「にかわ」は動物の皮から作られているので、
こちらも自然のものですね!
私は、東急ハンズで購入してきましたが、
ネットでも買えます!
「のり」の役目となるものとして、
アラビアゴム(水彩)、リンシードオイル(油絵)、
ろう(クレヨン) などがあるそうです。
「水」と「にかわ」を、1:1 で10時間つけこみ、
湯せんにかけて溶かします。
それを野菜汁にまぜます。
この時、すぐにはドロドロにならないため、
ついつい「にかわ」を入れすぎちゃったら、、、、
お餅みたいになっちゃいました(笑)
ちょっとサラサラかなぁという状態で
10分前後放置すると イイ感じに
トロトロしてきますので、 皆さまはお気を付けください!
ただ、色づきは良いのですが、
画用紙に塗ると、紙がウネウネに、、、
油絵キャンバスのような、
厚い紙に塗るべきかもしれませんね〜
色付きが悪い野菜絵の具たち!
なんとかならないかなぁ、、、
悩んだ私のオススメはコレです!
数時間、放置、、、
それだけ?(笑) でも、
水分が蒸発して、ちょうど良くなるんです!!!
電子レンジ加熱しても良いかもしれませんね。 さぁ、いよいよ〜
色見本
こんなにも色々な色が出ましたよ〜!!!
本当に野菜って素晴らしいですね♪♪♪
おろし金ですりおろすだけで、
簡単に大量に野菜絵の具ができたのは、
パプリカ、ピーマン、ニンジンです! !
キウイ、キュウリ(実)は、作るのは簡単ですが、発色が悪かったですね〜
皮をゆでてしぼったタマネギの皮も、 キレイな色が出ました!
みじんぎりしたり、ブレンダーしたりと多少苦労はしましたが、
発色がよくキレイな色となったのは、
シソ、キュウリ(皮)、キャベツ、レタスです。
ミニトマト、リンゴ、アメリカンチェリーは 意外に発色が悪かったですね〜〜〜
ここで第2の嬉しい発見が! 「ミョウガ」です!
とっても綺麗な紫色になったのです!!!!!
紫色の期待の星だった「ナス」と比べても、
紙に塗った時の紫色感が強いですよね! !
ブルーベリーと比べても、上品な紫色だと思われませんか?
このミョウガ、すりおろした直後は
すごくキレイな紫色なのに、 あっと言う間に変色、、、
でも心配しないで下さい!
汁は茶色っぽいうえに、 塗った直後は発色も悪いのですが、、
重ね塗りを丁寧にしていって、
かわくと、キレイな紫色になっていくのです!
まるでマジック!!! ぜひ、試してみて下さい!!!
色別に分けてみましょう。
簡単に野菜絵の具が出来ました!
キレイなグラデーションとなるので、
微妙な色使いの絵も描けそうです!
なんと言ってもパプリカ(赤)!
アメリカンチェリーは、残った果肉を利用して
変化のある絵が描けるかも、、
黄色系のグランプリも、パプリカ(黄)ですね〜〜〜
普通のタマネギの皮は、
どんどん茶色になっちゃいました。
絵を描いてみよう!
野菜絵の具がもたらす、
自然を感じる落ち着いた色合い
を大切に、 絵手書きにしてみました!
塗っている時も、野菜の良い香りが、、、
とっても優雅な時間です!
野菜の絵の具は時間がたつと消えてしまう?
せっかく作品を作ったので、
これは気になりますよね〜 でも、残念ながら、
薄くなってしまいます、、、、泣
上の写真と見比べてみて下さいませ、、、
でも、でも、発色のよかった野菜たちを
丁寧に、丁寧に重ねぬりしておくと、
5日たっても、こんなにも色が残りました!
まとめ
野菜別の色と抽出方法
●色の出なかった野菜
ナス、キウイ(ゴールデン)、オレンジ(皮)、かぶ、スナップエンドウ
いかがでしたでしょうか?
食べることができる野菜だからこそ、
小さなお子様がなめてしまっても大丈夫!
原色は出ませんでしたが、その自然の色合いのおかげで、
とっても雰囲気のある絵手書きにも仕上がりました!
色を混ぜてみると、更に新しい発見があるかも♪♪
抽出の時間、楽しかったな〜〜〜
たくさん抽出できた汁は、もちろん飲みましたよ!!!
絞ったあとの野菜は、ぜひお料理に活用して下さいね!
私はラタトウユを作りました。
夏休みはぜひ、 ご家族や、お友達みんなで
「野菜絵の具」を作ってみて下さい!!!
野菜オタクNOTEチームがお届けする
次回もお楽しみに〜〜〜♪