「あら汁」って大好き!
魚のだしって美味しいですよねー♪
ということで、
今回の魚オタnote、テーマは…
「あらだし」!
「アラだし」とは?
魚のアラでとった「だし」
昆布やかつお節のだしとは
また違う「あらだし」。
磯の香りがイイ~♪
「あらだし」ってどんな風にとるの?
やってみたいと思いまーす♪
「あらだし」をとってみよう~鯛編
魚のアラなんて、ハードル高い!?
全然そんなことありません!!
実は、「アラだし」って超簡単!
水とお酒で煮込むだけなんですよー。
お祝いの季節にピッタリ
「鯛」で出汁をとってみましょう。
魚のアラの入手方法
まずは!
魚の「あら」を入手せねば!!
①アラのパックをGET
魚屋さんやスーパーのお魚コーナーへ行ってみましょう!
お刺身や切り身を取るために魚を解体しています。
そこで残ったのが「あら」。
パックに詰めて売っていたりします。
でも、「あら」は限りがある!
そして意外と人気!?
なので、毎日確実にあるとも限らず…。
②魚を丸ごと買う!
確実に手に入れるなら、
この方法!
「魚を丸のまま買う!」
さばくのは魚屋さんにお任せ(笑)
お店の方に声をかければ、
処理してくれます。
こんな風に注文してみます。
「だしを取りたいので頭も骨もください」
「はらわたは抜いておいてください」
とオーダー。すると、
こんな感じでさばいてくれました!
鯛さん、イイ感じ♪
自宅でさばくのは大変ですものね~!
近所の魚屋さんで購入。
この日は1尾600円が、タイムセールで400円に!ラッキー♪
鯛の身は刺身として、そして、アラは出汁に!
では早速だしを取りまーす!
基本の「あらだし」をとる
出汁をとるって、手間暇かかるイメージ…。
でも、あらでだしをとるって意外と簡単!
一緒にやってみましょう♪
1 アラを冷水で洗う
あらは良く見ると結構汚れています。
血やうろこ、内臓の一部など。
触るの勇気いるーーー!
という方もいるかもしれませんね。
(私は平気ですけど!)
こういう汚れをしっかり落としたい!
真水できちんと洗うのが大事です~。
あ。
こういう赤黒い塊、気になるー。
気になる血合いの塊があれば、包丁でそぎ落としちゃいましょう。
こんなふうに血の塊が残っていると、取っただしが濁ってしまう原因に。
味も悪くなるので取りましょー!
2 塩をして、しばし置く
洗ったあとは、塩!
この辺は魚料理の基本ですね。
先ほどの鯛に対して一掴みほど。
全体にまぶして30分ほどおきます。
余計な水分を出して、臭みを抜いて。
美味しいだしへまた一歩近づきます!
3 熱湯をかける(霜降り)
塩すると、ドリップや汚れが出てきます。
熱湯をかけて洗い流しますー。
この作業、「霜降り」と言います♪
こうやって熱湯をかけるのは、
汚れをとったり生臭さをとるため。
沸騰したてのお湯じゃなくてもOK。
身の色が白く変わるくらいの熱さのお湯で大丈夫です!
おいしいアラだしをとるのに大切な下処理ですね~♪
4 鍋で煮だす
ここまできたら、
ようやく鍋で煮出します!
しっかりかぶるくらいの水と
お酒を加えて火にかけます。
(酒は1/3~1/4くらい、中火)
でも、水や酒の細かい分量は気にしなくて大丈夫!
このとき、こんぶも加えて一緒にだしをとってもおいしいんですよね~。
でも今回は魚のアラの実験なので、アラだけで煮ていきます。
沸騰したらアクをとって!
これも基本ですね!
アクを取ったら火を弱めてコトコト煮込みます。
あら出汁がとれました!
さて~
どんなお味かな?
「あらだし」の味比較
出来た「あらだし」を試飲♪
鯛のアラを煮込んだ時間で
味を比較してみます!
煮込み時間による比較
使用アラ:鯛
時間:10分・20分・30分
比較:色・風味
●色
正直なところ、
思ったほどの色の違いは出なかったー。
もっとたっぷりアラを使うと、
結果は変わるかも。
●風味
10分でも磯の香りがしっかり!
飲み比べると、30分煮込んだ方が
やや風味が強い?
でも、大差はありません!
【結果】
色 | 時間をかけた方が色は濃いが、それほどしっかりとした色はない |
風味 | 10分・20分・30分でそれほどかわらない |
つまり!
煮込み時間は10分でも30分でも
たいして変わらない!!
10分でだしがとれるなんて!
ますますお手軽!?
あ、このあらだしを使う時は、
いったん漉してくださいね!
汚れやうろこが残っているかもしれません。
鯛でとった出汁を活用
とった「あらだし」は、このまま潮汁にしても美味~!
うちはお味噌汁に使うことが多いかな。
でも今回は、鯛だけに!
「鯛茶漬け」にしちゃいました♪
昼間から贅沢な感じ(笑)
ゴリゴリごまをすって、醤油とみりんを煮切ったものとタイの切り身をすり鉢に。待つこと10分ほど。
アツアツのごはんにタイの切り身を盛り、適度にあたためた鯛のあらだしをかければ、こんなに素敵な鯛茶漬けが!!
1尾400円で2人前の鯛茶漬け。
コストパフォーマンス高すぎ!
出汁をとった後の身は
出汁を取ったあと、これも活用しますよ~♪
まだまだ美味しい身が残ってる!
お味噌汁にするなら、あらを入れたまま味噌を溶いてもいいですしね。
フレークも美味しい!
骨についてる身ほぐします。
醤油みりんを加えて、水分を飛ばしながら炒めると、出来あがり!
これ、最高に美味しいごはんのお供!
だしもとって、
身も最後まで食べつくす。
こういうの食育にもいいなぁと思っています。
「焼きアラだし」に挑戦~カサゴ編
あらは、焼いてから出汁をとってもいいんですって!
焼かずにとるだしと、焼きあらだしはどうちがうのか!?
試してみましょう~!
用意したお魚はこちら!
じゃーん!
カサゴ!
1尾600円でした。
焼いてからとる「アラだし」
焼くとやっぱり香ばしくなる?
香りも豊かになる??
気になりますねー。
トースターや魚焼きグリルで焼いていきますー。
焼く前の処理は、さっきと同じ。
真水で洗って、塩を振り30分おきました。
表面が軽くこんがりするくらい焼いてみました。
両面焼きなら裏返さなくてOK。
焼いてみて気づきましたが焼くので霜降りする必要がない!
やってみるまで気づかなかった…。
わざわざ焼くなんて面倒!と思ってたけど、霜降りしなくていいならトータルでかかる手間は、そんなに変わらないじゃない!!
焼いたあらを鍋に入れ、
水と酒を加えて…
一度沸騰させてアクを取って
弱火で煮込む流れは一緒です♪
どんなだしがとれてるだろう~?
「焼きアラだし」の味比較
出来た「焼きアラだし」を
煮込んだ時間で比較してみます!
煮込み時間による比較
使用あら:カサゴ
比較:色・風味
今回は15分・30分と煮だしてみて色や風味を比較してみました。
●色
煮出した時間によってやっぱりそんなに変わりませんでした。
微妙ですが30分の方が少し色は濃いかな?
●風味
・焼いたアラだし
・焼かない普通のアラだし
味比べしてみましたが、
そこまで差がない印象に。
煮込んだ時間によっても
味は大きく変わりません。
【結果】
色 | あらを焼かずにとったときよりもやや濃い。煮だした時間で比較しても、長く煮込んだ方がやはり濃い。 |
風味 | 思っているよりあっさり。あらを焼かずにとったものとそこまで変わらない印象。煮込んだ時間によっても違いはあまりない。 |
だしを味わう潮汁に
今回も良いあらだしがとれたので、
出汁を活かした潮汁にしました。
今回のカサゴも、お刺身でいただけるもの。
身の方は醤油でづけにしてカサゴづくしのごはんセットに!
お魚も、お刺身だけより、だしもちゃんととって食べると満足感高し!!
魚を無駄なく、味わい尽くしているからですかね^^
食べた後の骨はアラに使える!
ここまでは、魚屋さんでさばいてもらっていました。
でも、ふと気が付いた!
魚を食べたあとの骨からもだしがとれるのでは?
思ったら即やるのが食オタの使命!
早速試してみました。
白ワイン蒸し後の「あらだし」
魚屋さんに走って買ってきたのは、最初に使ったのと同じ魚、鯛。
こちらは加熱調理用のもので1尾400円でした。
和食が続いてちょっと気分を変更~。
白ワイン蒸し焼きにすることに!
塩こしょうとハーブをきかせて
ミニトマトも加えて!
完成ーーー!
和食もいいけど、
こういう料理も大好き^^
で、本題は、
美味しくいただいた後!
残った頭と骨を水で洗い、
早速だしとりの開始~。
これまで同様、
水と酒で煮だしていきます。
ちゃんとだしはとれるかな!?
味比較
今回も、煮だし時間
15分・30分で比較です。
【結果】
味 | 淡い黄色のだし。3枚おろしのあらでとったものよりもやや薄く感じる。 |
風味 | 香りも、3枚おろしのあらだしより優しい感じ。でもちゃんと香りはあります。 |
まぁ想像通り、煮だした時間では
色も風味も大して変化はなし。
最初のあらよりも風味は弱いなと感じました。
こういうだしのとり方をするなら、こんぶやかつおぶし、いりこなど、普段だしをとる素材と合わせて楽しむと良いかも。
後記
下処理の必要はあるにしても、簡単に良いだしがとれる「魚のあら」。
魚を買うときに、「あらでだしをだしをとるから」と一言添えたら、新鮮なあらを手に入れることができます。
とったあらで味噌汁や潮汁を作ったり、こらからの季節なら鍋用のだしにしたり、ラーメンを作るときに使ったり!
捨てるなんてもったいないあら。
ぜひ活用してみてくださいね。
次回の食オタnoteもお楽しみに~!