野菜オタクNOTE、今年最後の記事になりました!
毎週楽しんでいただけましたか?
さて、この1年間で
一番読まれたヤサオタ記事は…?
なんと、コレ!!!
そうです!
夏休み自由研究テーマ提案として書いた
“野菜染め” の記事でしたー!!!!!
▼まだ読んだことのない方は、こちらからどうぞ▼
ということで、2017年の締めの今回は
今年1番人気だった記事の続編を!!
野菜染め第2弾!!
もっと簡単に染めてみよう
をお届けします♪
前回のおさらい
まずは、「野菜染め」の手順をおさらいしましょう!
以前の記事、第1弾では、
基本の野菜染めのやり方を紹介しました!
※詳しい手順は前記事で…
≫野菜で布を染めてみよう!野菜染め研究
記事を読んでやってみたいけどちょっと大変そうだな?
と思った人も多いはず……
寄せられたみなさんの声
みなさんからの声を参考にもっと手軽に染められないかと考えてみました!
「綿や麻の布は豆乳で洗わなきゃダメ?」
↓
洗わなくても染まるか?!やってみよう!
「染めた後、媒染液に漬けなきゃダメかな?」
↓
色の違いにも注目して、
媒染液なしでやってみよう
色落ちが心配だけど…
「染色液で煮なきゃダメ?」
↓
ポリ袋に染色液を入れて
漬けるだけでも染まるかも?!
「他の素材を使ってもいい?」
どんなふうに染まるのか
いろいろな素材で試してみよう!
ということで…
今回はなるべくシンプルな工程で
染め上げられないか検証です!
今回の実験
<実験1> 植物性布を豆乳洗いなしで染めてみる
<実験2> ミョウバン液に漬けないで洗ってみる
<実験3> ポリ袋に入れるだけで染めてみる
<実験4> 様々な材質を染めてみる
今回の実験は安定な染め具合が期待できる
これ!
そうです!
野菜染めでおなじみ、玉ねぎの皮を使います
1から3の実験の布は前回と同じ
ダブルガーゼ(綿)を使用します。
媒染液をつくるのは焼きミョウバンを使います。
台所で作業しても安心ですよね。
布を下処理せずに染色液に入れても染まる?
植物性布を豆乳洗いなしで染めてみる
前回の記事で色素はたんぱく質と結びつきやすいので
植物性の綿は豆乳で洗ってから染めました。
前回豆乳がもったいないな〜
と思った記憶が…
水洗いだけならどうだろうか?
◆予想◆
今回使用するガーゼは豆乳洗いしなくても染まるけど色は薄い。
水洗いしておけばそのままよりは染まる。
◆検証◆
豆乳洗いしていない布を投入。
購入したものを切っただけです。
煮こみます。
しっかり色がついてきましたね!
水洗いしたものはどうでしょうか?
洗うと布がクタッとなってよく染まりやすそう!
何もしていない布と水洗いした布を比べてみましょう!
豆乳で洗わなくても染まりましたね!
でもやはりそのままよりは水洗いしたほうが
濃く染まりました。
染めた後の「媒染液処理」をしなくても色落ちしない?
ミョウバン液に漬けないで洗ってみる
基本の工程では染めた後金属イオンと結びつけて色素を定着させるために媒染液に漬けました。
媒染液はミョウバンや銅、鉄などを溶かして作りました。
材料を調達するのがちょっと面倒ですよね…
「媒染液」には色素を定着させる働きと変化させる働きがあります。
色落ちしないか試してみましょう!
◆予想◆
媒染液に漬けないと色落ちしそう
◆検証◆
染めてそのまま、媒染液に漬けないものと媒染液に漬けたものを用意。
※媒染液にはミョウバン液を使用
※どちらも豆乳洗いはしていないで同じ汁で染めたものを使用
一週間後に洗ってみました。
写真で伝わるでしょうか?
ミョウバン液に漬けなかったほう(そのまま)は水に入れてすぐに色落ちしてしまいました
わかりにくいので透明な器に洗った水を移してみました。
色が落ちているのがわかりますよね?
ミョウバン液に漬けたほうは水が透明です!
ほぼ色落ちしなかったことがわかります!
煮込まずに野菜液に漬けるだけで染まる?
ポリ袋に入れただけで染めてみる
煮込まずに染色液と布をポリ袋に入れて
置いておくだけで染まる!
という話を聞いたことがあります。
きれいに染まるのかな~?
◆予想◆
・染まるけど色が薄い
・色素の定着が悪く色落ちが激しい
◆検証◆
玉ねぎ液を煮出したら粗熱をとってポリ袋に液と布を入れます。
・5分間漬けたもの
・30分間漬けたもの
で調べます。
染まり具合がよくわかるように輪ゴムで模様をつけることにしました。
こうすると輪ゴムのところが染まらず白く残るので開いたとき輪っかができます。
ミョウバン液(媒染液)あり、なしで調べました。
さあ!染まったでしょうか?
お〜〜〜〜!!
模様もはっきり出て
しっかり染まってるじゃないですか〜〜
感動!!
5分間と30分間の色の差はほぼなし!
短時間でもしっかり染まるんですね。
色落ちチェックもしましたよ〜
ミョウバン液に漬けたものはほぼ色落ちなし!
そのままのほうは写真ではわかりづらいですがやはり若干色落ちしました。
色の染まり具合を比較してみましょう!
煮こんだものより、漬けただけのほうがちょっとだけ色が薄いですね。
ほかの素材はどんなふうに染まるのかな?
さまざまな素材を染めてみた
植物性の綿でも下処理なしでこれだけ染まるのだから
動物性のウールなら短時間できれいに染まるはず!!
ウール100%の毛糸を買いに手芸売り場へ〜
なんだかいろいろな素材があって
オタク心がムズムズ(笑)
毛糸と綿のほかに
●リネン(麻)
●ナイロン
●ポリエステル
で染まりかたの違いを試すことに!!
みなさんはどの素材が一番きれいに染まると思いますか?
◆予想◆
1番はウール!
綿(ガーゼ)・麻・ポリエステル・ナイロンの順に
濃くきれいに染まりそう!
◆検証◆
ウール以外はまた輪ゴムで模様付けします。
準備OK!
鍋の中に投入〜
今回は同時に30分間煮ることにしました。
入れた瞬間早くも毛糸にじわ〜〜〜と色が染まっていきました!
12分くらい経過したところで
今回は色落ちしないように
すべてミョウバン液に漬けます。
毛糸の色の濃さが目立ちますね。
さあミョウバン液から出してみましょう。
同じ玉ねぎ液に同じ時間煮込んだのに
この色の違い!!
おもしろ〜〜い!!!!!
温かみのある色に仕上がりました!
ナイロンはちょっとゴワゴワしているので苦戦するかと思いましたが意外にもいい色に仕上がりました
毛糸が2個あったので茹で栗を作った汁でも染めてみました
玉ねぎ色と栗色♪
あったか〜いやさしい色合い
ほっこりします
本日のまとめ
実験1:布を下処理せずに染色液に入れても染まるか?
●植物性布を豆乳洗いなしで染めてみる
植物布の下処理を省略しても染まる!
但し、少し色が薄めになるので
しっかり染めるなら下処理しましょう
(水洗いでも可)
実験2:染めた後の媒染液処理をしなくても色落ちしないか?
●ミョウバン液(媒染液)に漬けないで洗ってみる
媒染液(今回はミョウバン液)に漬けないと色落ちする
この作業は省略しないほうがよい!
実験3:煮込まずに染色液に漬けるだけで染まる?
●ポリ袋に入れただけで染めてみる
ポリ袋に5分入れただけでも染まる
煮込んだ時よりは色は薄い
実験4:繊維による染まり方の違いを検証
●綿・麻・ウール・ナイロン・ポリエステル
動物性素材のウールは1番きれいに早く染まる
ナイロンが予想外にきれいに染まったすみよオススメ♪
〜かんたん野菜染め手順〜
1素材はウールを選ぶ(季節的に毛糸がオススメ!)
↓
2たまねぎの皮で染色液を作る
↓
3ポリ袋に毛糸と染色液を入れ5分漬けこむ
↓
4ミョウバン液を作っておく
↓
5毛糸をミョウバン液に15分くらい漬ける
↓
6軽く洗って干して出来上がり!
※毛糸をまとめて染めるなら大鍋で煮たほうがよい
実は今回1番大変だったのは
玉ねぎの皮収集でした!
21gの皮を収集するために
大玉4個中玉4個のたまねぎが必要でした。
今回全ての実験に使用した玉ねぎの皮はこの2倍!
玉ねぎ染めをすると決めたら…
普段からコツコツ集めることが大事!!
今回一気に剥いた玉ねぎは
全てうす切りとみじん切りにして
冷凍保存しました
ある日の朝食にオニオングラタンスープを作りました
冷凍玉ねぎは飴色玉ねぎを作る時間が短縮されましたよね?
※玉ねぎの糖度実験より
ガーリックトーストも冷凍してあったので
パパっと出来ちゃいました♪
染めた小さい布は額縁に入れてみましたヨ
素敵!!
自己満足〜♪
野菜染め<第2弾>いかがでしたか?
毛糸は簡単にきれいな色に染まります♪
やさしい色合いの野菜染め毛糸で温かい部屋でゆったり編み物なんていかがですか?
私のおすすめのこの冬の過ごし方です。
野菜オタク1年間ご愛読ありがとうございました。
来年はさらにパワーアップした記事をお送りします!
どうぞよろしくお願いいたします