食オタ|食の資格者コミュニティ

野菜の捨てちゃう部分で「野菜石けん」をつくろう!

野菜の色って本当にキレイ♪

「この色を何かに活かせないかなぁ~」
と常に考えてしまう野菜オタクです…汗

夏休みに、大人も子供も楽しめて
野菜の色を活かせる「ものづくり」
楽しそうだな~♪

そこで今回の食オタNOTEは…
夏休みの自由研究にもピッタリ!!

野菜の色でカラフルな石鹸をつくってみましょう!

石けん作りの準備をしよう!

石けんって不思議ですよね…!!

普段は固まっているのに、
水が加わると溶けて泡立つ。

そもそも石鹸ってなに?

石鹸って一体、なにで出来ているの?

直売所で購入した「手作り石鹸」の
成分を見てみると…↓

オイルの名前がたくさ~ん!

そう!石鹸の材料は、主にオイル(油脂)なんです。

オイルに、水酸化ナトリウムを加えると
鹸化(けんか)という化学反応が起こって
石けんができるのです。

※水酸化ナトリウム=苛性ソーダ

つまりこういうこと!

オイルと苛性ソーダと水で、石鹸って出来ていたんですね♪

石けんって化学だ!!

本格派石けんづくり材料集め!

まずは、基本のこの3つの材料で本格的な石鹸を作りに挑戦!!

材料を集めましょう~!

(1)オイル

まずは、石鹸のベースとなる「オイル」。

用意してみたのはこちら↓

食用にも使っている
オリーブオイルとココナッツオイル。

それから「パーム油」で作ってみます!

パーム油は、石鹸を硬く仕上げるのに必要なんです!
(パーム油以外だとシアバターなど)

(2)水

そしてお水は、精製水を準備してみました。

精製水は、ドラックストアのコンタクトレンズコーナーで発見!


なければ、水道水でも良いようです。

(3)苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)

鹸化させるのに最も大切な材料!
「苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)」

化学反応に必要な水酸化ナトリウムは、苛性ソーダを使います!

これがそうです↓

「劇物」と聞くと取り扱いが怖くなるし購入するのもソワソワしてしまう…。

緊張しながらドラックストアへ。

ところが…

「売っている店がない!!」
(4軒まわりました…)

親切な店員さんが教えてくれました。
苛性ソーダは、劇物なので処方箋薬局でのみ取り扱いのようです。

処方箋薬局とは
薬剤師が常駐し、調剤している薬局のこと。
※薬局(ドラックストア)は、薬剤師が常駐していないことも多く、一般医薬品しか販売していないこともある。


苛性ソーダ購入時には、
氏名・住所・職業・使用用途の記入と捺印・身分証明書の提示が必要でした。

これで材料が揃いました!
ふぅ~。

道具を揃えよう!

本格派石けん作りに必要な道具も揃えていきましょう!


大切な防具

準備に大切なのが、苛性ソーダ対策!

ゴム手袋、マスク、エプロン、メガネ(ゴーグルなど)!

この格好です↓



苛性ソーダは、水と混ざると熱を発生して刺激臭がでてきます!!

吸い込み危険!!

さらに、たんぱく質を腐食する性質もある!

皮膚につかないように、注意が必要!

ほかの道具も用意できました。

これで本格派石けん作りの準備は完了です!!

石けんを作ってみよう

~本格派/子ども向け~

いざ!
石けんを手作りしてみます!

【本格派】石けんの作り方

★本格的な石鹸づくりでは、危険な作業もあるため、子供と一緒につくる際は分担しましょう!

1、オイルの準備(こどもOK)

ここはお子さまお手伝いOKです!

オイルは今回、3種類をブレンド。


オリーブオイル:ココナッツオイル:パーム油を、「3:1:1」くらいの割合で調合してみました!

オイルは、湯煎をして液体状に溶かしておきます。


沸騰したお湯が入ったボウル上で湯煎。

温度を上げる必要があるので
このまま湯煎し続けます。

2、苛性ソーダ水をつくる(大人担当)

ここは大人が担当してください!
子どもは離れたところで見学で~。

▼注意事項▼
※しっかり換気をしましょう!
※子供やペットの手の届かないところで作業しましょう!
※苛性ソーダは直接触ることのないように!(手袋着用)



※使い終わったら、苛性ソーダの蓋はすぐに閉めましょう。

精製水と苛性ソーダをそれぞれ計量。

混ぜる前に、精製水を
保冷材で冷やしておきます!


こうすると、急激な発熱を抑えることができる!
刺激臭の発生も少なくなる気がします。

少しずつ苛性ソーダを入れていきます。

慎重に…、慎重に…。
2~3回に分けて入れていきましょう。



その都度、マドラーでかるーく混ぜます!

見て!!
計量カップがすぐに曇り始めました!↓


温度が上がり始めた証拠!!
そして刺激臭も発生してるー!!

覗き込むのは、絶対ダメ!!


水蒸気を吸うと、むせます!!

目や鼻の粘膜には、特に刺激になるので注意!

「しっかり溶けるまで放置」
がオススメです!


換気のいいところに置いて、
45℃前後に冷めるまで離れて待ちます。

3、オイルと苛性ソーダ水を合わせる(大人担当)

ここも大人が担当してくださいね!

オイルと苛性ソーダ水の温度を確認!

同じくらいの温度になったら
オイルの中に苛性ソーダ水を入れます。

泡だて器でよーくよーく混ぜます。
シャカシャカ♪シャカシャカ♪




※苛性ソーダの性質がまだ残っているので、飛び跳ねないように注意!

よーく混ぜていると半透明になって、とろみが出てきた!↓


これを石鹸づくり用語では「トレース」というのだそう。

トレースが出てきたら、混ぜ混ぜ終了!

4、型に流し込む(大人担当)

ここも大人が担当した方が無難。

ゴムベラを使って、型に流し込んでいきます!



今回は、用意も手軽な牛乳パックで
やってみました!

5、蓋をして保温(こどもOK)

お子さんに手伝ってもらってOK。

ガムテープなどで止めて蓋をします。

ゆっくりゆっくり冷ますことで
キレイなせっけんができるみたい!

夏は常温放置でOK!

冬は保温できるバックなどに入れて、
24時間ゆっくりと冷やし固めます。

6、型から出す(こどもOK)

お子さんの出番です!

24時間後。
丸1日経ちました!

固まっているのわかるかな。


固まっているのが確認できたら、
牛乳パックを破るようにして
石けんを出していきます。

破って出せるから子供でも初心者でも簡単♪

色の映らない紙の上で作業しましょう!
新聞の上でやると文字が写ります…汗

7、カットして乾燥(こどもOK)

包丁が使える子ならお手伝いOK!

包丁などで好きな大きさに切っていきます。

包丁も専用のものを用意してくださいね。

風通しの良いところで乾燥させます。


出来立ては、周りがベトベト~。

1日経つと表面が乾いてくるので、
ここで再度、切りそろえると
キレイに仕上がりますよ!

4週間くらい乾燥・熟成させたら完成!!



ふぅ~。なかなか大変でした!

慣れてきたら楽しそうだけど…

準備も大変だし、危険度も…
子供の自由研究にはハードル高い??

【子ども向け】石けんの作り方

本格派は小学生や初心者には
チョット…。

と思っていたら、
石鹸づくりの材料を見つけましたー!

じゃん♪ソープの素!


他にも「石鹸のもと」「せっけん素地」
という名前で売っています。

今回購入したのは、こんな感じ。
ちっちゃい針状のもの↓

水やエッセンシャルオイルを足して
こねこね、もみもみするだけ♪


ビニール袋の中で作ると簡単!
すでに硬さがあるので成型もラクチン!

ジュースパックで型を作って、
型に押し込んだりもできちゃう♪

好きな形に丸めても作れちゃう♪
トマトの形に作ってみました!↓



子供もこれなら簡単だし
こねたり成型したり楽しそう♪

野菜せっけんにチャレンジ!

さぁて、ここからが私の
ワクワクチャレンジ!!!

野菜エキスを加えた石鹸に
挑戦してみます♪


野菜は、根本や皮など捨てちゃうところを使用しました。

もったいないからね!



1、野菜エキスを抽出

ハンドブレンダーでジュースにしていきます!


トマトは、簡単にジュースになる♪

水分の少ない人参やビーツは、
水分を足してみました!

繊維の多いものは、
しっかりと濾してあげました!

8種類の野菜エキスがかんせーーい♪

おぉ~♪なんと美しい!!たまらなーーーい!!

2、ソープの素に野菜エキスを入れる

子供でも初心者でも、簡単に!
今回はソープの素を使います!

スプーンで少しずつ野菜エキスを加えていきます。

よーくよーく揉みこんで♪

少しずつ色が馴染んでいくのが
おもしろーーーい♪

8色揃うとこんな感じ♪

どれが、何の野菜いろでしょう!?

なんだか美味しそう!?
ダメダメ、食べちゃいけない。

思っていた以上にキレイに発色♪
ワクワクがとまらなーい♪

今回は型に押し込めて、成型!
型はジュースパックでつくりました。


※型から出したら、包丁などで切ってあげると、美しいカタチに仕上がります!

風通しの良い所で1週間くらい
乾燥・熟成させます!

じゃじゃーーーん!

出来たのがコチラ♪

どやどや♪

熟成している間に、色が変化するものもありました!

ビーツは混ぜた直後はキレイだったのに
1日経つと、紫色が茶色に…。

でも、これまた自然な良さですね♪

他にも、色の変化がでる野菜はあるのかな??
いろんな野菜でチャレンジしてみたいな!

まとめ


オイルと苛性ソーダからつくる石鹸は、
すこしハードルが高い…。

ので!初心者や子供には
「せっけんの素」を使うのがオススメ!

好きな野菜エキスや、
エッセンシャルオイルを入れて♪

お好みの香り・色のせっけんが
手軽につくれます!



全て、ミキサーで液体にしてから濾しました!

★野菜は、食べれなくなってしまったものや、皮や端っこなどの食べないところを使ってあげてくださいね。ビーツは、皮でもよく色が出ます!!

他にも、果物でもチャレンジしてみると
おもしろそぉ~♪


その後。

オイルと苛性ソーダでの作り方でも
野菜エキスを入れて作ってみました!

精製水の代わりにトマトジュースで…


出来上がりは、
きめが細かくてキレイ!

泡立ちもいいように感じました♪



野菜石鹸がたっくさんできて
使うのが楽しみ!!

野菜の色って美しい♪

次回の食オタNOTEもお楽しみに!!