この記事では2024年11月25日に開催された『たべいくミニ試食勉強会』について、「どんなイベントだったの?」「参加してどうだった?」を、実際の参加者に体験レポートしていただきます!
参加できなかった方もぜひ、この記事で追体験してみてくださいね。
イベント体験レポート
今回のレポートを書いてくれた食オタさん
岡本 裕葵(おかもと ゆき)さん
<保有する食の資格>
・食生活等改善推進員
食を通じて、横浜市民の健康づくりを推進している団体に所属しております。栄養・食生活について、世代ごとに分けた講習会の実施を行っています。具体的には、親子の食育教室・生涯骨太クッキング・災害時の食事支援教室・郷土伝統料理教室のような教室を開催したり、ウォーキングイベントの実施を行っています。個人的には、こども食堂に関わったり、レシピアイデアコンテストに応募したりしています。
この記事でレポートするイベント
2024年11月25日(月)13:00~14:00開催
たべいく食材ミニ試食勉強会「KAKOI/米粉パスタ」
≫ イベント詳細
今回取り上げた生産者&食材
<生産者>
合同会社KAKOI(愛知県)
栫 正人(かこい まさと)さん
小中学校の教員を35年間勤めてきた栫さん。給食の時間に食物アレルギーを発症した児童がいたことから、食物アレルギーの中でも悩む人が多い「小麦」に注目し、素材にこだわった米粉パスタを商品化。「小麦が苦手な方にも、安心して食べていただきたい」そんな思いと自らの教員時代の悲しい経験が形になったのがカコイの米粉パスタです。
食オタの試食勉強会イベントに参加!
SNSで見かけた、“食の資格を持つ人たちが集まる”というコミュニティ『食オタ』。今回、初めて食オタのイベントに参加しました!
私が参加したのは、「米粉パスタの試食勉強会」。
そう「米粉パスタ」とは、小麦粉ではなく米粉で作られたパスタ!焼きおにぎりやきりたんぽ、リゾット、パエリアなどなど、お米の料理が大好きな私。最近は、ライスペーパーを活用した料理もいろいろとチャレンジしています。そんな米好きな私にとっては、“米粉で作られたパスタ”に強く興味をそそられました。
そしてこのイベントは、「試食会」ではなく「試食勉強会」なんです。試食会系のイベントはよく見かけますが、勉強会のワーク付き。どんなことをするんだろう?と、とても興味を持ちました。学んで、形にしていくことが好きな私にとっては、とても面白そうだな~と思ったんですよね。
試食勉強会スタート
お昼の時間帯だったので、遅めの朝ごはんにして会場へ。「食オタ」「たべいく」の運営をしている、株式会社ヴァカボのオフィスでの実施なのですが、とてもアットホームな雰囲気です。
よーし、米粉パスタを楽しむぞー!!
さっそく試食会スタートです!
参加者の自己紹介
まずは、参加者の自己紹介から。
「カコイの米粉パスタ」をヴァカボの「たべいく」に紹介した食オタさんご本人も、今回来ていました!食オタが推す生産者や商品って、それだけで良いものというのが分かりますよね~。「たべいく」では、食オタからの生産者紹介も絶賛受付中なんだそうですよ!
≫ 食オタからの生産者紹介はこちらから(準備中)
こちらが、今回の米粉パスタの紹介をされた笹井さん。↓
他にも、米粉パンがお好きな方や、薬膳や健康関連の方、調味料メーカーの方、美味しいものが大好き!という方々が参加されていました。SNSで発信されている方も多かった印象です。今の時代、みなさん情報発信や収集もSNSなんですね!
生産者の栫(かこい)さんから米粉パスタの説明
次に、生産者からオンラインにて米粉パスタのお話しをうかがいます。
終始笑顔で和やかな雰囲気の栫正人(かこい まさと)さん。愛知県とのことで、zoomでご登場です。
35年教職に就かれていて、その際に生徒さんが、食でアナフィラキシーショックになってしまったそうなのです。その経緯から、食の「安心・安全」について考え始めたそう。「食を通して子供たちを笑顔にする」をモットーに活動している方でした。
カコイさんのプロフィールを聞いて、一言で表するなら「笑顔と食物アレルギーのエバンジェリスト」!と、私は思いました。
米粉パスタについて、カコイさんから聞いたお話しの内容を、私なりにまとめてみます。
・お米の麺はビタミンやミネラルたっぷりで、栄養も豊富!
・お米で作られているのでヘルシー!
・お米の消費量は近年減少傾向にあり、それにも貢献できる、とのことです。究極のSDGsですね!
・ソースも国産、添加物ゼロで作っていて、小豆島のオリーブオイルを使用している、とのことです。
・朝日新聞、読売新聞、日本テレビなど各種メディアでも紹介されたんですって。
・商品名の「おいで食べ米」は、「アレルギーがある子もみんな仲良く一緒に食べよう!」というメッセージが込められているそうです。「~まい」は、名古屋弁だそうです。今回、はじめて知りました。
・電子レンジの加熱だけで食べられるのは、どこにも販売されていない、世界初の取り組みだそうです。
素材へのこだわり、安心・安全・食へのこだわり、おいしさへのこだわりを持った商品なんですね!!
他の参加者もメモを取りながら、真剣に聞いていらっしゃいます。
来月、東郷町の「こども食堂」でも提供されるそう。こども食堂では、カレーが多くなりがちですが、バリュエーションあって良いな、と思いました。子供たちがご飯を食べた後に、学習支援も行うそう。「学ぶって楽しいな」と一人でも、多くの子供たちに思ってもらいたいですね!
米粉パスタの試食
お楽しみの米粉パスタ試食!!
白米麺と玄米麺、それぞれジェノベーゼ・ボロネーゼの味付け、まずは計4種類の試食です。
食べてみると、本当にもっちもち!
よく噛むことで、満腹感も得られ、脳も刺激される感じがします。
みなさん食べながら、カコイさんにいろいろとコメントや質問をします。
私も質問してみました。
Q「米粉麺というと、ベトナムの『フォー』が思い浮かびますよね。フォーとの違いは何なのでしょうか?」
ズバリ!カコイさんが答えてくださいました。
A 使っている米の種類が違います!フォーは「インディカ米」、この米粉麺は「ジャポニカ米」。米の種類によって、粘り気が違うんです。
なるほど~!
このモッチモチ感は、日本のお米のジャポニカ米だからなんですね。フォーはこんなにモチモチしませんね。
他にもみなさんから活発に質問が飛び交います。
さすが、食オタ!細かい原材料など、こだわりの強い方が多いですね。そして電子レンジ調理など、主婦目線の質問などもありました。
試食してみて私の感想ですが、特にジェノベーゼのソースは大変おいしく、ご飯と合わせても食べられると感じました。自分へのご褒美として、特別な日やパスタ好きのお友達へのお誕生日プレゼントとして、贈りたいと思います。また、常温・半年保存・少量の水でOKとのことから、備蓄食としてローリングストックとして常備しておきたいな、と思いました。
グループワーク/価値シートを作ろう
一通り試食したところで、2グループに分かれてワークの開始です!最終的にグループごとに『価値シート』を作り上げます。
【価値シートの内容】
●ターゲットイメージ
●活用調理例
●この商品を一言で言うと?
味付けしていない白米麺と玄米麺も配られ、2色のふせんが用意されました。まずは試食をしながら、各自、ふせんに感想を書いていきます。
グループワークの様子
私のチームのファシリテーターについてくれたヴァカボの藤田さんからは、「見た目・歯ざわり・香りなどのいろんな観点から書いてみてください」とアドバイス。
試食しながら、とにかくたくさん!思い付いたことを書いていきます。
みなさんふせんに書き終わったようです。
次に、チーム内で発表をしていきます。プラス意見(黄色)とマイナス意見(緑)とで色分けしているのですが、みなさんやっぱり黄色いふせんの方が多そうですね。
同じような意見が出ることもあり、ふせんをまとめていきます。
マイナスの意見も、プラス意見の裏返しだったりすることもあります。また、白米麺と玄米麺とでも、意見が違ったりしますよね。
ほかの方の考え方を聞くと、自分の刺激にもなりますね!
ここから価値シートを作っていきます。
まずは『ターゲットイメージ』から。
「働くお母さんにマッチしているよね!」
「所得は少し高めじゃない?」
「簡単であればなんでも良いのではなくて、健康意識は高めの人向けだよね!」
つまり、ターゲットイメージは『健康志向の働くお母さん』なのでは?ということでまとまりました。
そして『活用調理例』。
これは結局パスタいろいろ、何の味付けでもOKそう…と、総意。
最後の『この商品を一言で言うと?』。
う~ん、何だろう???
ターゲットイメージに向けて刺さるキャッチフレーズとのことで、難しいですよね?!あなたならどう付けますか??
時間ギリギリでしたが、私たちの方では『レンチン!もちもちお米で安心グルテンフリーパスタ』というキャッチフレーズでまとまりました。
もう1つのグループも、価値シートを作るのにだいぶ盛り上がっていたようです!
こんな経験って、他ではなかなかない出来ないですよね!
商品開発やマーケティング調査に参加しているみたいで、ワクワクしました。
しかし食オタのみなさん、積極的に意見が言える方たちなので、さすがだな~と思いました!こういうグループワークができるのは、食の資格者だからこそなのかもしれないですね。
価値シートのまとめ
グループごとに作った価値シートを、それぞれのファシリテーターがまとめて発表します。
グループごとに、共通している部分・違う表現があってこれまた面白いですね。
本当のマーケティング調査だと、これをもっと深掘りして、時間をかけてやっていくそうです。参加出来たら楽しいだろうなぁ。
これで、試食勉強会はおしまい。
生産者のカコイさんも、「食オタさん達のいろんな意見を聞けてとてもよかった」と喜んでいたのが印象的です。
ワークも楽しく、試食も美味しく、あっという間の1時間でした!
最後に、全体の司会をされていたヴァカボの岡田さんと記念撮影。
試食勉強会に参加して感じたこと
私は今回初めて、食オタの試食勉強会に参加させていただきました。米粉のパスタについても、大変勉強になりました。
その商品について考える『食味審査』も、初めての経験で楽しかったです!実際に同じようなマーケティング調査のお仕事もあるようなので、今度機会があれば、お仕事してみようかな…?と。新たな気付きを得ることもできて、充実のイベントでした。
このような試食勉強会に、無料で参加できるって良いですね!これからも「たべいく」に取り上げられる商品を、食オタさんたちを呼んで、不定期で開催していくそうです。
気軽に参加できるので、これから食の資格を活かして何かやってみたいな、と思っている人は是非!参加してみてくださいね~!
次の食材は何でしょうか?また楽しみにしております!!
今回のたべいく試食勉強会で取り上げた商品
最新のイベント情報
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<募集締め切り>【イベント情報】第3回たべいく商品ミニ試食勉強会「米粉パスタ(KAKOI)」参加者募集!
【イベント】食オタ勉強会~食の資格を活かした人生の描き方セミナー/食オタ×アクサ生命共催