みなさんは保存容器ってよく使いますか?
タッパーに代表される、プラスチックやポリ製の容器。
おかずの保存に便利ですよね!

我が家ではほとんど休日にまとめて作り置きするため、大活躍。
ただ、何度も繰り返し使っていると
“匂い残り”って、気になりませんか!?
そんな保存容器の匂いが、柑橘の皮で取れるらしい!
実証実験してみましょう~♪
柑橘の皮で消臭できるって本当?
みかんやはっさくなどの柑橘(かんきつ)類。
皮は、普段は捨てちゃっているな~。

柑橘の皮には「リモネン」という成分があり、
それが消臭効果があるらしい!
でも本当に、保存容器のにおいが消えるのでしょうか??
柑橘の皮に含まれる「リモネン」とは
柑橘を剥くときに、
皮からピュっと油分が飛んだことありませんか?
皮にあるツブツブに見える部分「油胞」。
これが潰れると中から油分が出てきます。

この油胞に詰まっている油の主成分が「リモネン」なんですね!
柑橘の良い香りの正体もリモネン。
揮発性で香りが広がりやすく、部屋中いい香り~♪

これなら手に付いても口に入れても、
小さい子どもが居ても安心です!
ニンニク臭の保存容器を準備
匂いが気になる代表と言えば「ニンニク」。
料理に入れると美味しんだけど…。
保存容器の匂い残りは手ごわい!
特に強烈なのが、すりおろしニンニク。
ニンニク臭の保存容器を作るため、
同量入れて一晩置きます。

翌朝、洗ってみたけれど…
うぅ!強烈なニンニク臭!!
しかも、蓋にまで染みついてる~。
これはこれは、手ごわいな。
柑橘の皮で本当に匂いが取れるんだろうか??
柑橘の皮を用意(温州みかん/レモン/夏みかん/たんかん)
いろんな種類の柑橘がありますよね~。
種類によっても消臭効果に違いがあるのか調べてみましょう!

今回はこの4種類を、実験に使ってみたいと思います。
どれが消臭効果が高いか予想してみてね!
(1)温州みかん

日本人は、いちばん食べられている柑橘。
ということは、
皮を捨てちゃってる量も多い!
そんな皮で消臭出来たら嬉しすぎっ。
頼むぞ、我らが温州みかん!!
(2)レモン

リモネンの語源って、レモンなんです。
ラテン語Citrus limonの「Limon」に、
不飽和炭化水素を表す「Ene」をつけて…
「Limon」+「Ene」→「Limon Ene」→「limonene」リモネン
になったんだとか。
ならば!レモンのリモネンにも期待大!
(3)夏みかん

写真で見てわかるほど、油胞がおっきい!
皮を剥く時の、油分の飛び散りも多い気がする。
ってことは、リモネンも多い?
消臭力も期待できそう♪
(4)たんかん

たんかんは、ネーブルオレンジとポンカンの自然交雑でできた柑橘。
どうやらオレンジ系は、リモネン量も多いらしい。
隠れた伏兵じゃない?!
実証実験!柑橘の皮で保存容器の匂い取り
それではいよいよ実験していきましょう♪
それぞれの皮をニンニク臭の保存容器に入れ、
蓋をしめて常温放置。
3日間、匂いをチェックしてみます。

温州みかん・レモン・夏みかん・たんかん、
果たして本当に消臭できるのか?!
【実験1】蓋を閉めて常温放置
各柑橘ごとに、経過&結果を見ていきましょう。
(1)温州みかん

ー1日目ー
まだニンニク臭あり。
みかんの匂いがほのかにするけど…
完全にニンニクに負けている…
ー2日目ー
本体の匂いは、ほぼなし!
(皮に触れているからなのか?)
蓋の匂いが、まだ気になる。
ー3日目ー
え???うそでしょ。
本体も蓋もミカンのいい香り~♪
ニンニクの匂いはどこへやら。
温州みかんの皮で、消臭成功!!
(2)レモン

ー1日目ー
レモンの香りは強く感じる。
反面、ニンニクとレモンが混ざって不快臭~。
ー2日目ー
ややレモンの香りが強くなったかな。
それでもニンニクの匂いはまだ残ってる。
ー3日目ー
ニンニクの匂いが薄れた気がするけど
まだレモンの香りの奥に残る匂い…。
レモンの香りが強くて誤魔化されている感じ。
消臭とは言い難いなぁ…。
(3)夏みかん

ー1日目ー
夏みかんの香り強い!!
さすが油胞が大きいだけある!期待できそう!
ー2日目ー
おやおや?前日と比べてそんなに変化なし。
蓋の匂いは、まだまだ気になる。
ー3日目ー
夏みかんの香りは強いものの
ニンニクの匂いも負けてない感じ。
こちらもレモン同様、消臭とは言い難い。
(4)たんかん

ー1日目ー
オレンジ特有の爽やかさと甘さのある香りが
保存容器に広がっている。
ニンニクの匂いと混ざって不思議な香り~(笑)
ー2日目ー
おや?少しニンニクの匂いが
薄くなっている気がする。
ー3日目ー
おぉ!ほぼニンニクの匂いがなくなってる。
蓋にすこーーし匂いが残っている程度。
たんかんも消臭成功で良いんじゃない!?
結果:蓋をして常温放置
- 温州みかん → 消臭できる
- レモン → ×
- 夏みかん → ×
- たんかん → 消臭できる
【実験2】消臭効果があるのは本当に皮?
消臭効果があるのは本当に皮なのか?!
リモネンは果皮や種に含まれている…。
ならば、果肉では消臭できないってこと?
果肉もいい香りするんだけどな~。
皮 vs 果肉!消臭比較してみよう
最も消臭効果が高かった「温州みかん」で比較。
ニンニク臭の保存容器に、皮と果肉を入れます。
蓋をして、3日間放置。

ー3日後ー
匂いを嗅いでみると…
皮の方は、やっぱり匂いが消えてる!
何度やっても感動しちゃう♪
一方、果肉の方は…
「くさっ!」と思わず声が出ちゃいました。
ニンニク臭すごすぎ!!

結果:温州みかんの皮 vs 果肉
やっぱり果肉では消臭できませんでした。
消臭効果があるのは果肉でなく皮!
こうしてみると、
効果が低かったレモン皮や夏みかん皮も
ちゃんと消臭してくれてたんだな~。
においの消し方を検証!柑橘の皮をレンジ加熱
柑橘の皮をレンジでチン♪
電子レンジ掃除には、
柑橘の皮を加熱すると良いらしい。
加熱によって皮の水分と一緒にリモネンが飛散して
油汚れを落としてくれるんだそうです。
【実験3】みかんの皮をレンジ加熱すると消臭効果アップ?
保存容器のにおいも、
レンジ加熱したら取れやすいのでは?!
温州みかんの皮・レンジ加熱
温州みかんの皮で、やってみましょう!

蓋は軽く乗せるくらいにして
500wで30秒加熱してみました。
取り出してみると…
保存容器の中は水滴がびっしり。

開けてみると、暖かい蒸気と一緒に
ミカンの香りが漂う~。
リモネンが容器の中で飛散している状態。
これは、期待大です!

ミカンの皮を取り出してさっと水洗い。
匂いを確認してみると…
おやおや?
まったく匂わない!!
蒸気と一緒にリモネンも充満したからか、
蓋はもちろん、すみずみまで匂いなし!
レモン皮&夏みかん皮・レンジ加熱
実験1であまり消臭効果が感じられなかった
レモン皮と夏みかん皮ではどうなるか?!
500wで30秒チンしてみると…

こちらもビックリーーー!!
全くと言っていいほど、ニンニク臭がしない!
レモンは爽やかな香りがほんのり移って
次に入れる料理も美味しくなりそう(笑)
ジップ付き保存袋・レンジ加熱
保存袋でもやってみましたが
こちらもしっかりと匂いが消えていました。
※保存袋は、電子レンジOKなものの場合のみ。電子レンジ加熱する際は、袋の口を少し開けておきましょう。

これは良い!!
匂いが気になったらすぐに消せて、保存容器もすぐ使える!
リモネンありがとーーー!
まとめ
柑橘の皮で消臭ができるのは、本当でした!
皮を入れて常温放置なら
「温州みかん」がオススメ。
他にもオレンジ類・オレンジとの交雑種が消臭効果が高そうです。
オレンジ類…ネーブル、ブラッドオレンジなど
オレンジとの交雑種…清美、不知火、たんかんなど
電子レンジ加熱で消臭するなら
どんな柑橘でもOK!!
蓋を軽く乗せて500w30秒~加熱するだけ。
是非お試しください!!
柑橘の皮、とっても優秀でしたね。
こんなに消臭効果があるとは思いませんでした!
みかんの皮、実は消臭以外にも色んなことに使えるんです。
食オタ仲間が書いた、こちらの記事もぜひ↓
https://www.shokuota.com/shokuotanote_orange_mikan
捨てちゃう皮で消臭やお掃除、
暮らしも心も豊かになりそうですね♪