そろそろアサリの旬ですね!
アサリの旬は、
春と秋の年2回。
美味しそうなアサリ、発見~♪
「潮汁」作ろうかな~♪
…って、アレ?
アサリって水から入れるんだっけ?
それとも熱湯から??
今回はアサリにまつわるギモンを検証してみます!!
アサリを入れるタイミングは?
汁ものを作るとき、アサリを入れるタイミングって…??
比較してみたいと思います!
(A)水から入れる (B)沸騰してから入れる |
どっちが美味しくできるのかな?
◆実験準備
水は各200ml、アサリ7個ずつ用意。
魚オタ先輩の糸井さんの記事を参考に「砂抜き」をしました!
▼失敗しないアサリの砂抜き方法
(A)水から入れる
まずは、水から入れる方を
やってみたいと思います!
お鍋にアサリを入れ…
お水も入れて、火にかけます。
4分くらい経つと…
パカッ♪
貝が開きはじめました。
一つ開くとどんどん開く~!
全て開いたら取り出し、茹で汁は透明な容器に移しておきます。
(B)沸騰してから入れる
今度は、お湯が沸騰してからアサリを入れます!
鍋にお水を入れて火にかけて、沸騰させます~。
アサリを入れて…
って、すぐ貝が開いた!!
お水からのものとは開くスピードが全く違いますね!!
早い~。
どんどん開いていく!
こちらも取り出して、茹で汁は透明な容器へ。
◆比較結果
アサリの身・汁、それぞれの見た目と味を比べてみます!
(A)水から入れる (B)沸騰してから入れる |
【比較】アサリの身
並べて比較してみましょう!
あれ?!
全然違う!!
水から入れたものは、しおしお。
身がぺったんこになっています。
食べてみると…
水分や旨味が出てしまっている感じ。
味が少し抜けてしまっています。
一方、沸騰してから入れたアサリは、ふっくら♪
ぷっくりツヤツヤです!
味はしっかりとしていて、明らかに美味しい!
【比較】茹で汁
茹で汁を並べてみると…
お!色が違う!!
水から入れたものの方が濃い色をしていますね!!
上から見てみると濁り具合の違いが分かりやすい?
飲んでみると…
水から入れた方は美味しい出汁~!!
茹で汁と呼んでは失礼なくらい。
味を整えたらそのまま汁物になりそう。
お湯からの方はかすかに味がするかも?
ってくらい。
このまま出汁として使うには難しいかも。
◆比較結果まとめ
(A)水から入れる
●アサリの身 / しわしわ、味は抜けぎみ
●汁 / 美味しい出汁!
(B)沸騰してから入れる
●アサリの身 / ぷっくりツヤツヤ
●汁 / かすかに味がする程度
両者メリットデメリットがありますね!
どんな料理を作るのかによって、
貝を入れるタイミングは変えるべし♪
◆オススメのタイミング
水から入れる 「潮汁」「味噌汁」など お出汁を味わう料理の時 |
沸騰してから入れる 「炊き込みごはん」や「しぐれ煮」など むき身を楽しむ料理の時 |
お水から入れる時もぐつぐつ煮すぎには注意です!
水から貝を入れたアサリの潮汁の完成~♪
貝のお出汁って美味しいなぁ〜!
しみじみ。
貝類の出汁成分コハク酸がいいお仕事してくれてます!
食べていて、また気になることが。
貝柱が貝殻に残る…!!!!
貝柱、食べたいのに!!
箸でもなかなか外れない…。
う~ん。
貝柱を外す良い方法は無いのかな?!
アサリの貝柱を取る方法を検証!
貝柱って食べたいのに、どうしても貝殻の方に残っちゃう!
…ん!?そういえば!!
前にこんなことを聞いたなぁ。
貝柱についての言い伝え
●「貝をビックリさせると、貝柱が外れやすくなる」
●「アサリをくすぐると貝柱外れる」
ん?
ビックリさせるって、どうするの??
私のイメージ(笑)↓
調べてみると…
●貝を揺らしたりかき回したりする
驚いてキュッっと締まって、貝柱が外れやすくなるみたい。
●反時計回りに回すと、貝が目を回すので効果的
どうやら地球の自転の関係らしい…!?
ホ…、ホントかな~?!
気になります!!!
実際に試してみましょう!
貝柱実験①:貝柱が外れやすくなる方法を検証!
アサリをビックリさせたら、本当に貝柱が外れやすくなるのか?!
しかも貝を回す方向で、
外れやすさは変わるのか?
3パターンで比較してみます!
● 驚かさない(なにもしない)
● 時計まわりに回す
● 反時計まわりに回す
準備した水は各200ml、アサリは各6個。
剥き身で検証したいので、貝を入れるタイミングは沸騰してから。
では、実験スタート!
● 驚かさない(なにもしない)
まずは、驚かさない。
普通に茹でて、身を取り出して、貝柱の取れやすさを見てみましょう!
って、やっぱりダメだ~。
貝柱が残る~!
すっぽり貝柱が抜けてしまいました。
しっかり貝柱がくっついて離れない…。
全て、貝柱が残っちゃいました!
どの貝柱も、固くかたーく貝殻にしがみついてる感じ。
取れそうな気配が全くないです。
【驚かさない結果】
貝柱がキレイにとれた個数 0/6個 |
● 時計まわりに回す
いよいよビックリさせていきますよ!
生きているときに驚かせないと、ね。
茹でる前にガシャガシャと、かき回してビックリさせます!!
器に入れて、時計周りに。1分間ガシャガシャ!!
かき混ぜたら、あらかじめ沸騰させておいたお湯へ。
貝が開いたら取り出して、身を取ってみます…。
はたして、貝柱は外れるか…!?
おっ♡
とれた―!!!
スルっと、貝柱も取れる!!
貝殻と貝柱の密着具合が違う~!
6個、身を取ってみた結果はコチラ!
貝柱がそのまま残ってしまうものは明らかに少ない!!
全部は取れない貝は、貝柱の繊維だけ残る感じ。
何もしないのと手応えが全く違います!
【時計まわりに回す結果】
貝柱がキレイにとれた個数 3/6個 |
●半時計まわりに回す
貝が目を回すと言われている噂の(?)反時計まわり。
反時計まわりにくるくる〜!
こちらも1分間、かき混ぜました。
熱湯に入れて茹でて身を外してみますよ~!
6個、身を取ってみた結果はコチラ。
貝柱は外れやすくなりました♪
【反時計まわりに回す結果】
貝柱がキレイにとれた個数 3/6個 |
う~ん、でも。
まわす向きの差はあまり感じないな~。
時計まわしでも反時計まわしでも、
外れやすさは、あまり変わらないかも!
◆貝柱実験①結果
【結果】
貝を回す(刺激して驚かす)と、本当に貝柱が外れやすくなる!
水から貝を入れる場合も検証。
水からでも外れやすくなりましたよ!
貝柱実験②:回す時間はどれくらい??
貝を回して刺激すると、貝柱が外れやすくなると実証!!
さきほどは特に理由なく1分くらいかなと回しましたが…。
でも、もしかして長く回すほど貝柱は外れやすくなる?!
比較する回す時間
● 30秒
● 1分
● 2分
● 3分
回す時間は貝柱の外れやすさは関係があるのか?!
今回はそれぞれ7個づつやってみます!
●30秒回す
んー、外しにくい…!
7個、身を取ってみると…
貝柱そのまま残った 5個 |
半分取れた 0個 |
綺麗に取れた 2個 |
多くのあさりの貝柱が硬く貝殻についてしまっています。
綺麗に取れたのは7個中2個。
30秒ではあまり効果がなさそう~。
●1分回す
なんとなく1分くらい?と決めた時間。
しかし、30秒とはうってかわって貝殻から身が外しやすい!!
7個、身を取ってみると…
貝柱そのまま残った 2個 |
半分取れた 2個 |
綺麗に取れた 3個 |
30秒とは歴然の差!
ただ残ってしまうものもあります。
長い時間回していったら、
どんどん取れやすくなっていくのかな?
期待大!!
●2分回す
スルっと滑らかに貝殻から外れます!
が、外す感覚は1分も2分も
あまり変わりないなぁ。
7個の結果は…
貝柱そのまま残った 2個 |
半分取れた 3個 |
綺麗に取れた 2個 |
期待とは裏腹に、1分とあまり変わりませんでした。
●3分回す
あまり変わらない可能性高いかなー?
念のため確認します。
貝柱そのまま残った 2個 |
半分取れた 3個 |
綺麗に取れた 2個 |
やはり大きく変わりませんでした。
3分間回すのは、意外と長い…!
貝柱実験②結果
【結論】
貝を回す時間は1分で充分!貝柱が取れやすくなる
長ければ良いわけではなかった!
1分くらい好きな方向に回せば良いですね~!
貝柱実験③:他の貝でも貝柱は外れやすくなる?
貝を刺激して驚かせると貝柱が外れやすくなる
この方法は、
ほかの二枚貝では有効でしょうか?
しじみ・ハマグリでも
検証してみましょう!
◆しじみ
果たしてしじみの貝柱も、ビックリさせるとキレイに取れるか?
貝が小さいので、貝は各9個、お水は100mlづつで比較。
器に入れて、1分かき回します!
しじみは出汁を楽しむ事が多いので
水から貝を入れて検証してみます。
▼驚かさない(なにもしない)
貝柱残った 7個 |
綺麗に取れた 2個 |
綺麗に外れたのは9個中2個。
小さい貝ですが多くの貝の身が
しっかりと貝殻に貝柱がついています。
▼1分回す
貝柱残った 3個 |
綺麗に取れた 6個 |
9個中6個は綺麗に外れました。
回した方が外しやすい!
小さくて取るのが大変だな諦めがちなしじみの身。
これなら残さず食べられそう♪
◆ハマグリ
お次は、ハマグリ!
アサリより大きくて回しにくいので、
貝同士をぶつけて、ビックリさせます!
各4個ずつ、水は150ml。
水から入れて検証します。
▼驚かさない(なにもしない)
貝柱全部残りました…。
あさりやしじみと同様、貝殻にしっかり貝柱がくっついています。
貝柱残った 4個 |
綺麗に取れた 0個 |
▼ぶつけて驚かす
貝同士をぶつけ刺激を与えます。
1分くらいコンコンして
鍋に入れました。
その結果…
貝柱残った 1個 |
綺麗に取れた 3個 |
貝柱、取れました!!
1個残ったのはありますが、
そんなに気にならないくらい♪
貝柱がスルッと外れるのは気持ちが良い~!!
貝柱実験③結果
それぞれ、刺激を与えた方が貝柱が外しやすくなりました!
貝殻に残る貝柱も少なかったです。
残ってしまったものもお箸で簡単に取れました!!
【結論】
アサリ以外の貝でも、刺激を与えると貝柱が取れやすくなる!
まとめ
今回は旬を迎えるアサリを中心に、疑問を検証してみました!
◆アサリを入れるタイミング
アサリって水から入れるの?沸騰してから入れるの?
水から入れる ●アサリの身 / しわしわ、味は抜けぎみ ●汁 / 美味しい出汁! |
沸騰してから入れる ●アサリの身 / ぷっくりツヤツヤ ●汁 / かすかに味がする程度 |
料理によって使い分けると良い!
●汁を味わうときは水から入れる
(潮汁、味噌汁など)
●身を味わうときは、沸騰してから入れる
(炊き込みご飯、しぐれ煮など)
◆貝柱をキレイにとる方法
調理前に、貝をビックリさせる(刺激を与える)と貝柱が外れやすくなる!
●器に入れて回す、貝同士をぶつけるなど
●刺激する時間は1分間
●アサリ・しじみ・ハマグリなどの二枚貝で有効!
なぜ貝柱が取れやすくなるの?
どうしてビックリさせると
貝柱が外れやすくなったんでしょうか??
貝は、貝柱(閉殻筋という筋肉)で貝殻の内側にくっつき閉じています。
刺激を加えると、刺激に貝柱が反応し収縮。この収縮した状態で調理を行うと、貝柱が外れやすくなります。
貝柱(筋肉)の反応だったんですね~!
貝を調理する前には回したりして
刺激を与えて食べやすさUP♪
難しい道具も必要ない!
ぜひお試しあれ♪
今回実験で使用した貝は、クラムチャウダーや炊き込みご飯に♪
やっぱり、貝って美味しいなぁ~!
明日は「立春」。
暦の上では春が訪れる日です。
春は、多くの貝が産卵期を迎えるため、栄養をその身にたっぷり蓄えて、旬を迎えます!
旬を美味しく楽しみながら、季節を楽しんでいきたいですね♪
次回の食オタノートもお楽しみに♪