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春がフワッと香る桜湯を楽しもう!「桜の塩漬け」の作り方と保存方法研究

古き良き「日本の伝統」には、
一部消えかけているものもあります。

日本のと言えば、!!!

お花見も良いけれど…

「桜の塩漬け」!!

次の世代に伝えたい日本の食伝統のひとつです。

桜の塩漬けをお料理に使うと、写真映えバツグン!

花料理になりますよ♪

今年は桜で、春の手仕事してみませんか?

桜の塩漬けとは?

そもそも「桜の塩漬け」って、これ!!

その名の通り、桜の花を塩漬けにしたもの

お茶にしたり、お菓子にしたり、ご飯に混ぜ込んだり♪

ふんわりと春の香りが楽しめます!

最もポピュラーな使い方は、「桜湯」かな??

「桜湯」とは

「桜湯」は、桜の塩漬けで淹れたお茶。

桜湯に、桜が浮かんでいる姿は、いつまででも眺めていられそう!!

透き通る花びらが美しい~♡

「花開く」ということで、おめでたい席にはぴったり!

なんか華やいだ気分になりますもんね。

慶事では、煎茶ではなく桜湯が好まれるとのこと。

「お茶を濁す」「茶々を入れる」などが嫌われるんですって。

2輪のものは「両家の縁を結ぶ」という意味もあるんだとか!

桜湯のことを、桜茶と呼ぶところもあるようです。

柔らかなピンク色と、優しい香りに心が和みます。

桜の想い出

みなさんはどんな思い出がありますか?

桜が満開になると、心が沸き立つ?
もの悲しさを感じる??

私は、後者です。

桜の季節に、父が他界したからでしょうか…。

それと母との大切な想い出も。

その昔、私の佳き日。

母がそっと「桜湯」を、出してくれたのです。

私も娘の佳き日には、想いを込めて「桜湯」を出したい!

そんな想いで、桜の花を漬けることを決意。

今の時代ネットでも買えるけれど、やっぱり自作のもので祝ってあげたい!

自家製「桜の塩漬け」作り、挑戦してみましょう!!

桜の塩漬けを作ってみよう!

◆材料を集めよう

まずは何を
どうしたらいいのかな?

桜の塩漬け材料
・7分咲きぐらいの八重桜
・塩 桜の重量の20%
・梅酢 ひたひたになる量

八重桜の入手が難題ですね!!!

八重桜

桜の塩漬けに使うのは、どの桜でも良いわけではない!!

ソメイヨシノではなく、八重桜です。

桜の花って何種類あると思いますか?
分類の仕方にもよりますが、約600種!

「八重桜(やえざくら)」のしかも開ききっていない花が必要!

これが八重桜↓

幸いなことに、八重桜入手は友人が協力してくれることに!

◆塩

ちょっとだけ良い塩を
使ってみたいと思います!

桜に合いそうなものを、っと。

◆梅酢

あとは、梅酢。
赤梅酢と白梅酢が揃いました。

【白梅酢】 梅を塩漬けした時に最初に出てくるもの
【赤梅酢】 白梅酢に赤紫蘇を加え、色がついたもの

自家製の梅酢たちです!

これも季節の手仕事ですね。
ここで役に立つとは…。

梅酢の方が風味がいいみたいですが、レモン汁や米酢でもOKみたいです!

◆道具

そのほか、必要な道具はこんな感じかな?

・ガラス瓶
・キッチン用ペーパー
・クッキングシート
・保存用の袋 など

◆桜の塩漬けの作り方

行程はそこまで難しくなさそう。

桜の塩漬けの作り方
①桜の花を摘む
②塩漬けする
③干す

いざ!やってみましょう!!

①桜の花を摘む

まずは八重桜の花を摘みに行きま~す♪

他の影響を受けない八重桜の木を友人が提供してくれました。感謝!

人目のある所の花は摘めませんからね。

※注意※
くれぐれも桜の花を勝手に摘むことは控えてください!持ち主の許可を取り、また桜の木は繊細ですので枝を気付つけないよう気をつけて摘んでください。排気ガスまみれの桜花はNGです。

●桜の花を摘むときのポイント

開ききらないうちの花を摘むこと!
(理想は6~7分咲き)

摘むタイミングが一番大切かも?

開ききらないうちって、これぐらいかな?

花が開きすぎているとなぜダメ?

花びらが落ちてしまい、漬けるには不向きなんだそうです。

手の届く範囲の八重桜の花を次々と摘んでいきます!

花は軸から一緒に摘み取ります。

さくらんぼで言う、繋がっている枝のような部分。


頑張って背伸びもして一生懸命摘みました!笑

じゃーん!こんなにたくさん!!

すごく可愛い…♡

みなさんにも桜の花摘み、ぜひ味わってみてほしい…!

昔の女性もこうやって摘んでたのかな♪

②塩漬けする

摘んできたらすぐに、塩漬けに入ります!

まずはたっぷりの水で振り洗い。

がくや汚れを落とします。

結構面倒…。
欲張ってたくさん摘んできたからかな?

ペーパーなどで水気をとります。

ここはしっかりやった方が良いですね!

ペーパーを変えて、もう一度。

ああ~!可愛い~!!!

桜仕事をしていると、女子力が上がる気がします!笑

そして、塩と交互に瓶に詰めるのね。

塩はだいたい桜の重さの20%ぐらい。

結構押し気味に詰めますよ。もう少し広口の瓶にすればよかった…汗

横から見るとこんな感じ。


あれっ?
あまり上手に層になってない…。

「梅酢を入れるから大丈夫よ」と
友人の言葉にホッとしました。

あとは、梅酢を注ぐ。
今回は自家製の白梅酢を使います!

ひたひたぐらいまで注ぎました。

特に重しはしません。

色が薄いかなと心配をしつつ、
このまま2~3日待ちます。

ワクワク…♪

塩漬け2日後。

優しい色~!春の色ですね!!

塩が溶けて水分が上がったら干せます。
もう1日待とうかな?

③干す

いよいよ干す作業です!

軽く水気を切って、ペーパーの上に並べていきます。

これが根気のいる作業!!

でも可愛いから許せちゃうかも♪

桜色の塩もペーパーの上で乾燥!
クッキングシートに広げました(向かって左が桜塩)

もう家中が桜の香り~♡

このまま陰干しします!

お天気との相談になりますが、今回は2日ほど干しました。

ちょっと干しすぎたかも?
からっからです…。

まぁ、これはこれで良しとしよう。

干しの見極めも大切なんですね!

桜の塩漬け、完成です~!!!

2度目の挑戦!濃い色の桜の塩漬け

反省していたら、友人が次の八重桜を送ってくれました~!
(前の2倍以上の量!)

今度は色が濃い!

確認しましたが、桜の品種は同じ。

やっぱり花が開ききる前に摘むといいのね~。

今度は赤梅酢で漬けてみました。

わ~!
最初から色が濃い~~~♡

並べるの、頑張りましたよ~♪

今回は前回の反省を生かし、少し早めに干し終えました。

状態を見ながら1日で完了!



いい感じ!やった~!!!

少ししっとりしているぐらいがちょうどいいみたい。

これでいつでも気軽に使えそう!
ウキウキしちゃいますね♪

さて、ここで疑問が。

でき上がった桜の塩漬けはどこで保存するのが正解??

聞く人によって
常温・冷蔵庫・冷凍庫とバラバラ…。

乾燥具合にもよるのかな?
検証してみましょう!!

【検証】桜の塩漬けの保存方法

せっかく頑張った桜の花の塩漬け。

色よく保存して娘の佳き日に備えたい!

常温保存だと色が悪くなるそうなので冷蔵冷凍で検証してみます!

桜の塩漬け比較する保存方法
●冷蔵
●冷凍
●冷凍[パウチ処理]

全て保存袋に入れて条件を揃えます。

後から作った色濃くできた桜の塩漬けで検証です!

数週間後。
色や状態はどうかな~??

◆冷蔵

保存袋に入れて、冷蔵庫で保存したものです。

あら…。

少し色が落ちてる気がする。

冷凍

保存袋に入れて、
冷凍庫で保存したものです。

冷蔵より色は良さそう!

ついでに、先に作った色が薄い方も
冷凍庫で保存してみました。

冷凍[パウチ処理]

こんな風にパウチしてみました!

これを保存袋に入れて冷凍庫で保存しました!

ふつうに冷凍したのと変化はあるかな?

◆結果

袋から出して比べてみましょう!

お~!違いますね。

冷蔵は少し色が褪せたような…。

色は断然、冷凍保存したものですね!
(実際に見るともっと色が違います…)

開き具合はどうでしょうか?

お湯に入れてみてみましょう。

う~ん、やっぱり先に作ったものは
開きが今一つ。

乾燥しすぎたせいか、ちょっとした刺激で
粉々になりやすい…。涙

「あまり干し過ぎないこと!」
これ大事ですね!!

お湯に入れた時の色と香りを比較してみました!

●パウチは効果的!

断然!パウチ→冷凍は、香りも色もキレイに残してくれました!
パウチが用意できる方は、パウチして冷凍がオススメです!!!

●冷蔵 vs 冷凍

色は冷凍の方が良かったですが、
香りは冷蔵の方が若干、上回りました!

桜湯にするなら、冷凍or冷蔵
さほど変わらないような気もします。

「色」と「香り」、どちらを重視するかで決めればよいかな。

桜の塩漬けオススメの保存方法
「色」重視派 = 冷凍保存
「香り」重視派 = 冷蔵保存

※できたらパウチするとGOOD

桜の塩漬けの使い方と振り返り

日々の忙しさをほんの少し忘れ、ホッとする時間も大切。

そんなとき、桜の塩漬けがあれば、桜湯も簡単にできちゃいます♪

お祝いの席でなくても、ぜひ!おすすめの癒し方法です♪

桜湯の作り方

今回作った桜の塩漬けで、「桜湯」を淹れてみました!

◆簡単バージョン

湯のみに数輪を入れて、静かにお湯を注ぐだけ。

これで、桜湯のできあがり♪

ね!とっても簡単♪

◆丁寧バージョン

塩分が気になる方はこちらの方法で!

まずは少量のぬるま湯を用意して、桜の塩漬けを入れ、数分浸します。

フワ~っとお花が開いてキレイ!

湯呑みにお湯を入れ、その中でお箸で桜の花をフリフリ~~~。

最初に塩を抜いた器から塩分の付いたお湯を取り、湯呑みへ。

塩味を調整します。

桜湯の花は食べるの?残すの?

桜の花は食べてもいいですし、残しても良いそうです!

食べるとふわっと桜の香りが口の中に広がりますよ♪

◆桜湯以外の使い方

桜の塩漬けは、桜湯以外にも
いろいろお料理に使えるんですよね~♪

桜ご飯や桜寿司

私が気に入っているのは、
桜の塩漬けをたっぷり入れた桜ご飯!!

春らしい香りが漂います。

小さく握っててまり寿司風に♪

自作の竹かごに入れてみましたー!

和え物にもいいですね。

大根やカブ、山芋などとあえても美味!

塩抜き方法

桜の塩漬けは、お菓子やゼリー、パンにも使えそう♪

でもスイーツに使うときは、「塩抜き」して使用した方が良いかも。

塩抜きは、桜湯の丁寧バージョンと同様使う前に10分ほど水やお湯に浸せばOK!

浸す時間などで塩分調整してくださいね!

桜塩

塩漬けした時の塩です!!
こんな美しい桜色に♪

桜風味の塩として、お料理に使えますよ!

なんとも春らしい香り♪

桜の塩漬け作りを振り返って

お正月や卒業・入学、ひな祭りなど
お祝いの席にも楽しめる桜の塩漬け!

もちろんお花見や、お弁当にも良いですね!

想いを込めながら、桜を仕込む。

作る側も、頂く側も、なんだか心が温かくなる桜の塩漬け。

ぜひみなさんも作ってみて下さい!


今でも私の中には、母の「桜湯」が記憶に残っています。

「食」を通して伝わる想い。

子どもの幸せを祈って、そっと桜湯を出してくれた私の母。

その桜湯には、母の想いが込められていました。

こうした親子の想いも次の世代に伝えていけたら素敵だと思いませんか?

朝ドラ風に言えば、
「誰かの人生を想うことで自分の人生も豊かになると思うから。」

おかげさまで、私の娘は、無事にお嫁に。

そして、この夏には孫が生まれます。

その娘の子を想い、私が出来る事。

…それは、「味噌を仕込むこと!」

「初めて口にするものが本物であり、安心安全なものであってほしい。」

そんな願いからです。

いつかその子に、この話をしてあげたいです。

こんな食育も良いと思いませんか?

次回の食オタノートもお楽しみに~♪

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