もうすぐ「春のお彼岸」
2019年は、3月18日です!
お彼岸といったら…ぼたもち!!
お餅も小豆も好きな私としては、
大好きな食べ物のひとつです♪
そういえば、肉オタの田窪さんが
面白いことにチャレンジしてましたね!
「赤・緑・黄色【カラフルなお肉】は作れるか?7種の調味料で試してみた」
https://www.shokuota.com/shokuotanote_colorful_meat
お肉がカラフル!!
野菜オタクの私も負けてられない!!
そこで今回は…
カラフルな「ぼたもち」を野菜や豆でつくってみます!!
「ぼたもち」と「おはぎ」の違い
皆さんは、お彼岸に「ぼたもち」をお供えしたり食べたりしますか?
「ぼたもち」は、あんこともち米でつくる和菓子。
あれ?でも、同じようなもので
「おはぎ」ってありますよね?
「ぼたもち」と「おはぎ」って
何が違うのでしょう…。
地域による呼び方の違い?
それとも違うもの??
ヒント!!
漢字で書くと…
・ぼたもち→牡丹餅
・おはぎ→お萩
そう!呼び方の違いには季節の花が関係しているんです!
春は牡丹・秋は萩
■春のお彼岸=「ぼたもち」
春に咲くのは、牡丹の花。
この牡丹の花に似せてつくり
春のお彼岸にお供えするのは「ぼたもち」!!
牡丹の花のように、丸く大きく「こしあん」で作ります。
■秋のお彼岸=「おはぎ」
秋に咲くのは、萩の花。
この萩の花に似せてつくり秋のお彼岸に食べるのは「おはぎ」!!
萩の小さな花のように粒を残した「つぶあん」が一般的。
小さく俵型に作ります。
小豆の旬は?
さらに!
こしあん、つぶあんの使い分けにはあずきの旬 も関係。
小豆の収穫時期は、秋です。
■春は「こしあん」
春には、長期保存の小豆を使うことになりますよね。
なので、硬くなっている皮を取り除いた「こしあん」にするんです。
■秋は「つぶあん」
秋は、採れたての小豆を使います。
皮も美味しく食べられるように「つぶあん」なんです!
もうひとつ知っておいてほしいこと!
なぜお彼岸に、ぼたもちやおはぎを食べるのか?
お彼岸に「ぼたもち」や「おはぎ」を食べる理由
昔から赤色には 魔除けの力 があると信じられていました。
そこで、赤色の食材として祝い事や儀式のお食事には、小豆 がよく使われていたんです!
家族の健康と先祖への感謝の気持ちを込めて、この特別な日に、当時は貴重だった砂糖を使って小豆からあんこを作りました。
そのあんこともち米と合わせて「ぼたもち」や「おはぎ」として、お供えしたり食べる習慣ができました。
こういう季節行事って、意味を知らずになんとなーく習慣に。
日本にいるんだからしっかり意味を知っていたいな。
と、しみじみ…。
小豆であんこをつくってみよう!
では、早速!
小豆からあんこを作っていきましょう。
でもあんこって、手間がかかるイメージ??
ネックなのが煮る時間…。
なかなか鍋に長時間ついていられない!
だから、なかなか作らなくなっちゃう。
はっ!!そういえば!
以前、食オタメンバーの先輩が
簡単に豆を戻す方法を載せていました!
「豆」を食べて、まめに暮らそう!【食のことわざ慣用句〜意味・由来まとめ】
保温ポットで大豆が戻せるってことは…
もしかしたら、あんこづくりでも役に立つのでは…?!
保温ポットで時短あんこに挑戦!
まずは、小豆をざっと洗います。
保温ポットに小豆を入れてそしてそこに熱湯を注ぎます。
水量は、豆の8倍くらいがベスト!
乾燥豆は、水を吸うと膨らみます。
大きめの水筒やスープジャーを使うのがオススメ!
これで豆が戻っているはず!!
ザルに開けてみましょう!
おぉ~。
少し柔らかくなっていますね。
つるっと皮は剥けるけど、豆の粒が残るくらいの硬さ。
一度、この煮汁を捨てて、「渋抜き」をします!
※鍋で煮るときも、煮汁は一度捨ててくださいね!
この「渋抜き」をきちんとやると、
美味しいあんこができますよ♪
再び保温ポットに戻して熱湯を注ぎます。
さて、柔らかくなっているかな~。
ザルに開けてみましょう。
(保温ポットのお湯は捨てないで!)
おぉ!すごい!
ちゃんと柔らかくなってます。
小豆と保温ポットに入っていたお湯ここに砂糖を加えます~。
15分くらい煮つめれば、あんこ完成!
なんて簡単♪
鍋での調理は、たったの15分!
なんですが…!
大事なことを思い出してしまった。
春のお彼岸は牡丹餅なので「こしあん」で作るんでしたね…。
秋だったら良かったのに~。(泣)
■濾したらこしあんに!
気を取り直して…
小豆を濾(こ)していきます。
保温ポットから出した小豆を煮汁の上でこしていきます。
↑こんな感じで、水に浸かるように。
必要に応じて水を足します。
「あんこ水」の完成!!
しばらく置いておくと、あんこが沈殿してくるんです!
米のとぎ汁を捨てるように
上澄みを捨てていきます。
下にあんこが溜まってる~♪
沈殿しているあんこを、
さらし布に移して…
ぎゅーーーっと絞ります!
じゃん!
これが 生あん です!!
この生あんを、鍋にうつして砂糖を加え練っていきます。
よく混ざったら完成です!
できたー!
こしあんの完成!!
こしあん、こんな作り方だって
知っていました??
私は初めて知りました…。
今は、つぶあんも、こしあんも簡単に手に入る…。
手作りしなくなっちゃいますよね~。
今回挑戦した方法だと、とっても簡単!
手作りすると好みの甘さにできるし、食材も自分で選べる!
自分好みのあんこづくり、是非チャレンジしてみてください!
カラフルあんこに挑戦!
今回、目指すのは七色のあんこです!
野菜のオタクですから、
野菜の色を生かしたあんこを作りたい!
理想としては、
赤、白、黄(橙)、緑、青、紫、黒
を揃えたいなぁ~!!
どんな野菜や豆でこの七色をつくろうか?
小豆は、赤い色の食材として
昔から使われ続けてきました。
なので、小豆のあんこは赤のあんこ♪
まずは、豆がやりやすそう!ってことで、こちらの3色!!
■豆部門からエントリーの3色
赤 小豆
白 白いんげん豆
黒 黒豆
豆にもいろんな色がありますよね!
豆類は、小豆と同じように
保温ポットで柔らかくしてから
こしあんにしていきます。
白いんげん豆は皮が柔らかい!
初めの3時間で、だいぶ柔らかくなってました。
■野菜部門からエントリー3色
橙 かぼちゃ
紫 紫いも
緑 枝豆
野菜たちは茹でてから砂糖を加えて煮てみました!
そしてそしてっ♪
完成したのがコチラ!
おぉ~カラフル~♪
素材の色って美しいですよね!!
さて、あと一色かぁ…。
青いあんこって作れないのかな。
■青いあんこに挑戦!
アントシアニン色素の反応で、青い色が出たりするんだけど。
これを活用して「青いあんこ」作れないかな…。
実験1:バタフライピーで着色してみる
青い色で、一番最初に思いついた食材!
アントシアニン色素を豊富にもつ「バタフライピー」。
鮮やかな青色ぉ~!
これで着色できたらいいな!
白いんげんのあんこと一緒に、煮てみました!!
う~ん。イヤな予感がする…。
やっぱり…。
残念ながら着色できず…
失敗ですね。
実験2:紫キャベツの煮汁で着色してみる
ならば!!
紫キャベツの茹で汁ならどうか!
紫キャベツを茹でるとこんな青いゆで汁ができます!
これで、白あんを煮てみよう!
今度こそ!!
おぉ、今回は期待できそう???
と思ったけど…
青というより紫…??ピンク??
やっぱり青色って自然の食材ではなかなか出せないですね…。
■七色のあんこ
七色のあんこが完成!!
でも…思い描いていたのと違う…。
今回は、SNS映えにこだわりたい!
ということで、色のバランスから「黄あんこ」をつくることに!
黄色といえば!とうもろこし!!
旬ではないので今回はコーン缶を使用します。
かぼちゃや枝豆と同じように茹でてから、砂糖を加えて煮ます。
じゃじゃじゃーん!
SNS映えな7色のあんこが完成♪
うん♪納得な仕上がり!
土鍋でもち米を炊きました!
あんこで覆ってぼたもちにしていきましょう♪
七色ぜんぶ丸くぼたもちにしてみました!
か、か、かっ、かわいーーー!
重箱に詰めたりしたら、お土産にも最高♪
お花見なんかに持って行ったら盛り上がること間違いなし!!
まとめ
■ぼたもちとおはぎの違い
<ぼたもち>
・春のお彼岸にお供えする
・皮を取り除いた「こしあん」
・牡丹の花のように丸く
<おはぎ>
・秋のお彼岸にお供えする
・皮も食べれる「つぶあん」
・萩の小さな花のように、つぶあんで俵型
地域によっては、逆の呼び名だったりあんこかきな粉か素材の違いで使い分けているところもあるようです!
【基本のこしあんの作り方】
① 小豆をさっと洗う
② 小豆を保温ポットに入れ、熱湯を注ぐ
③ 3時間後ザルにあけ、お湯を捨てる(渋抜き)
④ 再び保温ポットに小豆を戻し、熱湯を注ぐ
⑤ 8時間後、煮汁の上で小豆を濾していく
⑥ あんこが沈殿したら、上澄みをすてる
⑦ 沈殿していたあんこをさらし布でしぼる
⑧ 砂糖を加えて加熱しながら練っていく
■7色のあんこのオススメ食材
七色にするにはこれがオススメ!
赤のあんこ | 小豆 |
白のあんこ | 白いんげん豆 |
黒のあんこ | 黒豆 |
橙のあんこ | かぼちゃ |
紫のあんこ | 紫イモ |
緑のあんこ | 枝豆 |
黄色のあんこ | とうもろこし |
いかがでしたか?
春のお彼岸、あなたもカラフルなぼたもちづくりにチャレンジしてみてください♪♪
次回の食オタNOTEもお楽しみに!!