最近、おしゃれなカフェや レストランなどでよく見かける カラフルにんじん!
カラフルにんじん名前がカラフルというだけあってと〜っても色が綺麗!
365マーケットマルシェでもこの時期はよく並んでいるお野菜たちです♪
着色料なしにこの発色とは、感動もの!
自然の恵みに感謝せずにはいられない…。
合掌。
私はフードメッセンジャーとして店頭に立つことがあります。
そして、毎回お客様に聞かれる一言
「コレ、にんじんなの?」
誰もがにんじんと聞けば思い浮かぶであろう
にんじんのイメージ=オレンジ色。
にんじんと言ったらオレンジ色しかないでしょ?!
いや、いや、 そんなことないんですっ!!
あるんです!!オレンジ色以外のにんじんがー!!
味だって色によって違うんですよっ!!
私は、販売する際に黄色や紫のにんじんは、
サラダや野菜スティックとして 生食をおススメしています。
が、しかし!!
ここでオタク魂が・・・
ムクムク・・・
本当に生食がいいのか?
加熱したり手を加えると
そこまで色が楽しめなくなるのだろうか?と。
そこで今回は、
カラフルにんじん大解剖! 色の変化大実験
しちゃいます!
カラフルにんじん大解剖! 色の変化大実験
まずは 今回の実験で比較するカラフルにんじんたちの登場です!
オレンジにんじん代表「五寸人参」オレンジ
この切り口は、
皆さんもよくご存じですよね!
オレンジ色が綺麗です♪
黄色にんじん代表「金美」黄色
少し黄緑がかって見えますが
黄色にんじんです!
切り口もすべてが黄色!
紫にんじん代表「パールスティック」紫外は濃い紫色。
中を切るとこんな感じ!
周りは紫ですが、芯が黄色で美しい!
〜実験方法〜
●酢につける
●焼く
●揚げる
●茹でる
●蒸す
これら5つの方法で主に色の変化を比較します!
全てのにんじんを切って・・・カット
実験前の切り口はこのような状態!
並べるだけでキレイです〜
3種にんじん
実験その1「酢に漬ける」
・5㎜幅にスライスしたにんじん4枚を それぞれお酢に丸1日漬けてみる。
すると・・・
面白い結果がでましたよっ!↓実験1紫にんじんの酢の液が
赤くなっているではありませんか!
そして 切り口も色が鮮やかになっている!
これは、ブルーベリーなどにも含まれる
アントシアニンと呼ばれる色素が、
他のにんじんと比較して多く含まれているため、
酸に反応したものだと思われます。
オレンジと、黄色は 大きな変化は見られませんでした。
実験その2 「焼く」
・5㎜幅にスライスしたにんじんをフライパンで焼いてみる。
薄く油をひいてみました! ジューッ♪焼く
焼いた結果がコチラ!↓yaku
左側は、片面中火〜弱火で1分づつ合計2分焼いたもの。
ちょっと焦げはあるけれど 色はそこまで悪くなってない!
ちなみに合計3分ほど焼いたものが右の写真。
ちょっと焦げてますが これはこれで美味しそうですっ!
た、食べたい・・・
抑えられない衝動にかられ、
パクッ!
おぉ〜、どの人参も甘みが増している!
特に 黄色にんじんは生とは食感が違い
にんじん臭さがなくなりホクホクしている。
色を生かしたければ、軽く焼く
グリル感を出したければ
さらに焼いてもGOOD!なことが判明!
ただし焼きすぎ注意です!!
実験その3「揚げる」
・3㎜幅でスライスしたにんじんを160℃程の油で揚げてみる。
揚げる
結果はこんな感じに↓実験31〜2分間はそこまで色の変化はなし。
3分揚げると全体的に焦げて黒っぽくなってきた!!
色だけでいえば わざわざ揚げなくてもいいのかな?という印象。
紫にんじんが全体的に黒い・・・
もし揚げて調理したい場合は
サッと素早く揚げるのがコツです!
実験その4 「茹でる」
・1㎝幅に切ったにんじんを
1種類づつ水から10分間茹でてみる。茹でる
個人的には この茹でる変化が
一番どうなるのか知りたかったところ!
果たして・・・
結果は・・・
色の切り口の変化がコチラ↓実験4どのにんじんも色が濃くなっています!
オレンジにんじんは 皆さんも煮物などでも見たことありますよね。
そして、意外だったのが 黄色にんじん!
茹でたことで黄緑っぽさがなくなり 黄金色になりました!
黄色の色素が流出して白っぽくなってしまうのかな?
と想像していたのですが 濃くなるとは、
衝撃です!!
茹でる調理アリですね!
ただ、黄色はオレンジにんじんより
肉質が柔らかいので
短時間の茹で時間で調理するのがコツです!
紫にんじんは 本来の鮮やかさが失われ
あずき色に変化してしまいました・・・
それぞれのゆで汁の色をご覧ください↓
グラスに入れてみましたよ!ゆで汁比較どのにんじんも
色素がゆで汁に流れ出ているのがわかります!
もちろん色も違います!
左から紫にんじん
真ん中・黄色にんじん
右・オレンジにんじん
ジュースみたいでキレイ♪
ゆで汁の色が一番濃いのは、
やはり紫にんじん!
煮物や他のものと一緒に茹でると色移りがあるでしょう。
実験その5 「蒸す」
・1㎝幅に切ったにんじんを蒸し器にいれて10分間蒸します。
蒸し
湯、湯気がモクモク〜
気になる結果はコチラ!
実験どのにんじんも 蒸すのと茹でるのには
大きな色の違いが見られず。
蒸すことの利点としては
ゆで汁が他の食材に影響しずらいので
茹でる場合に比べて色移りが少ないということです。
食感は、ホクホクした感じ!
実験のまとめ
紫にんじんの色を綺麗に発色させたければ 酢漬け!
黄色にんじんは 加熱もアリ!
ただし普通のオレンジにんじんより
肉質が柔らかいので、
加熱時間は少なめに!です。
こんな実験結果表を作ってみました!!にんじん色素表◎→発色が良かったもの
〇→普通またはほぼ変化なし
△→色が悪くなる。
※紫にんじんの「蒸す」と「茹でる」は同じような色ですが、
色移りの点で「蒸す」を〇にしてあります。
私は今までカラフルにんじんは
生のままが何より一番いいと思っていました。
カラフルにんじん自体
なかなかスーパーで見かけないこともあり、
まずは手軽に生で食べて
味を知ってほしいという思いもあります。
しかし サラダばかりで飽きてしまったという方や
にんじん特有の青臭さが苦手・・・という方
生食以外で食べ方はないの?
という声も時々聞きます。
今後は他のおススメの食べ方として
加熱するという方法もご提案もできる!
と身をもって体感しました!
実験を通して5パターンに共通することは
どのにんじんも手を加えることで
にんじん特有の臭みが少なくなり
柔らかくなるということです。
今回は糖度計を使用していませんが
一般的に加熱すると甘みが増すと言われており
実際、食べてみて甘みが増しているように感じました。
にんじんそのものをダイレクトに味わいたい場合は
もちろん生で!
にんじんの青臭さが苦手だわ
歯が悪くてかたいものは控えたい、という方は
加熱していただくことをオススメします。
ただし 加熱時間は少なめに!!
特に紫にんじんの加熱は
色が悪くなりやすいので サッと焼くか
芯まで加熱したければ蒸す ほうが
色移りは気にならないかと思います。
最後に
にんじんの味と色を生かしたシンプルなお料理のご紹介♪
紫にんじんはもちろん酢漬け!
副菜にも おもてなしにも食卓が華やぎます♪
酢漬け
ビューティフル〜!
黄色にんじんはスープにしてみました!
スープ2
にんじんの優しいすっきりとした甘さが美味!
最後は カラフルにんじんパーティー♪
ビバにんじん三昧!!にんじんパーティー加野のおススメ!
カラフルにんじんグリル・紫にんじんドレッシング添え。
奥は、スティックサラダと 薄切りにしたカラフルにんじんサラダです♪
いかがですか?
にんじんだけで
無限にお料理の幅が広がります!
生で食べるのはもちろん
カラフルにんじんの綺麗な色を生かしながら
調理を楽しみ美味しく召し上がってくださいね♪
今後も野菜の奥深さを追求していく野菜オタクNOTE!!
次回もお楽しみに〜!!