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パーティにぴったり!エディブルフラワー&ハーブの上手な保存方法はコレ!3週間保存実験

ようやく秋の足音が聞こえてきましたね!
秋冬は、イベントの季節!
ハロウィン♪クリスマス♪

そんなパーティのテーブルを華やかにしてくれるのが、「エディブルフラワー」「ハーブ」ですよね! 

でも、いつも半分余ってしまう…
長期間保存できたらいいのになぁ!

そんな声が届きました!
私も同感です!

ということで、今回のテーマは…

\エディブルフラワー&ハーブの保存方法/

パーティの必需品の保存方法を研究してみました。

どうやら3週間も保存できる??

ほんと?!

色々な保存方法で毎日観察~
上手な保存の仕方を探ってみました!

エディブルフラワーとは

まずは、その定義についてみていくと、「食用に供せられる花のこと。食用花。」と書かれています。

エディブルフラワーとは?
食べられる(Edible)
花(Flower)

まさに字の通りですね(笑)

広義では、ブロッコリーやカリフラワーも入るそうで、ふきのとう・菜の花・食用菊・桜の塩漬けなどが身近でしょうか。

ただイメージとしては、
コレですよね~!

エディブルフラワーがあると、
テーブルがパッと華やかになります!!

◆エディブルフラワーの種類

今回実験をするにあたり、私がよく使用するパンジーを探したのですが、どこにも売っておらず…

これって、実は当たり前!
パンジーは冬の花ですものね~

季節ごとにまとめると…

◆1~4月

パンジー・ビオラ

プリムラ

◆2~6月

カーネーション、ダイアナ

◆6~10月

トレニア、コスモス

◆周年

金魚草

これらの写真は、今回の実験でお世話になった「豊橋温室園芸農協」八木さんより許可をいただき、パンフレットから頂戴しました。

八木さんにエディブルフラワーについても色々と質問してみました。

そのQ&Aは巻末でご紹介しますので、お楽しみに!

八木さんより圃場のお写真も頂けました!

とっても綺麗ですね~!!!
いつか見学に行ってみたいです!

エディブルフラワー保存実験

いよいよ実験開始です。
今回は4つの保存方法で実験しました。

A:購入状態のまま
B:濡れキッチンペーパー+タッパ
C:全体を水につけておく
D:ラップに包んで冷凍

1日目

A 購入時の状態のまま

 

こんなパックに入っていますよね!
このまま保存経過を見てみます。

 

B 濡れキッチンペーパー+タッパ 

水でぬらしたキッチンペーパーに包み、タッパで保存してみます。

ペーパーの水分は3日に1回補充。

 

C 全体を水につけておく 

お花なのでこれで行けるかな?

タッパの水は3日に1回交換。

 

D ラップに包んで冷凍


 冷凍は向くのでしょうか?

3日目

「A購入時のまま」
の花が少ししぼんできてしまいました…
でもまだ十分に綺麗です!

7日目

7日目

「A購入時のまま」
が、褐色化してきてしまいました!
さすがにここで離脱ですね~

ただ、保存に気を使わなくても、
6日間使えるということ!

サラダのトッピングなどに
野菜室にストックもよいですよね♪

◆9日目

「C水につけておく」
の花びらが薄くなってきていますね~
これは、これで綺麗ですが♪

お花の最適な保存方法としては、
「B濡れキッチンペーパーに包む」
かなぁ…

◆11日目

ここで大事件が!

「B濡れキッチンペーパーに包む」
のお花のフチが褐色化…

ここまでは最適と思っていたのに…
離脱かな~。

14日目

「C水につけておく」
のお花の状態が全く変わりません!

少しずつ花びらが薄くなっていますが、
使用できなくはない感じ♪

全体を水につけてしまったら、
トロケてくるかと予想したのですが…

いったいいつまで持つのかな~。
ここからは長期戦です!

◆23日目

目標の3週間を過ぎましたが…
ほんの少し褐色化しただけ!
すごい!!!

ただ、残念ながら生き生きとしたエディブルフラワーではありません。

でも、こんな風にお水に浮かべると
とっても綺麗です!

色の濃い方は冷凍してあったエディブルフラワー。
冷凍しておくのも1つの方法ですね!

冷凍しても色はあせないことが分かりました!

\結論/

エディブルフラワー保存方法別何日保存できるか?

●購入状態のまま→6日間

●濡れキッチンペーパー+タッパ→10日間

●全体を水につけておく→23日間

●ラップに包んで冷凍→いつでも

もっとも長持ちするのは、「全体を水につけておく」方法!

ちなみに、水に浮かべて使用するなら、「エディブルフラワー氷」を作る方法もオススメです。
一緒にレモンやハーブを凍らせておけば、解凍しただけでデトックスウォーターの完成ですよ!

ハーブの保存実験

◆ハーブとは?

ハーブとは、一般的に香り付けや保存料、薬、防虫などに利用されたり、香りに鎮静・興奮などの作用がある有用植物。ハーブというのは、「草」「野草」「草木」を意味するラテン語が語源なんですって。

歴史は古く、メソポタミアなどの古代から利用されていたとのこと。

近世までのヨーロッパでは、病気の一因は悪い空気と考えられていたため、強い香りで病気を防ぐために精油やポプリが利用されていたようです!

一番身近なハーブはローリエでしょうか。

昔からカレーを作る時には必需品でした!

今回は、パーティに向けてなので
フレッシュなハーブの保存実験をしますね~!

実験したのは、2種類のハーブ。

肉料理にかかせない
「ローズマリー」

可憐でお料理を華やかにする
「チャービル」

私はハーブが大好きで、よく利用するのですが、「チャービル」が一番保存が難しいという印象があるので選んでみました。

チャービルの保存実験

こちらも4つの保存方法で
比較実験しました。

A 購入時の状態のまま 
B 濡れキッチンペーパー+タッパ 
C 全体を水につけておく 
D ラップに包んで冷凍

◆1日目

A 購入時の状態のまま 

 

B 濡れキッチンペーパー+タッパ

 

C 全体を水につけておく 

 

D ラップに包んで冷凍

◆6日目

なかなか元気なチャービルさん!

ようやく6日目に、
「A購入時のまま」の緑色が薄くなってきたでしょうか…

◆14日目

「A購入時のまま」が枯れてきました…

ここで離脱ですね~
でも、14日も保存可能って嬉しい♪

冷凍も並べてみました。

冷凍はクタッとしてしまって、
フレッシュとしては役に立ちませんね!

ただ、香りは高いので、お料理には使えそう! 

◆21日目

目標の3週間です。

どちらも緑色が薄くなったものの元気です!
香りもあります! 

チャービルがここまで持つのは意外でした~

色は薄くなるものの3週間保存可能!
これからは常備菜にします!!

\結論/

チャービル保存方法別何日保存できるか?

●購入状態のまま→13日間

●濡れキッチンペーパー+タッパ→21日目 まだ元気!

●全体を水につけておく→21日目 まだ元気!

●ラップに包んで冷凍→くたっとなってしまうが香りは◎

 

ローズマリーの保存実験

こちらは5つの保存方法で比較実験しました。

A 購入時の状態のまま 
B 濡れキッチンペーパー+タッパ 
C 全体を水につけておく 
D コップの水にさして保存袋

 

◆1日目

A 購入時の状態のまま 

 

B 濡れキッチンペーパー+タッパ 

 

C 全体を水につけておく 

 

D コップの水にさして保存袋

こんな風にコップに入れ保存袋に入れて野菜室で保存!

 

E ラップに包んで冷凍

 

◆9日目

なんと9日目まで、全て変化なし!
これはすごいですね~!

気を使わずに保存できるなら、
ローズマリーも常備菜に決定です!

 若干「A購入時のまま」
が乾燥してきたかなぁ…。

◆19日目

さらに10日たちました…。
毎日の観察もあきてきた(笑)

「A購入時のまま」
が完全にドライ化です。

香りも少し薄くなってきました。

◆23日目

目標の3週間がすぎ、
「B水でぬらしたキッチンペーパーに包む」
が褐色化してきました。

香りも若干かびくさい、、、

「C水につけておく」
も、先端が褐色化です。

「Dコップの水にさしておく」
はまだまだ元気!!

コレが最適な保存方法ですね!

香りも抜けていないので、
ローズマリーを買ったら、
コップの水にさして保存しましょう!

 \結論/

ローズマリー保存方法別何日保存できるか?

●購入状態のまま→18日間

●濡れキッチンペーパー+タッパ→22日間

●全体を水につけておく→23日目 先端だけ褐色化

●ラップに包んで冷凍→23日目 先端だけ褐色化

●ラップに包んで冷凍→いつでも

 

ベビーリーフ保存実験

ついでに、パーティに便利なベビーリーフの
最適な保存方法も調べちゃいましょう。

こちらも同じく3つの保存方法で実験。

A 購入時の状態のまま 
B 濡れキッチンペーパー+タッパ 
C 全体を水につけておく 

 

◆1日目

A 購入時の状態のまま 

 

B 濡れキッチンペーパー+タッパ 

 

C 全体を水につけておく 

◆6日目

「A 購入時のまま」は、
かなりトロケてきてしまいました!

まだ1週間たっていませんが…

いやいや、他があまりに長期間保存できたので
感覚がマヒしてしまったかも…。

 

◆7日目

「C水につけておく」
がペラペラになってグッタリ…。

フレッシュさが売りのベビーリーフ。
使えないと判断し、離脱です…。

やっぱりベビーリーフは
3週間もたないかなぁ…。 

10日目

「B濡れキッチンペーパーに包む」
もトロケてきました~。

これで全滅です…。
やっぱりベビーリーフは弱いですね~。

とは言え、
「B濡れキッチンペーパーに包む」
なら、ベビーリーフが9日間!

 

\結論/

ベビーリーフ保存方法別何日保存できるか?

●購入状態のまま→5日間

●濡れキッチンペーパー+タッパ→9日間

●全体を水につけておく→6日目 先端だけ褐色化

実験まとめ

エディブルフラワー
「全体を水につけておく」…23日間保存できた
ハーブ
・チャービル…「濡れキッチンペーパー+タッパ」または「全体を水につけておく」 21日目 でもまだ元気!
・ローズマリー…「コップの水にさして保存袋」23日目 でもまだ元気!
ベビーリーフ
「濡れキッチンペーパー+タッパ」9日間

ちょうどパーティがあったので、愛着がわいてきたエディブルフラワーとハーブを使ってみました!

サラダにのせると華やかに!

もちろん歓声があがりましたよ!

みんなを笑顔にする
エディブルフラワーとハーブ♪

いつもの夕食にも!

エディブルフラワーとハーブを添えるだけで、
いつもの生姜焼きがオシャレになりますね♪

今回の実験で、購入したままの状態でも6日間は保存可能とわかりました!きちんと保存すれば3週間も可能でしたね!

この結果に大満足!

これからは、エディブルフラワーもハーブも、野菜室に常備できそうです♪

 

エディブルフラワー生産者さんに聞きました!

今回の実験中、タイミングよくエディブルフラワーのイベントに遭遇。

しかも、エディブルフラワーを50年前から栽培開始した「愛知県豊橋温室園芸農業協同組合」のブースです!

パンフレットを見ていたら、エディブルフラワーについて色々な質問が思い浮かび…思い切って担当者の八木様に直撃電話取材をしてしまいました!

Q1.作り始めて何年ですか?

1969年桜草の栽培が第一歩でした。
豊橋市の農家さんが栽培したものを農協は市場に出荷しています。
最初はレストランで使われているものがほとんどでしたが、最近は個人にも広まってきていると感じています。

Q2.栽培する上でのご苦労は?

まずは温度管理です。
冬は暖房、夏は風通しと遮光。
長年の経験で栽培しています。

あとは、需要と供給のバランスですね。どうしても端境期ができてしまいますが、多品種を栽培し、常に供給できるように気を付けています。

Q3.普通の花との違いは何ですか?

食用花は種から違います。
花ごとに使用していい農薬も違うので、基準にのっとって、最低限の使用を心がけています。

Q4.輸送で気を付けていることはありますか?

夏場はどうしてもしおれがちになってしまいます。花びらが薄いものは特に心配です。
油分を含んでいる金魚草・スナップドラゴンは乾燥に強いですね。

そして、最後に八木さんが語られた言葉が印象的でした!

「エディブルフラワーは料理に添える“ツマモノ”なので、味がなく、香りのしないものが良いと思ってきました。主張してはいけないと思って…。しかしながら、近年は香りがあるものを求める声も聞くようになって、エディブルフラワーの用途が広がりつつあることを感じています。」

…と。
ちょっと八木さんのお声が嬉しそうでした!

私は自宅にて料理教室を開催しているので、頻繁に使用しているのですが、たしかにどこのスーパーでも売っているものではありませんよね。

多くの方が日常的にエディブルフラワーを使ってくれたら!
「せっかく農家さんが手摘みしたエディブルフラワーだから、多くの方に使ってほしい!」「エディブルフラワー生産者さんのためにも、上手な保存方法をさぐりたい!」そんな熱い気持ちで実験に取り組めました!

想定以上に保存可能なことが判明して良かったです♪

八木様、突然のお電話にもかかわらず、とても丁寧にお答えいただきましてありがとうございました。


エディブルフラワーは
ちょっと添えるだけで、
ワンランクアップ間違いなし!

パーティに、普段の食卓に、
毎日使って下さいね♪

次の食オタNOTEもお楽しみに!!!