白菜の芯に爪楊枝を刺すと長持ちする
って、聞いたことないですか?
どうして長持ちするの…?
レタスに応用できないのかな…?
やってみたーーーい!!
とういうことで今回は…
「レタスの芯に爪楊枝を刺すと、長持ちするのか?」
これを実証実験しちゃいます!
レタスの保存方法を調査
「レタス保存」については、
前に一度検証済み。
レタスは芯に小麦粉をつけると長持ちする
このおばあちゃんの知恵袋を
実証できました!!
でもこの実験をまとめてるとき
ふと、思い出したんです…。
白菜の芯に、
爪楊枝をさして長持ちさせる方法!
こんな風に~↓
これ、レタスでもできないかな???
爪楊枝で長持ちするのはナゼ?
「白菜の芯に爪楊枝をさす」
そもそもなぜ、
これだけで長持ちするんでしょう?
農大出身の食オタらしく、
その理由を勉強してみます!
◆鮮度を保つ秘訣おさらい
前回のレタス保存実験で判ったことをおさらいします!
鮮度を保つには「芯」の乾燥を防ぐのが、ポイント!
そうそう。
芯を乾燥させないことが大事でしたよね~!
でも爪楊枝では、芯の乾燥を
防げているようではないし…。
どういう原理なんでしょう??
◆野菜にとっての「芯」とは?
「芯」がある野菜と言えば、白菜、キャベツ、レタス。
私たちが「芯」と呼んでいる部分は、
植物にとっては「茎」なんです!
前回も登場した小学生みたいな絵(笑)
芯は、根から吸った養分と水分を、葉に送っています。
◆「生長点」って何?
さらに、芯と葉の際のところは「生長点」でもあるんです。
生長点はココ!
芯に、葉がついているところ。↓
生長点では、細胞分裂を繰り返して葉を作っていきます。
野菜は、収穫された後も、成長を続けているんですよね~!
爪楊枝を刺すことでこの生長点を壊しちゃいます!!
なので生長が止まります。
ちょっと可哀そう??
でも、水分や養分を吸えないのに生長するのは、野菜にとってはすっごいストレスなんです!!
爪楊枝をさすことで生長点を壊し無駄にエネルギーを使わせない!
だから鮮度が保たれるって原理なんですね~!!
白菜もキャベツも、そしてレタスも芯のところに生長点があります。
ということは!!
レタスも芯に爪楊枝を刺したら
本当に長持ちするかも?!
レタス保存実験1:芯に爪楊枝で長持ちするのはホント?
葉物野菜の中でも日持ちがしにくいレタス。
これは、やってみるっきゃない♪
◆実験準備
レタス買ってきました!
小玉だけど、鮮度のいいやつ!
比較するのは…
●芯に何も刺さない
●芯に爪楊枝を刺す
どちらも前回と同様
「ペーパーに包んでポリ袋へ入れる」
この方法で検証してみます!
さて、爪楊枝を
芯に刺していきます。
刺さるところまで
ぐぐぐ~っ、とね。
これくらいまで刺さりました!
できた~!!
でも待って(汗)
こんな状態では保存しにくい!
爪楊枝の根元から、
ハサミで切ってみましょう。
ハサミで切れ目を入れて
手で折るようにすると、
安全だし簡単ですねー!
準備完了!
とーっても簡単♪
うーん。
本当にこれだけで長持ちするのか…??
さてさて、どうなるのか見ていきましょう!
◆7日後
まだ、そんなに変化はないかな?
芯の切り口を比較してみます。
爪楊枝を挿したレタスの方が
変色が少ない気がしません?
◆14日後
少し差が出てきました!
写真だと判りにくいですが
葉っぱのシャキッと感が違います!!
「そのまま」の方は
葉がペターっとしてきています。
爪楊枝の方は、見て~♪
シャキシャキ♪ピンピン!
◆1か月後
本来ならもっと早く食べてあげるべき…
ですが、実験のため1カ月保存。
全体的なシャキッと感が
ぜんぜん違ってきました!
そのままレタスは全体的にしんなり。
ボリューム感がない…。
爪楊枝レタスは
外側から触ると弾力がある!!
葉っぱの端までピンピンなのです!
中の葉はどうなっているかな?
半分に切ってみましょう。
わわ!!こりゃすごい!
全然違います!
これ、同じ1か月保存後ですよ!!
爪楊枝を刺すだけでこんなに鮮度の違いが出るなんて!!
ビックリの結果です!
保存実験1:結果
「芯に爪楊枝を刺すと長持ちする」は本当!
この方法はレタスでも有効!
レタス保存実験2:爪楊枝以外で生長点を止めてみよう
芯の生長点を止めると、こんなに長持ちするなんて!
でも生長点を壊すのは、爪楊枝以外でもできそうじゃない?
この2つもやってみましょう!
検証してみるもの
●包丁で刺す
●芯をくり抜く
比較のため、
・何も処理しないレタス
・爪楊枝を刺すレタス
も見比べていきたいと思います!
◆包丁で刺す
芯に包丁を刺して
生長点を止めてみました!
ザクっ!ザクっ!
生長点は葉の付け根のあたり。
なので、深めに刺していきます。
こんな感じに
数か所、刺してみました!
◆芯をくり抜く
「芯をくり抜く」
キャベツだと、よく聞く方法~!
これも生長点が壊されるので
生長が止まるはず!
乾燥を防ぐために、
濡らしたぺーパーを詰めていきます。
4つともペーパーに包んでポリ袋へ。
5℃で冷蔵保存しました!
どんな差がでているのかな~。
見ていきましょ~!
●包丁で刺したレタス
●芯をくり抜いたレタス
爪楊枝と同じように
長持ち効果はあるのでしょうか?
◆1週間後
早くも変化が出てきました!
◆包丁で刺したレタス
切り口は少し変色してますが葉は、みずみずしい!
まだまだイケそう!
◆芯をくり抜いたレタス
気になるのは、芯をくり抜いたレタスさん…。
赤く変色してしまって、心配だなぁ。
葉も少し萎びてきてる…。
何も処理していないレタスよりも
鮮度が落ちてしまったようです。
ハッキリと差が出るまでまだまだ観察してきましょう!
◆2週間後
ありゃりゃ…。
変化がでてきましたね。
◆包丁で刺したレタス
1番外側の葉が茶色くなってきてる~。
爪楊枝レタスを比べてみると…
ぜんぜん違いますね!
全体的な弾力は変わらないけど
爪楊枝を刺したレタスは
1番外側の葉のみずみずしいっ!
◆芯をくり抜いたレタス
芯だけじゃなく中の方の葉も変色が始まっちゃいました…。
血がにじんでいるようで、レタスが泣いている感じがする…。
可哀そうだな…。
◆3週間後
しっかり差が出ました!
そのままレタスと比較してそれぞれ観察してみましょう!
●爪楊枝を刺したレタス
3週間も保存したとは思えませんよね?
葉の鮮度はもちろん!
全体のボリューム感・芯の褐色もない!
素晴らしい!!
問題はここから。
包丁・くり抜きはどうでしょう??
●包丁で刺したレタス
そのままレタスよりは芯の褐色は、少ないかな?
でも葉は、何もしてないレタスよりも
茶色くなってしまってる!!
生長点を狙えてなかったのかな…?
ただ細胞を傷つけただけなのかな…?
爪楊枝と同じく鮮度を保ってくれたらと
思っていたのですが…。
この方法では難しいのかも。
●芯をくり抜いたレタス
くり抜いたところの褐色が
早い段階で出てしまいましたねー。
中の方まで、茶色くなってしまって
ほとんど食べれず…。
キャベツには有効のようだけど
レタスは不向きなのかなー。
レタスは切ったところが劣化しやすい、
これが理由かと思われます。
3週間保存した結果。
爪楊枝を刺したレタスだけ
全く変色してない!!!
こんなにも差が出るなんてっ!!
爪楊枝すごすぎるーーー!
保存実験2:結果
レタスの芯を包丁で刺したりくり抜くのは、あまり効果的ではない。
「爪楊枝で刺す」方法のほうが、明らかに長持ちする!!
\追加実験/
ここで食オタ的な実験をしてみました!
半分に切ったレタス。
片方にだけ、つまようじを刺して
横にしたまま放置してみました。
涼しい所で、24時間放置してみると…
何も処理していない方は
内の葉が立ち上がっています!
このようになるのが普通ですね~。
野菜は、収穫してからも成長するんでしたよね!
切られて横にされても成長しようとするのです。
だから真ん中が成長して膨らむ。
でも…
ちょっと待って!!
爪楊枝を刺したレタス真ん中が起き上がってないーー!!!
本当に爪楊枝が生長点を壊して生長を止めたってことなんです!!
たった3本の爪楊枝でこんなにもレタスの鮮度を保てるなんて!
素晴らしすぎる保存法です!!
まとめ
今回、検証したのはコレ!
レタスの芯に爪楊枝を刺すと長持ちするのか?
芯に爪楊枝を刺すと、本当に鮮度を保てることが判明!
他の方法と比べても、
1番キープできることが分かりました!
レタス保存方法ランキング
鮮度が保てていた期間(※)も併せて、結果はこんな感じになりました!
(※鮮度が保たれていた期間=生でも食べれそうだったかを基準としています)
予想以上に爪楊枝は有効!
芯にある生長点を、
ピンポイントで壊すことができる。
これが良いみたい♪
今回は長期間の保存で、レタスの劣化の状態を見ていきました。
やっぱりレタスも含め、野菜は採れたてが一番おいしい!!
だからこそ、少しでも保てる保存法で
美味しいうちに食べてあげたいですね♪
レタスを購入したらすぐに、
芯に爪楊枝を刺して保存!
そうすればもっとレタスが新鮮なまま
美味しく食べられますよ~♪
今回私は、2回連続でレタスの保存法について追及しました
久々にこんなにレタス食べたー!(笑)
レタスがたくさんあるときは
レタスの肉巻きがオススメ!
断面オタクの私、この切り口を見るためによく作ります!
美しい断面~♡
レタスにストレスを与えずに
鮮度を保ってあげましょう!
切り口に小麦粉を塗ったり、
芯に爪楊枝をさしてあげて、
美味しく食べてください♪
ではでは、
次回の食オタノートもお楽しみに!!