食オタ|食の資格者コミュニティ

簡単味噌作りにチャレンジしてみよう!

<幼稚園児~小学生向け>

家で味噌を作ったことはありますか?
もっと言うと、味噌が何からできているのか知っていますか??

材料は・・・
大豆と糀と塩 これだけです。

昔はどこの家庭でも味噌を作っていました。

「手前味噌」という言葉もあるぐらいですから、
各家庭で工夫を凝らして自慢の味噌を作っていたのでしょうね。

一口に味噌と言っても米味噌・麦味噌・豆味噌など
いろいろな種類や製法があります。

畑のお肉 とも言われる大豆で
手軽にチャレンジできる白味噌を作ってみましょう!

塩分控えめの白味噌。
甘くて美味しいですよね。

7月中に作り始めれば、途中観察をしながら8月の終わりごろには食べられますよ。

用意するもの

材料
大豆遺伝子組み換えでない国産大豆が望ましいです。
米糀最近はスーパーにも置いてあります。
食卓塩ではなく、ミネラルを含む自然塩を使用してください。

道具
ボウル大豆を戻したり、糀と塩を混ぜたりする中サイズ
材料すべてを混ぜ合わせるための大サイズ
ザル煮た大豆の水を切る時に使います。 
厚手のビニール袋大豆をつぶす時に使います。
なければすりこぎやヘラでも大丈夫。
保管する袋ジップロックのように簡単に密封できると便利です。
私はラミジップという厚手の袋を使用しています。

要は つぶせて 混ぜられて 保管できればOK です。

作ってみよう!

では、早速作ってみましょう!

1.大豆 250g・米糀 500g・塩 70gを用意します。
(写真は大豆250gに対して、水750gを加えたところです)

2.大豆をボウルに入れ、3倍の水に約12時間浸して戻します。
 大豆の皮は取っても取らなくてもいいです。

3.鍋に入れ、沸騰するまでは強火、その後弱火で1時間30分ほど煮ます。
  親指と薬指でつまんで、ねっとりとつぶれるくらいのやわらかさがGOOD!

4.大豆を煮ている間に塩切り糀を作ります。
 糀をボウルに入れてほぐし、塩と混ぜます。
 ゴシゴシとこすり合わせるようにして、少しまとまる位が理想です。

5.ボウルにザルを重ねて水気を切ります。その際、煮汁は捨てないように!

6.ビニール袋に入れてつぶします。
温かいうちの方がつぶしやすいです。
ただ、やけどには注意してくださいね。40℃前後でも充分つぶれます。

ヘラでもこんな感じでつぶせば大丈夫です。

7.あとはつぶした大豆と塩切り糀を混ぜるだけです。
 しっかり均等に混ざるように50回ほど混ぜます。

硬くてパラパラしているようなら、煮汁を少しずつ入れて調整します。
耳たぶ位の硬さが目安です。入れ過ぎに注意しましょう。

8.テニスボール大の味噌玉を作り、保存袋に
 隙間のできないように詰めていきます。しっかりギュッと詰めます。

9.袋の空気を抜いて、涼しい場所に保管します。

ラミジップだとこんな感じになります。
文字にすると工程が多いように感じますが

しっかりつぶして、しっかり混ぜて、ギュギュっと詰める

それだけです(*^^)

そのまま時々声をかけ様子を見てあげるだけで、
美味しいあなただけの味噌が完成します。

2週間でできる味噌!?

「もっと早くできないと困る〜」
「早めに作って、ゆっくり楽しみたい」
という方のためのスピード仕上げ!

1.大豆200g・米糀500g・塩40gを用意します。
2.戻し方・煮方は同じです。
3.米糀は軽めにフードプロセッサーで粉砕します。
 早めの発酵を促すためです。粉々にする必要はありません。
 塩切り糀も同じように作ります。
 右は粉砕していない糀、左は粉砕後の糀です。
4.混ぜ方・詰め方も同じです。

こちらはなんと2週間ほどで食べられるようになります。

味噌作りの注意点

作業に入る前には流水で爪や指の間までしっかり手を洗ってください。
その際ハンドソープなどは必要ありません。

爪の間には菌がいるので、爪を切ってから
作業を始めるようにしてくださいね。
どの工程も「美味しくな〜れ」と言いながら進めてください。
きっと美味しい味噌になります。

どの袋も必ず新しいものを使うようにします。
カビの原因になるので、熟成中は袋についた味噌は
ふき取ってから口を閉じるようにしてください。
塩分濃度がそれほど高くないのでカビに注意してください。

発酵が進むと袋が膨れてくることがあります。
そうしたら空気を抜いてください。
袋が膨れないからと言って心配はいりません。
袋の中では静かに発酵は進んでいますから。
水分が出てきたら、それは旨味のかたまりなので混ぜこんでください。

(3日目で既に膨れています。袋を開けて空気を抜きました)
(こちらは3日目には柔らかくなっています。)

均等に熟成するように1週間に一度は観察しながら、
袋の向きをかえてあげるといいです。
直射日光の当たらない比較的涼しい場所で保管します。
お好みの状態になったら冷蔵庫に入れて、
1カ月を目安に早めに食べきるようにしてください。

ちなみに我が家では玄関先に熟成中の発酵食品を置くスペースを設けています。

では、美味しい味噌ができあがりますように・・・。
そして冬には寒仕込みの本格的な味噌に挑戦してもらえたら嬉しいです。
但し、普通の米味噌を仕込む場合は材料の配合が違うのでお気を付けください。

■参考までに

大豆250g・糀500g・塩70gの場合
戻した後の大豆は615gで、できあがりの味噌は1190g でした。

大豆200g・糀500g・塩40gの場合
戻した後の大豆は488gで、できあがりの味噌は1095gでした。