私たちフードメッセンジャーの役割は、野菜の調理法・保存法、生産者の想いやなどを食べる人に “伝える” こと。
月に1回 フードメッセンジャーの交流会が開催され 野菜を試食したり、
意見交換をしたりして スキルアップ目指してます!
※この写真は前回のFM交流会の様子。
今回のヤサオタノートは
この フードメッセンジャーの交流会 のお話しです!
※365パーティー<フードメッセンジャー交流会>(通称:FM交流会)
3月2日の夜。 今回の交流会は、この5人! (※おひとりはのちほど駆けつけました)
たくさんの野菜が届きましたー!!
こちらのお野菜を届けてくださったのは、
長崎県島原市の 「竹田かたつむり農園」さん!!
かたつむり農園って、かわいい名前ですね〜
農園名の由来
「スピードや効率化に追われるのではなく
自分たちのペースで取り組みながら ゆっくりとスローライフを」
なるほど〜♪ それで “かたつむり” なんですね。
届いた段ボールをあけると、 お手紙が入っていました
新聞の掲載記事も 入ってましたよ。
みんなで記事を読んでみると…
竹田ご夫婦が とても素敵なビジョンをお持ちだと知りました!
記事によると、竹田さんは
種採り農家 で 伝統野菜 を
栽培している とのこと。
種採り農家さん!!! って、みなさんご存知ですか?
ここでちょっと 少し種のおはなしを。
種には大きくわけて2つの種類があります。
いちだいこうはいしゅ(エフワン)
1、一代交配種(F1種)
じかさいしゅ(こていしゅ・ざいらいしゅ)
2、自家採種(固定種・在来種)
種の袋って、こんな感じ ↓
種苗会社から発売されています。これが現代の農業の主流、
一代交配種 「F1種(エフワンしゅ)」と呼ばれています。
異なった性質のものを人為的に交配させることで 大量に収穫でき、
形や味が安定した 病気に強い野菜が作れる種。
但し基本的に一代限りなので、 農家は毎年種を購入します。
一方、昭和30年頃まで主流だったのが 自家採種(固定種・在来種)
良くできた野菜を選び 種を採る → 蒔く → 採る → 蒔く を繰り返し、農家さんが自分で採り続ける種です。 形や味が不揃いで、収穫量も安定しないので 流通が発達した現代は F1種が主流になっていきました。
竹田かたつむり農園さんは 種採り農家さん
つまり種を自家採種して、 在来種や固定種を未来へつないでいます。
その土地土地で長い時間をかけ、代々受け継がれてきたもの それが、
伝統野菜 といわれるものです。
「京野菜」「加賀野菜」って みなさんも聞いたことがあるかと思います。
それぞれ京都・石川県の伝統野菜です。
全国各地にこういった伝統野菜は存在します。 実は、東京にもあるんですよ!
東京の伝統野菜は「江戸東京野菜」
こちらは、江戸東京野菜の滝野川人参。
ほかにも、亀戸大根・滝野川ごぼう・早稲田ミョウガ・品川かぶ…
江戸東京野菜は、みんな地名がついてます!
それは野菜が誕生した場所。
それぞれの江戸東京野菜にストーリーがあって その土地にあった野菜になってるんです。
伝統野菜を勉強すると歴史の背景が見えてきて とても興味深いんですよね〜♪
ちなみに私は、“江戸東京野菜コンシェルジュ” という資格も持っています!
※下の写真は、江戸東京野菜の寺島ナスと馬込半白胡瓜
伝統野菜は、 大昔から農家さんたちが自分たちで種を採り 大切に受け継がれてきた野菜。
その地方の気候や風土・暮らしぶりが 野菜の表情に写し出されます。
竹田かたつむり園のある長崎は どんな伝統野菜があるのでしょうか?!
どんな味がするのでしょうか?!
わたしも初めて! 「長崎伝統野菜」に出会いました!!
さて!!! そんな試食の様子を実況します〜♪
どんな野菜が入ってるか リストを見てみんなでワクワク♪
まずは野菜を洗います。
これは伝統野菜の「大浦太ごぼう」
だそうです 木みたいですね。
ほんとに太い!!
「黒田五寸ニンジン」 「マゼラン(じゃがいも)」 「菜の花」
きれいな色ですね〜♪
食べやすい大きさに切っていきます。
どう切ろうか? 芯は細かくしてみよう!
いいね〜 みんなでワイワイとってもにぎやかです。
じゃがいも切ってハイ!ポーズ
みんなで楽しく 試食の準備が進んでいきます!
ビーツ(ゴルゴ)を切った瞬間
わぁ〜!!!!!
とあまりの美しさに歓声があがりました!
どうですか? 切り口がみずみずしくてきれいな色ですよね〜
切った野菜は茹でたり
ブロッコリーは茹ですぎ注意ね! みんな固めが好みみたいです。
焼いたり
おっ焼き色が付いてきました! 美味しそう〜♪
どんどんお皿に盛り付けていきます。
新鮮な野菜だからこそ 生でも食べてみたいですよね。
このプレートは生バージョン!
加熱した野菜もたくさん!
部屋の中がおいしそうな匂いでいっぱいです! ……お腹すいたね。
ということで 試食しながら作ることに!
みんなおいしいですか〜? は〜い!
たくさん送られてきた野菜 全種類試食したいね!と どんどん調理したら…
盛り付けるお皿がなくなり… ざるへの盛り付けで、スミマセン。
最後にカラフルなビーツやにんじんが入ったら
なんだかとってもおいしそうな 温野菜サラダになりました〜♪
その後も食べながらの意見交換。
野菜だけでお腹いっぱいになっちゃいました!
竹田かたつむり農園さんの野菜を 試食の感想と一緒にご紹介します♪
まず最初はこれ! 大浦太ごぼう(長崎の伝統野菜)
太いから固そう? というイメージを覆す、やわらかさ。
繊維質が少なく繊細な味! 特に炒めたものは絶品☆
フードメッセンジャー1番人気でした! ごぼうの唐揚げにしたら止まらなそう〜♪
次は個性的な姿の 雲仙こぶ高菜(長崎伝統野菜)
まず目に飛び込んでくる 茎のこぶ!!!!
箱からだした瞬間 その個性的な姿にみんなびっくり!
どんな味なのか はじめて触れる野菜に興味津々です!
茎は生でシャキシャキ甘い! 生の葉はからし菜のようなちょっとピリ辛。
サラダのアクセントになりそう。 もちろんお漬物はおいしいに違いない!
次も伝統野菜ですね。 九条太ねぎ(長崎伝統野菜)
いかにも柔らかそうなねぎ。
生もいいけど やっぱり焼いたネギはあま〜〜い♪ 葉っぱももちろん柔らかくておいしい〜
大きな大きなブロッコリー(さわゆたか)
まるで花嫁さんのブーケのよう♪
加野さんの顔と同じくらいの大きさにびっくり!
しっかりした蕾。 生でも甘くておいしいねと評判でした。
軸がきれ〜いなピンクの 日本ほうれん草(在来種)
箱を開けた瞬間、 みんなピンクの軸に釘づけ!!!
日本ほうれん草の特徴ですね。 葉の切れ込みも深い。
茹でてたらすごい甘み。
糖度測りた〜いと 野菜オタクノートでほうれん草の糖度実験をした飯田さん。
まだまだあります。 春ですね〜 菜の花(ブロッコリーRapini)
えぐみが少なくてほんのり甘い味がしました。
アブラナ科はみんな菜の花が咲きますよね。
小松菜・ダイコン・かぶ、ブロッコリー・・・
それぞれ味が違って楽しいよね〜と盛り上がりました。
中国チンゲン菜(在来種)
ずっしり重いくて立派なチンゲン菜!
茎がとってもみずみずしかった〜 やっぱり油で炒めるのが美味しいよねと意見が一致!
これまた立派な 黒田五寸ニンジン(在来種)
F1種の黒田五寸にんじんも香り高く甘い品種ですが もっと土の香りがして力強い感じ。
それでいて生でどんどん食べられちゃう味。
食感は意外と軽い! みんなパクパク食べていました〜♪
じゃがいも マゼラン(在来種)
マゼラン? みんなで顔を見合わせ…聞いたことないね。
マゼランは雲仙市のじゃがいも農家さんに 種イモを譲ってもらい
自家採種して栽培してるそうです。
最初泥付きだったので気が付かなかったけど
洗ったら
とってもきれいな紫の皮。 アントシアニンたっぷりですね。
ホクホクして甘みが強い!
そして最後はビーツ(ゴルゴ)
こんなに発色のきれいなビーツはじめて〜♪ とみんなテンションアップ!
焼きビーツが絶品でした☆ 本格派ボルシチを作りたくなりますね。
◆試食会まとめ◆
竹田かたつむり農園の 伝統野菜・在来種野菜を試食した感想
・形が個性的でおもしろい。
・野菜そのものの味が強い。
・やわらかい野菜でも食感がしっかり残る。
・太かったり、大きかったり見た目は固そうなのに、とてもやわらかいものが多かった。
試食会&交流会に参加してみて
・農家さんによって同じ種類の野菜でも味が違うのでおもしろい。
・お互いの現場の情報、お客さまの対応の仕方など意見交換でき勉強になる。
・野菜の切り方、調理の仕方の勉強になり365マルシェの仕事に役立つ。
最後に… 農家さんにメッセージを書きました♪
私たちフードメッセンジャーは 丹精込めて野菜を作ってくれている 農家さんたちへの感謝の気持ちを忘れずに 365マルシェに立っています。 そして農家さんの想いを 多くの人に伝えていきたいと 改めて思いました。
365パーティー ≪フードメッセンジャー試食交流会≫ 開催スケジュール
毎月第1木曜日 参加無料
◆偶数月 / 昼10:30〜11:30
◆奇数月 / 夜19:00〜20:00
フードメッセンジャーになったら ぜひ参加してみてくださいねー!!