食オタ|食の資格者コミュニティ

夏でもつくれる♪ 親子でカンタン自家製みそを作ってみよう!

みなさ〜ん、お味噌はお好きですか?

キュウリやニンジンにつけて食べたり、
野菜たっぷりのお味噌汁って、
おいしいですよねー!

そこで!今回のヤサオタノートは、

私、魚谷真理子が親子で作れるお味噌 についてお話します!


親子でカンタン♪ 自家製みそを作ってみよう!

さっそくですが、問題!!

Q、お味噌って何からできているでしょうか???

答えは…
これです↓

お豆?

そうです!
豆の中でも「大豆」です。

ん??
こんな豆がどうやったら、みそになるか?!

ほんとですよねー!!
でも実は、お味噌っておうちでもカンタンに作れるんですよ♪

味噌作りというと、冬のイメージがありますが
だいじょうぶ!
夏でも作れます!!

暑くて湿度のある夏は
・カビが生えやすい
・熟成のスピードが早い

ですが、このことを理解してそれに対応できる味噌つくりをすればいいんです♪

夏野菜にあう、夏の味噌!
一緒に作ってみましょう!

ミッション1:材料を集めよう!

まずは
味噌つくりに必要な 3つの材料 を集めましょう。

  • 大豆      200g
  • (こうじ)  500g
  •         50g

この3つだけで作れるんですよ〜


◆この3つの材料って、どんなもの??

大豆

大豆と枝豆って、実は同じもの!!

夏においしい枝豆って育ちきっていない(未成熟な)大豆なんです!!
※実際にはダイズの中でも枝豆専用品種が枝豆として出荷されます

大豆は、6月下旬から7月にかけて種をまいて、11月ごろに収穫します。

葉っぱが黄色くなって落ちて、全体が茶色くなってくるとさやの中ではカラカラと音がします。



さやから豆がはじけてしまわないように朝か夕方に収穫するんですって。



そのまま静かに乾燥させ、さやから取り出したのが大豆です!

大豆は「畑のお肉」と呼ばれるくらい、栄養豊富!

味噌のほか、しょうゆ、納豆、とうふも大豆から作られているんですよ♪

糀(こうじ)

こうじは、ミソやしょう油、日本酒、お酢などの
「発酵食品」をつくるときに欠かせないもの。

お米や大豆などの穀物がベースになっていて
その中で、発酵のはたらきをする微生物が生きています!

「麹」と「糀」は違うの??
こうじには、二つの漢字があります

麹 … 中国から伝わってきた漢字
日本独特の菌を使った、米から作るこうじ

「糀」は、「米」+「花」と書きますね!
これは、お米にお花が咲いたように見えるから。

蒸米に菌糸がついている様子を、表した漢字なんですヨ〜

これが糀です ↓

最近、糀はスーパーにも置いてあります!!

うちの近くのスーパーでは300g入りで300円ほどでした。

食卓塩ではなく、ミネラルを含む自然塩がおすすめ!

ミネラル成分が味噌をおいしくしてくれます

ミッション2:味噌づくりに挑戦!

それでは、実際にみそを作っていきます

手順は簡単!これだけ!!

大豆を戻す → 煮る → つぶす → 混ぜる → 詰める

1:乾燥した大豆を戻す

大豆をボウルに入れ、3倍の水に12時間浸して戻します。

2:大豆を煮る

沸騰するまでは強火、その後弱火で1時間30分〜2時間煮ます。

親指と薬指でつまんで
ねっとりつぶれる位の柔らかさになるまで煮るのが
GOOD!

3.「塩切り糀」を作る

早く発酵するように「塩切り糀」を作ります

糀をフードプロセッサーで、粗く砕きます
こんな感じ↓

粉々にする必要はありません。

糀と塩をこすり合わせるようによく混ぜます
こんな風に
これが、塩切り糀です

4.大豆をつぶして混ぜる

煮あがった大豆は煮汁を切り、40℃くらいまで冷めたらつぶします。

その煮汁は捨てないように〜!

ビニール袋に入れてこんな風につぶしていきます

つぶした大豆をボウルに移し、3で作った「塩切り糀」を混ぜます。

均等に混ざるように50回ほどしっかりと!

そして、パラパラしていたら煮汁を入れて、
耳たぶぐらいの硬さに調整します。

入れ過ぎには注意ですよ〜!
※私は50㏄ほど入れました。

5.袋に詰める

保存袋に詰めていきますが
まずはテニスボール大のだんごを作ってから

袋に、すきまのないように詰め入れます。

こーんな風にキレイに

袋の空気を抜いて、
直射日光の当たらない涼しい場所に保管!

これで味噌の仕込み完了ー!!!!

このまま2週間もすると
味噌になって食べられるようになります!!!!

夏休みの最初に作ったら、
8月には食べられる♪

しっかりつぶして、 
しっかり混ぜて、 
ギュギュッと詰める。

それだけです!
思ったより、簡単でしょ。

自分で作った味噌を
きゅうりにつけて食べたら最高♡

ほかにどんな野菜につけて食べたら美味しいかな?!

ミッション3:「みそ玉」をつくってみよう!

自分で作ったお味噌で「みそ玉」をつくってみましょう!

みそ玉って、こんなもの♪

可愛いでしょ♪

味噌玉は、味噌にだしをいれた
手作りのインスタント味噌汁です♪

♡ みそ玉の作り方 ♡

・できあがった味噌 大さじ1強
・だし 少々
・お好みの具材

混ぜてから丸めても、
ラップにのせて丸めてもOK!

<具材の例>
花麩、玉麩、あられ麩
切り干し大根、干し椎茸、ごま
おぼろ昆布、乾燥わかめ、地のり

ごま油で炒めたネギや天かすもコクが出ます!

お椀にひとつポンと入れて、お湯を注ぐだけ!

つくったみそ玉は冷蔵庫で保管し
早めに食べてくださいね〜

どんなみそ玉ができるかなー!?

おさらいと補足

手順の確認

step1
乾燥した大豆を戻す
step2
大豆を煮る
step3
「塩切り糀」を作る
step4
大豆をつぶして混ぜる
step5
袋に詰める

戻す→煮る→つぶす→混ぜる→詰める です!!!

ここからはちょっとだけ、本格バージョンの話し。

熟成期間1カ月の味噌作り

準備するものは同じですが、配合が変わります。

・大豆   250g
・糀    500g
・塩     80g

1か月ぐらい熟成させるので、糀は砕かずそのままで作ります。

その他の手順は簡単バージョンと同じ

10日経つとこんな感じ。

左:簡単バージョン 右:本格バージョン

ちょっと写真だと見にくいですが左の簡単バージョンの方が白いです。

両方作ってみて食べ比べするのも楽しいかもしれません。

注意点

●爪を切り、手をしっかり洗う!

作業に入る前には流水でしっかり手を洗ってください!!!

爪の間には菌がいるので、爪を切ってから始めてくださいね。

●糀は熱で死んじゃうヨ!

大豆が熱いうちに、糀を混ぜてはダメ!
糀が死んでしまいます

40℃ぐらいに冷めるまで待ちましょう

やけどの危険もありますしね!
温度、気を付けてください

●袋は新しいものを!

袋は必ず新しいものを使ってください。

袋についた味噌はふき取ってから口を閉じます。

●発酵で袋が膨らんだら?

発酵が進むと、袋がこんな風に膨れてくることも。

そうしたら空気を抜いてください。

袋が膨れなくても心配ご無用。
中ではちゃんと静かに発酵が進んでいますよ♪

●水分が出てきたら?

水分は旨味のかたまりです!
みそに混ぜこんでください。

●袋の向きを変えよう

3〜4日に一度は観察!
均等に熟成するように、袋の向きをかえます。

●保存は冷蔵庫で1カ月

好みの状態になったら冷蔵庫に入れてください

かんたんバージョンも本格バージョンも
塩分控えめで日持ちしません。

1カ月を目安に早めに食べきってくださいネ!

●ふつうの味噌とは配合が違います

今回ご紹介したのは夏休みに作れる味噌作りの配合。


普通の味噌を作るときは
半年以上ねかせるので塩分は多めで
低い温度からゆっくり発酵。

そのため旨味が強く、
深みのあるまろやかな味になります。


夏にも作れる、自家製味噌。

親子で作っても良し♪
大人の夏休み自由研究にしても良し♪


ぜひ!挑戦してみてくださいねー!!

ではでは!
次回のヤサオタノートもお楽しみに!