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おせち料理の食材に使われる野菜って?縁起の良い食材を使おう

おせち料理の食材に使われる野菜って?縁起の良い食材を使おう

お正月の定番メニューと言えば、外せないのがおせち料理です。
縁起がいいと言われている食材には、数の子や昆布などがありますが、
野菜の中にも縁起のいい食材が隠れています。
おせち料理でしっかり栄養も摂取したいときに取り入れたい、縁起がいい野菜についてご紹介します。

色に注目しながら縁起のいい食材を見極める

おせち料理に入れるメニューは、縁起がいいということはもちろんのこと、
彩りや見た目の美しさにこだわることも欠かせません。
おせちに野菜を入れるときには、日本で古くから縁起がいいと、
祝いごとのシーンでも親しまれているカラーである、紅白に注目しましょう。
白色の野菜と赤色の野菜を組み合わせることによって、
縁起のいい紅白を用いたおせち料理が完成します。

縁起がよく、野菜もしっかり摂取でき、なおかつ見た目にも
華やかなおせち料理の代表的なメニューと言えるのが、紅白なますです。
細長い形にスライスした人参と大根を、
砂糖を溶いた酢であえたなますは、
鮮やかな紅白カラーでおせち料理に彩りを添えてくれます。

さっぱりとした味わいのため、
甘い味付けの多いおせち料理の中で、
箸休めとしても重宝します。
きれいな紅白カラーを演出するためには、
人参と大根をバランスよく取り入れることが大切です。
人参の量ばかりが多すぎるなど、
どちらかの色が目立ちすぎてしまわないように気をつけましょう。

鮮やかな赤色をしている人参だからこそ、
紅白なますだけでなくにんじんそのものも縁起のいい野菜として親しまれています。

おせち料理では、紅白なますはもちろんのこと、
煮物などにも積極的ににんじんを取り入れましょう。
おせち料理をお重につめたとき、もっと鮮やかな印象にしたいと感じたときにも、人参が重宝します。

包丁をつかって切り込みを入れ、花形などに飾り切りし、
火を通した人参を飾り付けるだけでも、華やかなイメージに変わります。

縁起がいいおすすめ野菜

縁起がいいのはもちろんレシピも豊富ないも類

縁起がいいのはもちろんのこと、
調理方法が豊富なことから親しまれているのが、いも類です。
煮物にしておせち料理に入れたり、雑煮に入れたり、
おせち料理に合う一品料理を作ったりと、いも類はいろいろな用途で活用できます。

縁起がいいとされている野菜には、例えばさといもがあげられます。
さといもは、たくさんの小芋が連なってできることから、子宝に恵まれるという意味を持っています。
さといもの煮物は、味付けを変えたり一緒に煮込む野菜を変えたりと、
調理方法によって違った味わいが楽しめるのも魅力です。

子宝に恵まれることを表すさといも自体
縁起のいい野菜と言われていますが、さらに品種にこだわることで
ますます縁起のいいメニューを実現することができます。

特に「八つ頭(やつがしら)」と呼ばれる品種は縁起がよく
おせち料理の定番の野菜として親しまれています。
末広がりの「八」と「お頭」という、どちらも縁起のいい言葉の組み合わせがおせち料理に最適です。

長寿を願う野菜は種類も豊富

おせち料理には、食べた人が健康に長生きできるよう
「長寿」を願う縁起のいい食材も、ふんだんに盛り込みましょう。
長寿を願う野菜は種類も豊富なため
他のメニューとの兼ね合いも見ながら、自由におせち料理に盛り込めるのが特徴です。

おせち料理によく取り入れられているのが、ちょろぎです。
シソ科の植物であるちょろぎは「長老木」「長老喜」と当て字できることもあり
長く幸せな生活ができる食材です。
ちょろぎは、うずを巻いたような特徴的なシルエットの茎の部分を
酢漬けにして食べることが一般的です。
その他にも、茹でたり、揚げたり、天ぷらにしたりして食べることもできます。

さらに、かぶで日本の国花である菊をかたどった
「菊花かぶ」も長寿を願う定番メニューです。
かぶに切り込みを入れて菊に見立て、
調味料に漬け込んだ菊花かぶは、さっぱりとした味わいが特徴です。
おせち料理の箸休めとして愛されるメニューで、
白いかぶの上に、種をとって小口切りにした赤唐辛子をちょこんと飾れば
紅白のコントラストで華やかな印象になります。

煮たり焼いたりと、調理方法の幅広いごぼうも、おせち料理に合う食材です。
ごぼうは収穫前、地中に細く長く根を張っているため、
同じように長く生きられる、縁起がいい野菜と考えられているのです。
きんぴらごぼうなど、普段から食卓に並んでいるメニューを
おせち料理に添えるのもいいかもしれません。

同じ根菜の仲間では、ごぼうだけでなくれんこんも縁起のいい野菜とされています。
れんこんは穴がたくさん開いていることから先が見えるという意味や
見通しがよいという意味を持っているからです。
長寿はもちろんのこと、これから先の人生がより豊かなものになるようにと願いを込めて
れんこん料理を取り入れましょう。

おせち料理は縁起のいい食材で彩ろう

年に一度のお祝いだからこそ、おせち料理では味や彩り、
そして縁起のいい意味合いなどにも気を配り、満足のいく料理をふるまいましょう。

同時に、栄養価が偏らないようにするためには
今回ご紹介した野菜をバランスよく取り入れることが大切です。
美味しい食材を使い、身体にもうれしいメニューで、おせち料理を楽しみましょう。