生姜って、使う時は少しだけ!
その後の保存って、みなさんどうしてますか?
私自身、過去に生姜の保存に何度も失敗しています(泣)
生姜さんよ!!
いったいどうしたら長持ちしてくれるんだい!?
というわけで今回は、生姜の保存法について大実験~!
生姜のベストな保存温度&湿度
ちょっと入れるだけで味が整うし、体を温めてくれる生姜。
生姜って、私は大好きです!
でも、ペーパーにくるんで置いてたら見事にしおしおに。
買ったまま冷蔵しておいたら、カビが発生していたことも…
◆生姜の最適な保存条件は?
まずは最適な保存条件を調べてみましょう!
生姜にとって最適な保存環境
温度:13℃前後
湿度:65%
湿度は「90%」という説も。
ふむふむ。
結構湿っているのが好きなのね!
更に食オタの先輩から貴重な情報を得ることができました!
食オタによる「生姜保存術」情報
●光にも弱いため、暗い場所で保存する
●冷蔵庫に入れる時は、新聞紙で包み温かくすると良い
生姜生産者の方からいただいたアドバイスだそうです。
【温度】
家庭用冷蔵庫の野菜室の平均温度は、「6℃前後」。
生姜の最適温度は、「温度:13℃前後」でしたね~。
ちょっと生姜には寒すぎるかな…。
でも!!年中できる保存として、まずは「冷蔵庫」の方が良いのかな?
ということで、まずは冷蔵庫で実験させてください!
【湿度】
冷蔵庫の機種によって、湿度はかなり差があるようです。
一般的な機種は「湿度20~50%」!
高湿度機能を備えた機種は60~90%にもなるそうですよ~。
でも我が家の冷蔵庫は高湿度機能はなく、普通です♪
生姜の適正湿度は65%なので、普通の冷蔵庫なら少し湿度低いかな?
生姜保存実験①:生姜の冷蔵保存を比較実験
実験準備
それでは比較実験の準備をしていきましょうー!
生姜にとって最適な保存環境は…
温度:13℃前後 湿度:65% |
この条件下をいかに作りだせるか
がポイントになってきますね!!
そこで、比較する保存状態はコチラ!
比較する保存状態
①ポリ袋
②新聞紙+ポリ袋
③アルミホイル
④丸ごと水につける
全て「冷蔵庫の野菜室」保存で、2週間観察してみます!!
※ラップとキッチンペーパーは、3~4日でだめにしてしまった経験があるので、比較から省きました。
使うのは、スーパーで購入した高知県産の生姜。
スタートの状態に差が出ないよう、良いものだけを選んできました!
①ポリ袋 空気を抜いてしっかり密閉します! 保湿力に期待! |
②新聞紙+ポリ袋 新聞紙で包んでから、ポリ袋へ。 こちらも保湿力抜群! また新聞紙をまくことで 温度も少し保てるかも? |
③アルミホイル ポリ袋よりも、保湿・保温に長けている との情報あり! |
④丸ごと水につける ちまたで話題の情報! 身近で実践者が一番多い! 3日ごとに水替えします。 |
準備完了~!
冷蔵庫の野菜室に収納して経過観察していきます。
経過観察
元の子たちは、こんな状態。
ふっくらキレイですね!
それぞれ保存状態ごとに、経過を見ていきましょう!
①ポリ袋
ポリ袋に入れただけの生姜です。
▶冷蔵3日経過
表面の変色もなく柔らかい部分もなし。
鼻を近づけると生姜の爽やかな香りがほんのり。
さすがに3日ではあまり変化は出ないですね~。
▶冷蔵7日経過
取り出して触ってみてもまだまだ身が締まっています。
ブヨブヨは一切なし!
ただ、3日目には感じられた生姜の香りは無くなっていました。
▶冷蔵10日経過
程良いしっとり感がありまだまだ固くてしっかりしてます。
少し色が濃くなっている部分があるかな~という感じです。
香りはほぼ無臭。
ポリ袋って予想以上にすごいのね!?
ラップだけの時はこんなにもたなかったなぁ。
▶冷蔵14日経過
今まで良い調子できましたがここでついに一部にブヨっと感とカビが出てきました!
でも、臭いまでは悪くなっていません!
②新聞紙+ポリ袋
お次は、新聞紙に包んでからポリ袋に入れたもの。
▶冷蔵3日経過
触ってみると全体的にすこーし
柔らかくなっています。
▶冷蔵7日経過
少し灰色の斑点が出てきてますね~。
全体的に変色と弾力も進んでますね。
新聞紙が、生姜の水分を吸ってしまっている?!
逆に湿度が下がっているのかも!
▶冷蔵10日経過
灰色の斑点はどうなったかな?
わわ!増えてる!?
黒カビっぽいですね。
鼻を近づけてみると土の臭いと生乾き臭が混ざったような臭い。
▶冷蔵14日経過
皮がかなり乾いてしまいましたね。
お肌カサカサ(泣)
カビもどんどん広がってきています。
臭いも悪くなる一方。
泥臭さと水が腐ったような臭いが
混ざっていて中々キツイです。
後から聞いた話ですが、
どうやら乾燥が進むと逆に
カビがはえやすくなるって!
乾いた新聞紙を包むのは逆効果か…。
③アルミホイル
さて、期待の高保湿アルミホイル!
そのまま包んだだけです。
▶冷蔵3日経過
ポリ袋に入れただけのものよりも表面がサラッとしています。
でも程良くしっとり感!
柔らかい箇所はなし。
ポリ袋に入れたものよりは弱いですが
生姜の香りも、わずかに感じます!
▶冷蔵7日経過
切り口が変色し、表面にフニフニの弾力が。
触った感じで、アルミホイルに包まれた生姜が
一番キンキンに冷えています!!
生姜の温度、冷えすぎてそうだけど、
大丈夫かな…。
3日目にはあった生姜の香りは
なくなってしまいました…。
温度のせいかな?
▶冷蔵10日経過
少しフニフニ弾力が強くなってきたー。
でも、新聞+ポリ袋とは、ちょっと違うような感触。
冷えすぎて縮こまっている感じがします。
なんか可哀想になってきますね(泣)
そして、ちょっと臭いますね~。
▶冷蔵14日経過
新聞+ポリ袋より全体的に柔らかくなってきた!
切り口の端には白くモヤモヤっとした
カビが出てきています。
泥臭さと水の腐った臭いが混ざった感じ。
これは料理に使いたくないなぁ~。
アルミホイル、
一時的には保温してくれるけれど
ずっと冷蔵したらキンキンに!
やはり生姜は冷えに弱いのは本当だったようですね~!
④水+容器
最後は、生姜をまるごと水につけておく方法!
瓶やタッパーを使う方が多いですね!
3日に一度、水は取り替えます。
▶冷蔵3日経過
水の濁りはなく綺麗です!
切り口も綺麗で変色もありません。
生姜の香りは飛んでいますが
不快な臭いもありませんでした。
水を取り替えてまた野菜室へ~。
▶冷蔵7日経過
切り口の端の部分が少し柔らかくなってきている??
表面全体は綺麗!
香りはほぼ無臭。
水につけておくと生姜の香りは飛んでしまうんですね~!
▶冷蔵10日経過
相変わらず水の濁りはなく綺麗!
7日目からあまり変化がないですね。
瑞々しいです!
▶冷蔵14日経過
水の濁りもなく…
切り口もこの通り!
不快な臭いはありません。
さすが実践している人が多いだけありましたね!
素晴らしいキープ力に拍手~!
◆すりおろして香りを比較
見た目は綺麗でも、実際の生姜の色や香りも重要!!
それぞれ、すりおろしてみます!
中の様子の比較のために2mm程度にスライスも。
並べたのがこちら~!
①ポリ袋(冷蔵庫)
香り:香りたちも良くて、すった後も香りが長持ち! |
状態:少し褐色 |
②新聞紙+ポリ袋(冷蔵庫)
香り:香りは立ちますが、すぐに消える。 |
状態:残念ながらカビが…。 |
③アルミホイル(冷蔵庫)
香り:すってもツンと不快な臭い。すり生姜も褐色。 |
状態:褐色。柔らかく切りずらい。 |
④丸ごと水につける(冷蔵庫)
香り:香りはうす~い。そして汁が少ない! |
状態:切り口は一番きれい! |
\比較実験結果/
ということで、冷蔵庫の野菜室で保存するなら、コレ!
◆外観ナンバーワン!保存方法…生姜をまるごと水につけておく
ただしこの方法だと、生姜の香りは飛びます!
また、汁も取りづらくなります。
◆香りナンバーワン!保存方法…ポリ袋に入れておく
湿度を保つため、ポリ袋の口は密閉します!
すりおろした時の香りは、最も長持ち♪
そして一番劣化していたのが意外にも③アルミホイル…。
中からも悪くなってしまったようなそんな感じがします。
生姜にとって冷えは大敵!
なんですね~!!!!
生姜保存実験②:常温保存(冬季)を比較
この実験を行っている今は、11月半ば。
今年の秋は異常に温かかったですが、
ここにきてようやく寒気が。
外気温10~15℃位の日が続いています。
日中の室内で計ってみました。
▲右の温湿計の「温度」の方は精度があまり良くありません。温度は赤の温度計が正しいです。
現在の温度と湿度、温度:12℃・湿度:40%!
生姜の最適温度と湿度は温度:13℃・湿度:65%でした。
おお!?最適温度と近い!
この時期は常温の方が良いのでは?!
実験①の冷蔵庫保存では、生姜にとって「冷えは大敵」!
ということが分かりました。
生姜を「常温」保存で比較実験してみましょうー!
◆実験準備
さきほどと同じ高知県産の生姜で検証スタート!
できるだけ同じような部分を…
と思いますが、みんな形が違う!!
グラム数は合わせてあります。
比較する保存状態は、実験①冷蔵庫保存と同じにします!
比較する保存状態
①ポリ袋
②新聞紙+ポリ袋
③アルミホイル
④丸ごと水につける
今回、常温保存する場所は下記のような条件です。
常温保存場所(条件)
●通年冷暖房をつけない部屋の、光が当たらない卓上
●新聞を上から被せて遮光
[参考]温度:12℃・湿度:40%
こちらも2週間観察してみます!!
では、検証スタート!
◆経過観察
①ポリ袋
冷蔵庫保存では、最も香り良く保存できた方法!
そのままポリ袋に入れたものです。
▶常温3日経過
変色やブヨブヨもなく、程良いしっとり感。
ほんのり生姜の香りもします。
▶常温7日経過
パッと見いい感じ!
でも切り口は、ちょっと乾燥してきた。
あ!一部カビが~。
生姜の香りもなくなってきたような。
少しカビ臭い?
▶常温10日経過
カビが進行してきちゃってますね。
ブヨブヨにはなってないんだけどな。
▶常温14日経過
あらら、ついに変色が…。
触ってみるとブニっとしてる。
カビも進んで、切り口はカサカサ。
鼻を近付けると泥臭さと生乾きの臭いが混ざった感じ。
これはもう使えない状態かな…。
ゴメンね、生姜さん…。
②新聞紙+ポリ袋
新聞紙で包んでポリ袋に入れたもの。
冷蔵庫保存では、新聞紙が生姜の水分を吸って乾燥し、逆効果に!
常温も同じ結果になっちゃうかな…?
▶常温3日経過
表面はサラッとしていて
弾力や変色はないのですが…
もう一部、黒カビが!
早いなぁ…。
新聞紙は湿度から守ってくれるもの
と思っていたのですが…。
葉物と生姜は違うのか~!!
▶常温7日経過
3日目に既にあったカビが更に広がっています。
でも、新聞紙のおかげか?
生乾き臭はありません。
▶常温10日経過
うわー!!
見るからに悪化している!
真っ黒くろすけみたい…
(※トト〇に出てくるアレです)
カビは生えているものの不思議と異臭はありません!
▶常温14日経過
カビさん順調に育ってます…。
この部分以外は、わりと綺麗なんですけどね~!
切り口は乾燥していますが、まだ生姜の香りが若干しますし。
でも、カビって菌糸を根深く張り巡らせてるって言うし…。
使わない方がいいですね。
③アルミホイル
冷蔵庫保存では、冷えすぎてしまったアルミホイルに包む方法。
保湿力は抜群だと思うので、常温ではどういう結果になるか~?!
▶常温3日経過
全体的に程良いしっとり感でカビやブヨブヨも出ていません!
切り口もまだ綺麗で、生姜の香りも程よくあります!
冷蔵の時は冷やし過ぎでしたが温度も湿度もキープできている気が!
期待大♪
▶常温7日経過
切り口、今まででいちばん綺麗です!
ブヨブヨや変色もなく程良いしっとり感をキープ中!
今のところ調子いいぞ♪
▶常温10日経過
お~!!綺麗!!
程良いしっとり感キープ!
カビも一切ありません。
切り口も、乾燥も酷くなく綺麗です~!
何よりまだ生姜の香りがフワッと香るんです。
素晴らしい~!
▶常温14日経過
お~!!!
まだ綺麗な状態をキープしてます!!
ブヨブヨも変色もなしです!
切り口はさすがに乾燥してきてますが、
ほんのり生姜の香りが♪
冷蔵保存は向かなかったアルミホイル。
常温だと適していますね!!
④水+容器
冷蔵庫保存では、最もキレイな状態で保存できた方法!
水にどっぷりつけるので、香りは飛んでしまうのが難点でしたね。
常温保存ではどうでしょうか??
※水換えは冷蔵保存と同じく3日毎に実施。
▶常温3日経過
お水が少し濁っています。
冷蔵庫保存だったら、キレイな透明のままだったのですが…。
切り口も変色が~。
生姜の香りはなく、すでに無臭…。
▶常温7日経過
切り口の変色が進んでいます!
部分的にブニブニがではじめてきましたね~。
▶常温10日経過
水は相変わらず濁っているなぁ。
触ってみると…、ヌルッとするー!!
恐る恐る鼻を近付けてみると、ツーンとした嫌な臭い!
これはもう水ごと傷んでますね~。
▶常温14日経過
なんか白く、もや~って出てる?!
取り出してみたら、めっちゃぬめる~!!(泣)
小さいこぶの部分は、柔らか~くなっています…。
変色してる部分は、ぶにっと。
ツンとした嫌な臭いが…。
生姜さん、ゴメンナサイー!!!
やはり水を常温で置いておくと、冬場だとしても腐りますね。
水につけての保存は、冷蔵保存に限るのですね~。
すりおろして香りを比較
常温保存したものをスライスとすりおろしで比較です!
香りはどうでしょうか??
①ポリ袋
香り:香りたちも良いが、すぐに消える |
状態:褐色 |
②新聞紙+ポリ袋
香り:色が薄く、香り立ち少ない |
状態:やや褐色。 |
③アルミホイル
香り:香りたちも良く、香りも長持ち |
状態:キレイ!! |
④丸ごと水につける
香り:ツンとした不快なにおい |
状態:切り口最も悪い |
◆比較実験結果
ということで、常温で保存するなら、コレ!
\常温でのナンバーワン保存方法/
アルミホイルに包んでおく
常温保存ではアルミホイルがナンバーワンでした♪
ただし、冬季での実験ですので、夏場は冷蔵庫で保存した方が長持ちするかもしれません!
※注意※ カビが生えた生姜は食用は避けてください。保存に充分注意して、ご自身の責任でご判断ください。
まとめ
◆生姜のベストな保存方法は?
冷蔵と常温全ての保存方法で総合順位を発表します~!!
\生姜の保存方法ナンバーワン/
1位 常温:アルミホイルに包む
2位 冷蔵:水につけておく
2位 冷蔵:ポリ袋に入れる
※今回の実験を総合的に見た、私の感覚での順位付けです。
1位は、
「アルミホイルに包んで常温保存」!
ただし、これは室温10~15℃の
冬季に限ります!!
夏場は2位の方法で保存してください。
2位は同列で、
「水につけておく」「ポリ袋に入れる」
どちらも冷蔵庫保存です。
水につけておくと外観はキレイですが、
香りはイマイチです。
ポリ袋に入れておくと、香りキープ!
私は薬味として香りも楽しみたい!
そして通年使える方法として、ポリ袋で冷蔵庫保存が好きかな~。
今回は14日目でカビが。
その前に使い切るようにしたいですね♪
時期や好みにあわせて、保存方法を使い分けるのが良いかもですね~♪
◆生姜は「冷凍保存」で長持ち!
我が家では、実は、生姜を丸ごと保存はあまりしません。
生姜は、冷凍保存しちゃいます!
すりおろしやみじん切り、どちらでもOK♪
生姜を薄く平らに伸ばしてラップで包みます~。
さらにアルミホイルで包みます!
板状に冷凍すると、使いたい分だけパキッと折って使える♪
スープに入れても良いし、自然解凍して薬味に使っても♪
冷凍したものも香り良いですよ~!
冷凍もかなり便利なので、ぜひやってみてくださいね~!
◆ほかの保存方法
これは実験後に、先輩食オタから教えてもらった方法。
「新聞紙は濡らすべし!」
どうやら、濡れ新聞紙に包んでから、ポリ袋に入れると良いそうなんです~!
先輩食オタさんの自宅で、常温で1か月以上保存したのがコチラ!
これ、1か月も保存してるの?!
めっちゃピンピンしてる!
カビも腐りもないとのこと。
こんな風に、口をしっかり閉じて暗い玄関で保管しているそう。↓
「土付きが良いというのもあるけど、湿度が低くなると逆にカビるよ~」
次はこの方法も検証してみたい!!
飽くなき探求は、終わりそうにありません…。
◆生姜の素晴らしい効能
生姜には素晴らしい効能が!
ぜひ食生活に取り入れたい~!!
生姜に含まれる成分
●ジンゲロン
●ショウガオール
これらは辛みの素でありますね~!
強い殺菌力や体を温める作用が♪
これからの時期大流行するインフルエンザ、ノロウイルスなど。
ウイルスに負けない体づくりを!
生姜を活用して、この冬も乗り切りたいですねー!!
上手に保存して生姜を常備しましょう~!!!
今回は生姜の保存方法について、比較実験しました。
こんなにたくさんの生姜をまじまじと見るなんて。
今まで無かったな~!(笑)
生姜ってみんな個性的な形をしていて、見てるだけで飽きない!
なんだか愛おしくなってきました…♡
これからの寒い季節。
体を中から温めてくれる生姜は、私たちの強い味方!!
みなさんも上手に生姜を保存して、食生活に取り入れてくださいね~!
次回の食オタノートもお楽しみに♪