みなさん「ゴマ和え」は好きですか?
野菜の甘味とゴマの香り!!!
ゴマ和えって野菜をたくさん食べられるから
私、大好きなんです!!!
つくりおきおかずとして常備したいのですが〜〜〜
翌日になると野菜の水分で
水っぽくなっちゃいますよね…
もう一度あえごろもを作るのも面倒!
……ということで、
野菜オタクとしての興味がムクムク♪
ゴマ和えは食べる直前に和える、、、
が基本ですが、、、
ラクに栄養を摂取したい
私とみなさまのために、、、
今回のヤサオタノートでは、
ゴマ和えの水分量観察!
〜美味しいゴマ和えの作り方〜
について調べます!!!
6種類の方法でゴマ和えを作って、
時間がたっても水っぽくならないゴマ和えの作り方
をさぐってみましたよ!
実験開始です!
実験:ゴマ和えから出る水分量を計測!
まずは作り方によって、
水っぽさに違いがでるか調べました!
ホウレンソウを大量買いして〜
つくりおきおかずを作ろうと思うと、
「これで今後は楽になる!」
とワクワクします(笑)
ゆでたホウレンソウは同じ量の50gになるように計量。
葉部分と茎部分を同じ比率にして〜
私の力で1滴も水が出ないところまで同じように絞ってみましたよ!
6種類の方法で作ってみました!
①一般的な作り方
砂糖小さじ1、醤油小さじ1、すりゴマ大さじ1
②すりゴマ量を倍に!
砂糖小さじ1、醤油小さじ1、すりゴマ大さじ2
③醤油洗い
砂糖小さじ1、醤油小さじ1/8、すりゴマ大さじ1
④和える前に再度しぼる
(ゆでた直後に絞ったのに、あえる前にも数滴絞れました!)
砂糖小さじ1、醤油小さじ1、すりゴマ大さじ1
(※分量は①と同じ)
⑤仕上げにゴマ油をかける
砂糖小さじ1、醤油小さじ1、すりゴマ大さじ1、ゴマ油少々
⑥ねりゴマ使用
砂糖小さじ1、醤油小さじ1、ねりゴマ大さじ1
醤油洗いとは、、、
食材に醤油をまぶした後に余分な水分を絞ること。
ひと手間ですが、あえごろもをなじみやすくします!
醤油洗いした③は、あえごろもの醤油量を減らしました。
ホウレンソウに醤油大さじ1(目安)
をかけて〜
しっかりと絞っていきます!
醤油がもったいない気もしますが、、、
……受け皿をおくのも良いですね!
次に、あえごろもを作っていきます。
左は①④⑤に使用したあえごろも。
右は②のすりゴマ倍量!
見た目はこんなにも違います、、、
さぁ、実験開始。
6時間後、2日後での水分量観察していきます!
①一般的作り方
⑤ゴマ油をかけたもの
⑥ねりゴマ使用
からは水分が出てきましたね〜
ゴマ油をかけておけば
水分をコーティングしてくれるかと思ったんですが、、、
逆に油が水分を引き出してしまったようです。
ゴマ油は食べる直前にかけるべきですね!
②すりゴマ量2倍使用
③醤油洗いしたもの
④あえる前に再度しぼったもの
からは全く水分が出てきていません!
大変!
冷蔵庫に入れておいたら、
水分が蒸発してしまいましたぁ〜
これでは実験にならないと、
大急ぎで力の限りしぼってみましたよ!
\水分量ランキング/
①一般的な作り方 10cc
⑤ゴマ油をかけたもの 8cc
②すりゴマ量2倍使用 3cc
⑥ねりゴマ使用 2cc
③醤油洗いしたもの 2cc
④あえる前に再度しぼったもの 0cc
「醤油洗い」や「あえる前に再度しぼる」
というひと手間によって
その後の美味しさが変わってくるんですね〜〜〜
《美味しさランキング(個人的見解)》
1位は、「③醤油洗い」でした!
ダントツで
ホウレンソウの甘さがひきたっていました!!!
そして醤油のほのかな香り!!!
とっても美味しかったです!
2位は「④あえる前に再度しぼったもの」
パサパサなのでは?
と思って食べてみたら、全くそんなことは無く、
やはりホウレンソウが甘くて美味しい!!!
絞った水分量が多かったものは、ぼんやりした味に、、、
甘味が水分と一緒に出てしまう
ということですね!
ホウレンソウの正しい茹で方
ここでちょっと疑問が、、、
前回娘が作ってくれたゴマ和えは、
かなり水っぽかったのに、
今回は全体的に、それほどでもないなぁ、、、
……そこで、あえて
ホウレンソウをゆで過ぎにして作ってみました。
するとやっぱり、かなりの水分が、、、
ホウレンソウの茹で方も大事!
……ということで、正しい茹で方を!
ほうれん草の正しい茹で方
①根元に十字の切れ込みを入れてから洗う
泥がおちやすく、根元に火が通りやすくなるので、
短時間でも均一に茹で上がります!
②たっぷりの沸騰したお湯を用意
お湯が少ないと、
ホウレンソウを入れた時に温度が下がってしまい、
茹で上がるのに時間がかかってしまいます。
強火をキープも大事です!
③根元をたてて20秒、全体をお湯にしずめて40秒
部位ごとに時間差でゆでるひと手間が大切!
④ざるにあげたあと、アツアツのままお皿にのせて冷蔵庫へ
コチラは我流ですが、、、
いったん冷蔵庫で急速冷却!
すると、しっかりと水気が切れ、
色も鮮やかなまま!
ゆですぎ、ざるで放置しすぎ
は要注意ですよ!
まとめ:美味しい「ホウレンソウのごま和え」の作り方
①ホウレンソウは強火のままサッとゆでる
②醤油洗い、または和える前に再度しぼってからあえごろもを合わせる
これで決まりですね!
そして、もう一つ!
香り高いゴマで和える!
せっかく上手なゴマ和えを作ったのですから、、、
美味しいゴマについて知りたい!
……とその時に、
タイミングよく工場見学のお話が!
実は私、ずっと前からお気に入りのゴマ油がありまして、、、
偶然にもご縁をいただけて、
工場見学のために京都に行ってきました!
ゴマ油が完成するまでをレポートしますね!
ゴマ油工場見学に行ってきました!
ご案内下さったのは株式会社山田製油の
工場長大槻さんと営業の小林さん。
ヤサオタチームのみんなもお誘いしました!
大槻さんは、なんと体脂肪8%!
ゴマ油の試飲で
どんぶり1杯飲む日もあるというのに、
なぜ〜〜?
「ゴマ油のおかげかなぁ、、、」
と謙虚な笑顔!
……ど!どういうことですか?
さぁ、根掘り葉掘り聞いちゃいましょう!
ゴマ油ができるまで
みなさん、ごま畑って見たことありますか?
コチラです! どーん!!!
5月頃に播種をし、9月頃に収穫できます。
高温乾燥に強い植物だそうです。
これを乾燥させたものがコチラです。
乾燥すると鞘から種子がはじけて
ゴマが出てくるとのこと。
「開け、ゴマ!」はここからきているとか、、、
日本で使用されるゴマはほとんどが輸入。
国内での産地として有名なのは鹿児島県喜界島。
収穫時期の集落を訪れると、
ゴマの天日干し「セサミストリート」が出現するそうです!
■第一工程=焙煎
この焙煎が大事!
焙煎のやり方によって、
香りや甘味が変わってくるため!
山田製油さんの中でも
焙煎作業ができる方は限られているそうです!
選ばれし大槻さん!
カッコイイです!
まずは洗いごま(洗って乾燥させただけの状態)を試食。
ごま、、、ですね、、、
それほど感動的な美味しさではないかな、、、
次に焙煎したものを試食
もうウソのように甘くなっています!!!
一同、声をそろえて「美味しい〜」
焙煎時間は気温・湿度でかわり
「指先でつぶした時にでる油の出具合で判断してます」
と大槻さんからプロならではの発言が!
途中、水を入れます。
ゴマをふっくらと仕上げるため
なんですって!
焙煎方法は、
ごま油用、炒りごま用、ねりごま用
でそれぞれ変えているそう!
例えば「ねりゴマ」は
甘く滑らかになるように焙煎し、
しかも、石臼二段でゆっくりと挽いていました!
こちらも試食させていただきましたが、
もうスィーツのように甘い!!!
デザート変わりになるほどの美味しさです!
■第二工程=圧搾
焙煎された油は圧搾されて〜
出てきました!出てきました!
ものすごく良い香りです!!!
コチラは大槻さんいわく「油のカス」
……でも、でも、まだまだゴマの粒がありますけど〜
通常ゴマには50%油分があり、
一回目の圧搾で30%がゴマ油になるとのこと。
この段階でのゴマ油が「一番絞り」と言えるのですね!
■第三工程=不純物を除く
この写真を見てください。
右が圧搾された直後のゴマ油。
左が不純物を取り除いている過程のゴマ油。
濾過して取り除くことが一般的だそうですが、、、
「ウチでは圧搾されたゴマ油の中にお湯をいれます」
と大槻さん。
油の中にお湯ぅ?????
耳を疑う一同、、、、、
「湯洗い」というそうです。
「ゴマ油の中の不純物が水と混ざって分離してくれるんですよ」と!
たしかに底の方に沈殿物が、、、
「このうわずみだけをすくうと琥珀色のゴマ油ができます!」
なんと沈殿までに2〜3週間かかるとのこと。
それは生産性が悪いのでは〜〜〜
と内心思っている私に、、、
「この湯洗いの2週間によって、まろやかになりますからね〜」
と今日一の笑顔の大槻さん。
たしかにキレイ♪
■第四工程=充填
いよいよ仕上げの充填です。
瓶を1本、1本おいて、
1本1本栓をします。
大切に作ったゴマ油の門出をお祝いする!
そんな気持ちかもしれませんね!
■見学を終えての感想
こだわりのゴマ油の生産現場には、
もう書ききれないほどの企業努力がありました!
鳥肌立ちっぱなし&感動だらけの帰り道、
ヤサオタ仲間の増田さんから、素敵な発言が!!!
「良い調味料を使った時って、きちんと料理しようと思うよね!」
たしかに!
野菜に真剣に向き合っていると、、、
「野菜の風味や甘さをきちんと生かしてくれる調味料を選びたい!」
……そして調味料を変えてみると
「えっ!私ってこんなにも上手だったっけ?」
って思えちゃう料理が出来上がるから不思議!
野菜にも調味料にも、
もっともっと真摯に向き合いたい!
そしてその情報をどんどん発信したい!
これからの野菜オタクノートは更に面白くなりそうですよ〜
次回もお楽しみに♪