みなさん里芋は好きですか??
イモの仲間には、ジャガイモやサツマイモもあるけれど、
サトイモって芋の中では目立たない脇役のイメージ…なのは私だけ?
今回はそんな里芋にスポットライトをあてて大調査しちゃいます!!
「知らなかった!」「なるほど〜」なことが見えてくる、かも♪
里芋はどうできてる?収穫体験!
里芋の生態を知るには、まずは畑から!
ということで里芋畑へGO!GO!
10月〜11月は全国各地で「芋煮会」が秋の名月として行われています。
そこで私も「芋煮会」に参加させていだくことに?
ちなみにこの「芋煮会」
主に東北地方を中心として、その昔は米の不作に備えて芋を栽培し、皆で収穫。
屋外で大鍋を囲み、収穫祭として行われる行事でした。
現在では、様々な場所で秋の屋外イベントや町おこしの一環として開催されています。
こちらが里芋畑
里芋の葉はこんな感じ。
子どもの顔より大きいんです!
里芋の収穫時期は、霜が降りる前に行います!
収穫は、カマで葉柄を切り、芋を傷つけないように丁寧に手で掘りあげます。
この堀る作業が根気のいる仕事
周辺から掘り進め…掘れた!!
と思ったものの
なかなか簡単にはとれない…
しっかり根付いているので、底のほうまで優しく掘り進めます!
やったー!!無事収穫!!
根や土はザっと落とす程度に!
土を洗うのは食べる直前がよいとのこと。
一株の重さはだいたいどのくらいだと思いますか?
なんと、その重さ3.7kg!!
2リットルのペットボトルより重い!!
里芋には、
親芋(青〇の部分)・小芋(赤〇の部分)
孫イモ(小イモから出ているイモ)
があることがわかりますね!
親芋は、小芋に比べて固めですが美味しく食べられますよ!
手が痒くならない⁈ぬめり処理大実験!
生態がわかったところで、早速調理開始!!
と意気込んだものの…
ここで、多くの人がぶち当たる?!
里芋の下処理…
正直面倒ですよね…
里芋の処理でぶち当たる壁!
■その1〈ぬめり〉
里芋の特性でもあるぬめりはタンパク質と多糖類が結合したもの。
ガラクタンという栄養素も含まれいます!
また、このぬめりは手が痒くなる原因ともいわれています。
そのかゆみの原因は「シュウ酸カルシウム」という成分
どんな処理をすれば、一番ぬめりがとれるのか?!
身近にあるものでぬめり処理の実験開始!!
①塩水につける
②砂糖水につける
③酢水につける
④重曹水につける
⑤醤油水につける
⑥酒につける
⑦乾燥させる
【実験方法】
1、皮を水でよく洗う
2、皮を剥く
3、それぞれの液体に1分間漬け洗いする
①塩水につける
塩をボウルに入れよくとかします
剥いた里芋を塩水に入れ、手で洗います!
ぬめりが完全になくなったわけではありませんが確かに少なくなりました!
②砂糖水につける
砂糖水で洗ってみると…
ぬめりの成分(白くドロッとしたもの)は落ちている感じではありますが
洗った後もヌメッとしてます…。残念。
③酢水につける
酢水で洗うこと1分間
洗っているそばから、キュッキュッとしている感じ
ぬめりがかなり取れています!
でもお酢の臭いが少し残ります・・・
④重曹水につける
野菜洗いにも使われる重曹
あく抜きにもよく使われるので期待できそう?!
ぬめり感は少なくなりましたがお酢ほどではない!
しかし塩と同じくらいの効果があります!
⑤醤油水につける
色が茶色の液体
洗ってみると、想像以上にぬめりがとれます。
こちらも塩水と同じくらいの効果!
煮物など、醤油を使う料理にはいいかもしれない。
⑥酒につける
使用するお酒は純米酒。
う〜ん…。
ぬめりが取れた感じはあまりありません…。
洗い終えた後もべたつきます。
⑦乾燥させる
洗った里芋を半日から1日ザルにおいて乾燥させました。
とにかく剥きやすい!
ぬめりが全くないです!
しかし、水につけるとぬめりが出現!!
水分がなければぬめりは出ないですが、
調理の際にぬめりが出てきます。
剥いた後、何かしらの処理は必要ですね。
わかりやすく表でまとめました☟
一番ぬめりがとれたのは、酢水でした!!
意外だったのが、醤油水、塩分が含まれているからかもしれません。
皮を剥く前に手が痒くなる!という方はゴム系の手袋をするのがベスト!
(ポリエチレン系は滑ります)
私は手の皮が厚いのか、まったく痒くならず実験できませんでしたが…
手袋がない場合は、里芋を洗った後使う分だけ乾燥させてから皮を剥いてください!
すぐに使用したければ酢水につけながら作業するのがオススメ!!
ぬめりは、酸・塩分・乾燥に弱いということが判明!!
下処理のベストは?簡単に済ませる方法大比較!
皮を剥いてぬめりをとっただけでは、下処理にならない?!
より美味しく里芋を食べるには、加熱などの下処理が必要!
里芋の処理でぶち当たる壁!
■その2〈下処理〉
皮だって簡単に剥きたい!
そんなあなたに…
簡単にできる 下処理方法 大比較!
方法はこちらの6つ
①皮を剥き 茹でる
②皮は剥かず 茹でる
③皮は剥かず 電子レンジ
④皮は剥かず 蒸す
⑤皮は剥かず 焼く
⑥皮ごと冷凍
①皮を剥き 茹でる
簡単とは言えないかもしれませんが…
この方法は王道ですね!
基準として実験します。
皮を剥き
沸騰したお湯にいれ2~3分茹でます。
あくまで下処理なので、完全に火は入れません。
皮を剥く作業が大変ですが、
やはり仕上がりがキレイー!!
②皮は剥かずに 茹でる
沸騰したお湯に、洗った里芋を入れます。
約3分ほど茹でます。
ザルにあげて、熱いうちに皮を剥きます!
おぉ〜!剥けるー!
ただ冷めてくると剥きにくくなることも!
その場合は包丁で皮を剥くしかありません…
③皮を剥かずに 電子レンジ
耐熱容器に入れて、2分加熱
熱いうちに剥きます!
手で簡単にツルツル剥けるー!
手軽さで言えば、電子レンジがナンバーワン!!
④皮は剥かずに 蒸す
蒸し器を用意し(大きめのフライパンに、器具をセットしただけ)里芋を入れ4分加熱。
茹でるより、若干長めに加熱しないと皮が剥きにくいです。
わぁ〜!簡単につるりと剥ける!
ぬめりが一番多い!
そのためか、一番簡単に皮が剥けました!!
多少冷めた里芋でも、張り付くことなく剥けます!
⑤皮は剥かずに焼く
オーブントースター180℃で5分加熱
香ばしい臭いはするけれど
何分加熱しても皮は剥けず…
撃沈…
加熱はできても、皮は剥けない!!
剥けないばかりか、張り付き感さえあります(泣)
乾燥したことが原因かと思われます。
焼きたいときは、皮を剥いてから焼きましょう!
⑥皮ごと冷凍
一晩、冷凍庫にいれました。
流水解凍して剥いてみる・・・
おっ、少しづつだが一応剥ける!
しかし…
剥ける範囲が狭く少量!!
そのため手で剥くのに時間がかかり、かなり手間がかかります。
下処理の比較をわかりやすく表でまとめてみました☟
手軽さ No1 = 皮は剥かず電子レンジ
剥きやすさ No1 = 皮は剥かず蒸す
ぬめり 多 ↑No1 = 皮は剥かず蒸す
ぬめり 少 ↓No1 = 皮は剥かず冷凍
仕上がり状態 No1 = 皮を剥き茹でる
手軽さナンバーワンは、やはり電子レンジ!!
ただ、電子レンジのデメリットとして
あっという間に柔らかくなりがちだということ!
下処理のつもりが、そのまま食べれる状態に…
ということならないように、気を付けて扱いましょう!
仕上がりの見た目では、皮を剥いてから茹でる方法!
飲食店や、見た目、味が重視のお料理ではこの方法に勝るものにはないと思われます。
加熱時間によって硬さも変えられるので料理によって使い分けられGOOD!
デメリットは、皮を剥く大変さでしょうか…。
個人的に良かったのは、蒸してから剥くという方法!
冷めてからも剥きやすかったという点と、
皮付きの茹でる方法では土臭さが若干気になりましたが、
蒸す場合はそれがない!
ぬめりは多くでますが里芋の特徴でもあるため
里芋の良さが最大限に引き出される調理法だと感じました!
まとめ
●里芋は一株が大きく、親芋・小芋・孫芋がくっついてできている!
●ぬめり取りに1番効果があったのは、お酢!
※ぬめりは里芋の特徴でもあり、栄養分も含まれています!
ぬめりをとればとるほど良いというわけではないので料理によって使い分けて、賢く調理しましょう!
●下処理は〈電子レンジ〉を使うのが1番簡単な方法!
※里芋の大きさはバラバラのため加熱時間の調整に気を付けることがとっても重要!
●見た目や味を重視する場合は〈皮を剥いてから下茹で〉する方法が1番!
これであなたも里芋博士?!
縄文時代から日本の食生活に馴染みのある、里芋。
腸内環境を整えてくれ、食物繊維が豊富なうえ低カロリー!
皆さんにとって最適な方法で美味しく里芋を食べてくださいね!!
次回のヤサオタもお楽しみにー♪