美味しい料理の決め手は、出汁にあり!
出汁が上手にとれると、味がビシッと決まる!
料理上手になっちゃいますよ♪
今回は、出汁パックの使い方を研究します!
出汁(だし)について
出汁(だし)とは?
出汁(だし)とは、「煮出汁(にだしじる)」の略。
でも、出汁をとるのって、ちょっと面倒??
そんなときに便利なのが…
「だしパック」!!
我が家でも、料理に合わせて出汁パックを使い分けています。
だしパックの嬉しいポイント
だしパックは、便利で嬉しいポイントがたくさん!!
食材の用意がカンタン!
たとえば、我が家でよく使っている出汁パック。
裏面の原材料名を見てみると…
・いわしの煮干し ・そうだかつおのふし ・さばのふし |
この材料をすべて用意するのは、大変ですよね!!
しかも、それぞれ素材を少しずつしか使わない!
保存方法も迷っちゃいます…。
でも「だしパック」なら、素材を探して揃える必要なし!保存も楽ちん!
計量の手間なし!
だしパックは、プロの美味しいバランスで配合されている!
だから計量の必要もなし!
そのままポンっと入れるだけ♪
作る出汁の量に合わせて、出汁パックをいれるだけでOK!
旨味の相乗効果!
出汁パックのメリットは、
なんといっても「旨味の相乗効果」!
▼旨味の三大成分
昆布 | グルタミン酸 |
かつお節・煮干し | イノシン酸 |
干し椎茸 | グアニル酸 |
旨味は、それぞれ単体でも感じます。
でも、違う旨味成分をかけ合わさることで、何倍にも旨味がUPするんですよ~!
違う旨味成分を持っている素材が配合されている「だしパック」は、深い旨味を味わえます!
旨味成分と温度の関係
旨味をしっかり抽出するために、料亭でつくる出汁は「温度」にもこだわりがあるそうです。
つまり、旨味を抽出しやすい温度がある!
なかなか家では、温度を計らないですよね~。
でも、高温NGというのは判断可能!
~お湯の温度を目で見分ける目安~
60℃ = なべ底で小さい泡が発生し始める
85℃ = 水面に泡が多く浮き始める
グラグラ高温で煮てしまうと、雑味や臭みがでるので要注意!!
出汁パックも同じかな?!
やってみましょう!
だしパックでの出汁の取り方
丹波山(たばやま)倶楽部の「香り舞う舞茸だし」を取り寄せてみました!
なんと!
珍しい原木栽培の舞茸を使った、だしパックです。
このだしパックには、6種類もの素材が入っています!
・舞茸
・鰹節
・煮干しうるめ鰯
・椎茸
・鯖節
・昆布
ということは!
旨味の相乗効果も、期待大ですね♪
グアニル酸:舞茸、椎茸
イノシン酸: 鰹節、煮干しうるめ鰯、鯖節
グルタミン酸:昆布
3種類揃ってるので、深い旨味が味わえそう!
お湯から入れる?水から入れる?
だしパックを入れるタイミング、迷いませんか?!
沸騰させてから?
それとも水から??
このだしパックのパッケージの裏面には…
「水またはお湯を入れた鍋の中に…」
う~む。
どっちが美味しい??
下記で比較実験してみましょう!!
<お湯から抽出>
沸騰したお湯に入れて2分
<水から抽出>
水から入れて沸騰したら2分
※どちらも600mlの水に、だしパック1つを使用
沸騰させたお湯に、出汁パックをポン♪
入れたらすぐに中火にして、2分計ります。
出汁パックを取り出して、完成です。
お水の状態で、出汁パックを入れて火にかけます。
沸騰したら中火にして2分煮出します。
結果比較
比較してみると…
水から抽出したほうが、断然色が濃いですね!
お湯から入れると高い温度で抽出するので、昆布やきのこ類の旨味が出にくかったのかもしれません。
私的には、こんな使い分けがオススメ♪
中身を出して使うと濃い出汁になるってホント?
「だしパックの袋を破いて、中身を出して出汁をとる」
という方法もあるみたい!
すると、濃い出汁がとれるとの噂。
やってみましょう~!!
<中身を出して抽出>
袋を破き、中身の粉を入れて2分
<袋に入ったまま抽出>
だしパックの袋のまま入れて2分
※どちらも沸騰したお湯の状態に入れて比較します
だしパックの袋を破いて、中身の粉をサラサラ~。
結果比較
明らかに濃そうな出汁が取れました!!
お湯から入れても、中身を出してとれば、濃い味の出汁ができます!
ただし、袋のままとるよりアクは出やすいですね~。
きちんとアクを取れば、雑味は少なく濃い味の出汁になりますよ♪
中身を出してとる方法は、出汁の味だけで楽しむ料理に合いそうです!
疑問
さっきは、お湯に中の粉を入れて抽出したけど…
お水からだと、どうなる??
やってみました!
やはり、水からの方が色は濃いですね!
味は、水からの方がすっきり!
旨味がでているからかな?
なんでだろう…
不思議なことに、塩味もまろやかに感じます。
もしかしたら水からだと、低い温度で煮だす時間が長くなるので、昆布や舞茸の旨味が上手に出て、塩味もまろやかに感じるのかもしれません。
ということは。
加熱する前に、しばらく水に浸しておいてみては??
実験してみましょう!
水に浸してから出汁をとる方法?
水に浸してから加熱する方法を試してみましょう!
だしパックを、水に入れて10分間。
浸水してから加熱して出汁をとります。
比較してみると…
色は、ほとんど変わりませんね!
10分水に浸しておいた方が、旨味と香りのバランスがいい!
雑味も少なく、昆布と舞茸の香りがしっかりと出ています。
試しに、水に10分間浸しただけの水を飲んでみたところ…
透明ですが、昆布と舞茸の旨味がでています!
すでに、おいしい…。
意外な使い方と活用方法
だしパックって、だし汁をとるだけじゃない!
実はこんな使い方もできるんですよ♪
中の粉末は「旨味パウダー」になる!
袋を破って中身を出せば…
「旨味だしパウダー」として使えるんです!
そう。
だしパックの中には、旨味素材を粉末にした粉が入っているんです。
この舞茸だしのように塩も入っているものは特に、そのまま味付けに使えます!
いろいろ作ってみました♪
- 【和え物】ほうれん草のだし和え
-
茹でたほうれん草1束に、舞茸だし1/4包和えるだけ♪
驚くほどに美味しい。
だしの旨味で、繊細だけど複雑なお味。
- 【炒め物】だし長芋ジャーマン
-
炒め物にも使えます!
塩も入っているだしパックは、それだけで味が決まります! - 【下味&あんかけ】舞茸だし豆腐ハンバーグ
-
ひき肉をこねるときに、だしの中身を入れます。
今回は、キノコあんかけにも舞茸だしを使用しました!
中から、だしの旨味がジュワジュワ~。
絶品でした!
出がらしも再利用できる!
出汁をとった後の「出がらし」。
捨てないで!
まだ旨味が残ってるんです!!
袋を破いて中を取り出せば、いろんな料理に再利用できちゃいます!
- 【トッピング】冷ややっこにのせて
-
出汁がらに、醤油を和えて冷ややっこにオン!
複雑な旨味で、鰹節より贅沢。
素材の食感もあるので、これはオススメ!
- 【ご飯】出汁がらで冷茶漬け
-
出汁がらの旨味が相まって、味わい深いお茶漬けに。
トマトの旨味グルタミン酸もプラスしてみました。
- 出汁がらドレッシング
-
出汁がらと醤油、ごま油を合わせるだけ。
出汁がらの粒々が、生野菜の美味しさを引き立たせてくれます。これは、家族にも大好評でした!
このドレッシング食べたさに、出汁をとっちゃうかも♪
「だしパック」って本当にいろんな使い方があるんだな~、と改めて実感。
そして出汁が美味しいと、何でも美味しくなる♪
手軽で、でも奥深い「だしパック」。
みなさんも料理や好みに合わせて取り方や使い方を変えてみたり、出汁がらまで上手に使い切ってみてくださいね!
この記事に登場するだしパック