「ほうじ茶」って自分で作れるって知ってました?!
ほうじ茶はその名の通り、茶葉を焙じた(=炒る)もの。
おうちでも「焙じ器」と「原料茶葉」があれば、簡単にほうじ茶を ”焙じる” ことができるんです。
しかも自分で焙じると、部屋中に香りが広がって、浴びるようにアロマを感じられるという!!
……何それ!
やってみたい!!
狭山で150年の歴史を持つ茶商/石田園の、パリのお茶セレクションで金賞をとったほうじ茶と同じ茶葉を使って、ほうじ茶作りに挑戦してみます♡
「手作りほうじ茶キット」取り寄せてみた
さっそく届きました♪
こちらが「手作りほうじ茶キット」!!
▼今回取り寄せた商品はコチラ
茶商「石田園」の手作りほうじ茶キット
≫ https://www.tabeiku.com/shopdetail/000000000101/
※原料茶葉や焙じ器の在庫によって、お届けに少し日にちがかかる場合もあるみたいなので、お早めに注文するのをお勧めします
今回、焙じ体験に挑戦するのは…この二人!
編集部の藤田&佐々木。
自分好みの濃いほうじ茶、作れるかな?
手作りならではの「アロマ浴」してみたい~!
そう。ほうじ茶の香りにはピラジンという成分が含まれていて、脳をリラックスさせる効果があるんです。
ほうじ茶のアロマ浴、楽しみですね~♡
焙じキットの内容
まずはキットに入っているものを、詳しく見ていきましょう!
①焙じ器
正式には「焙烙(ほうろく)」と言うそうです!
常滑(とこなめ)焼の焙じ器。
焙じ器から遠赤外線が出て、美味しく炒ることができるそうですよ~。
ちなみにこの焙じ器、単体の定価2,400円らしい。
てことは、キットめちゃお得じゃない…!?
②原料茶葉
ほうじ茶にしていく原料茶葉。
普通の煎茶の茶葉に見えるけれど…?
これはまだ「荒茶(あらちゃ)」と言われる原料の状態。
「荒茶」とは?
摘んだ茶葉を一時的に水分を飛ばして流通できる形にした、火入れされていない、原料状態の茶葉のこと
100g入っているので、1回10gを焙じる計算で10回分!
パリで金賞をとった石田園ほうじ茶と、
同じ原料茶葉なんですって!!
③石田園のほうじ茶
これが茶商/石田園が作ったほうじ茶!
つまり、こうなれば正解って訳ね!!
なんと!このほうじ茶…
フランス唯一・世界有数の日本茶コンクールで金賞を受賞したそう!!
< Japanese tea selection Paris 2020 >
もちろん単品でも購入できますよ♪
(意外とお手頃なのが嬉しい!)
▼パリで金賞受賞した石田園ほうじ茶(単品購入)
≫ https://www.tabeiku.com/shopdetail/000000000103/
世界レベルの石田園のほうじ茶。
それと同じ原料茶葉を使って体験ができるって…すごい。
④説明書
ほうじ茶の焙じ方の説明書と、
オススメのほうじ茶の淹れ方付き。
手順やポイントも書いてあるので、まずはこの通りにやってみるといいですね!
自分で用意するもの
焙じキットで届く以外に、自宅で用意しておくものを確認しておきましょう!
私たちは一般的なカセットコンロを準備しました。
タオルは、焙じ器の持ち手に巻いたり、焙じ器を置いたりするために必要。
なので、鍋つかみや鍋敷きでもOK!
ほか、小皿やティースプーンもあった方が良いですね!
お手元にあるとは思いますが…。
急須(ポット)やカップなども、もちろん準備♪
(※急須はなくても、100均やスーパーなどで売っているお茶パックでほうじ茶を淹れることもできますよ)
ホントにIHは反応しないの?
焙じ器は直火が必要とのことですが…
IHじゃほんとにダメ??
こちらのIHヒーターで試してみました。
結果、やっぱりつかない。
ガスコンロ・カセットコンロを準備ですねー。
ちなみに電熱線タイプのヒーターならOKみたいです!
石田園さんはこういったものを使っていました↓
<体験>ほうじ茶を自分で焙じてみた
基本通りの焙じ方で体験
最初は基本通りに、ほうじ茶を焙じてみましょう!
まずは手元に使うものを用意します。
焙じ始めたら手が離せなくなるので、見比べ用に、正解の石田園ほうじ茶を小皿に少量取り出しておくと良いですよ
①原料茶葉をはかる
原料茶葉の香りを嗅いでみると…
この段階だと、枯草のような畳のような香りがします♡
まずは原料茶葉を10gはかります。
ほうじ茶は焙じたてが一番香りが良いとのこと。
まとめて大量にではなく、都度焙じるのが良いですね!
一度に飲む量を焙じましょう。
②焙じ器を空焚き
先に焙じ器を、中火で約1~2分空焚き。
あまり熱くしすぎもNG。
焙じ器の横を、素手で触れて「熱いなー」と感じられるくらいが良いみたい♪
くれぐれも火傷注意!!
焙じ器、本当に熱くなります!
③原料茶葉を入れて焙じる
さぁ、いよいよここからが勝負!
まずは火を弱火にして…
焙じ器の中に原料茶葉を入れます!
入れたらすぐに焙じ器を持って、茶葉を回す!
そのまま置いておくと、焦げちゃいますよ~。
イメージはフライパンをあおるみたいに?
茶葉に空気を含ませながら、上下を返す感じ。
そして横回転もクルクルと。
茶葉を均等に炒るようにします!
30秒~1分後
お、煙が上がってきた♪
こんな風に、ほわほわとした煙が出てくるのが正解!
煙が立って、いい香りがしてきました~♡
(直線的な強い煙は焦げてしまっている可能性あり)
2~3分後
少し茶葉が黄色くなってきたかも?
石田園のほうじ茶と色を見比べてみます。
あ、全然まだまだですねー。
この調子で1分ごとにチェックしながら、
だいたい5分間焙じていきます。
④焙じた茶葉を取り出す
さぁ、そろそろいい感じ♪
茶葉を取り出します!
そう!取っ手から出す!!
これをやりたかった!(笑)
※焙じ器の中に置いておくとどんどん熱が入ってしまうので、すぐに小皿に出しましょう。
おぉ♪
いい焙じ具合じゃない?!
茎もふっくら!
全体のかさが倍くらいに膨らんでいます。
手作りほうじ茶、完成ー♡
⑥飲んでみよう
おすすめの淹れ方(80℃45秒)で飲んでみると…
お、美味しいっ!!!
めちゃいい香りー♡
風味が濃い!!
部屋中にほうじ茶のアロマが広がっていて、最高の癒し空間になりました♪
焙じ方法を変えてやってみた!
さて、初めは基本に沿ってやってみましたが…
いろいろと焙じ方を変えて試してみましょう!
挑戦してみるのはこの4つ!
➀強火で強めに焙じてみる
②弱火で軽めに焙じてみる
③空焚きなしでできるか
④フライパンで出来ないの?
~実験➀~
強火で強めに焙じてみる
ほうじ茶と言えば、あの香ばしい風味!
強火で焙じたらもっと香ばしくなるのでしょうか?
試してみましょう!
基本と同じく1~2分空焚き後、茶葉を入れて強火へ。
…って、すぐ焦げてきた!!
煙もすごい!
熱っ!!
熱いー!!
タオル燃えたーっっ!危ない!!
…あっという間に、黒いほうじ茶が完成。
これは…ダメですね。
早く焙じたい・濃い目に焙じたくても、
強火はNG!!
危ないので絶対真似しないでくださいね!
~実験②~
弱火で軽めに焙じてみる
「原料茶葉、そのまま煎茶として飲めそうだな~」って思いません?!
なので今度は、ほうじ茶になりきる手前で止めてみる実験!
弱火で焙じていきます。
茶葉は緑→黄褐色→茶色に変化するんですが、
黄褐色くらいで取り出してみました!
完成ほうじ茶と比べるとこんな色合いで、ストップ。
少し緑も残っていていますね↓
淹れてみると…
水色もほうじ茶というより、黄色い煎茶?!
お味は…
人によって感じ方が異なるみたい!
藤田「ん!?なんか口の中、渋い?…タンニンが残っている感じ?!ヒリヒリする感覚!」
佐々木「ほんのり…ほうじ茶っぽい感じのする…うすいお茶?」
どちらにせよ。
ちゃんと茶色くなるまで焙じた方が断然美味しいです!
~実験③~
空焚きなしでできるか?
「最初の空焚きって、しないとダメ??」
空焚きして茶葉を入れた時が、慌ただしいんですよねー。
できるか試してみましょ!
空焚きせずに、冷たい焙じ器に原料茶葉を入れます。
そこから弱火にかけて加熱。
う~ん、
数分経っても煙も立ってこないなぁ。
コンロに焙じ器を少し置いておいてみると…
やっと茶葉が黄色くなってきた!
そこからは通常通りに焙じて、完成♪
時間はかかる!
でも、問題なくできました♪
味もOK!
このやり方は初心者にいいかも!?
まずは落ち着いてやってみたい人は、「空焚きなし」も試してみて♪
~実験④~
フライパンで出来ないの?
焙じ器じゃなく、フライパンじゃダメ?
フライパンで同じように、原料茶葉を炒ってみました。
茶葉が舞い散って炒りずらい。
けど、黄色くなってきたぞ。
出来ました!
ちゃんとほうじ茶の色になった!
フライパンから取り出しは難しいですが…。
焙じ器・フライパンを飲み比べしてみましょう!
出来る限り同じように焙じてみました。
(向かって右=焙じ器 左=フライパン)
フライパンでも、十分美味しく出来ています。
が!!飲み比べてみると…
焙じ器の方が味に深さがある!
香りも高いような…。
ただ、飲み比べないと分からない位の差かな??
本格気分を味わいたいなら焙じ器がオススメ。
手軽に済ませたい方は、フライパンでもOKな気もします。
焙じ器(焙烙)の使い方
この焙じ器で焙じると、どうやら「遠赤外線」が出るため、
ほうじ茶が美味しく仕上がるみたいです!
家電でも「遠赤外線が出るから旨味が引き出される」みたいなもの、ありますよね。
せっかくなので。
そんな焙じ器、使いこなしたい!!
焙じ器のほかの使い道は?
焙じ器、他のものを炒るのに使えないかな?
次の6つを試してみたいと思います!
➀ゴマ
②アーモンド
③落花生
④玄米
⑤ポップコーン
⑥コーヒー(生豆から焙煎)
➀ゴマ
オススメ度 ★★★★☆
炒り時間 約2分
もともと炒ってある炒りゴマも多いですが、焙じ器で炒ると、香ばしい香りがUP!開封してちょっと湿気てしまった時などに良いかも。ふりかけ代わりに炊き立てごはんにかけるのも美味♪
②アーモンド
オススメ度 ★☆☆☆☆
炒り時間 約5分
市販のアーモンドはそもそも焙煎済み。”追い焼き”という感じですが、風味は変わらないです。めっちゃ中まで熱くなるので、冷めてから食べた方が良い…。
ナッツなら、生クルミを煎る方がいいかも?!
③落花生
オススメ度 ★★☆☆☆
炒り時間 約5分
落花生も基本は乾煎り落花生で、そもそも煎ってあるもの。風味はそこまで大きな変化はありません。が、一番のポイントは殻が割りやすくなる!
また、直売所などでたまに見かける、乾燥させただけの炒られていない落花生の場合は活躍しそうです。
④玄米
オススメ度 ★★★★★
炒り時間 約6分
これは使える!生の玄米を炒って「炒り玄米」が作れました♪炒り玄米はフライパンでも作れますが、焙じ器の方が断然早く、キレイに炒ることができました!最初弾ける時、ドキっとします(笑)均等に炒るように玄米を回しましょう。
⑤ポップコーン
オススメ度 ★★☆☆☆
炒り時間 約2分から弾きはじめ
フタがないので本当にテーブルの上に飛び跳ねます!それはそれで、人が集まるときにみんなでやったら楽しい♪アルミホイルを穴に入れ込んで蓋にするのも可能。コーンの糖度で内部が少し焦げたので、その点は注意です。あと、油やバターは皿に取り出した後で…。
⑥コーヒー(生豆から焙煎)
オススメ度 ★★★★★
炒り時間 約15~20分
ちゃんとコーヒー豆の焙煎できました!!焙煎されていない白っぽいままの「生豆」が手に入ったらぜひ!自分の味わいを作るのは少し難易度高いですが、じっくり加熱。浅煎りだと少し酸味が残り、深煎りだと苦みが出ます。部屋中にコーヒー焙煎のアロマが広がりますよ♡挑戦してみる価値あり。
●オススメの使い方2選
というわけで。
編集部で一番オススメなのは「玄米」!
一緒に塩を入れて炒ると、そのままポリポリとおつまみ・おやつにもなります。
おせんべいのような風味で美味しいと好評♪
炒った玄米は、サラダにトッピングしたり、お料理やデザートのアクセントにしても◎
もちろん茶葉に混ぜて玄米茶にしても良いですね。
もうひとつ。
機会があったらやってみてほしいのが…「コーヒー」!!
初挑戦でこんな風に焙煎できました↓
生豆の入手がなかなか難しいですが、
自分でコーヒー焙煎って、なかなか粋です♡
しかも焙煎したては香りがメチャいい!!
※豆を挽くミルも必要なので、挑戦する際はご準備を忘れずに。
焙じ器のお手入れ方法
●におい移りは気にならない
ちなみに、焙じ器への「におい移り」ですが、
私たちはほぼ気になりませんでした!
焙じ器、濡れたまま火にかけない方が良さそう…。
なので、実験では連続でいろんなものを焙じましたが、匂わない。
(敏感な人は感じるのかな?)
コーヒーの後もきちんと洗っていれば、においがこびりつく感じはありません。
せっかくなので、みなさんもいろいろ挑戦してみて下さい♪
●使い終わったあとはどうするの?
使い終わったら、水でさっと洗うだけでOK!
持ち手のところも忘れずに水で流しましょう。
基本、洗剤は使わなくて良いそうです。
汚れがひどい時だけ、食器洗い洗剤をつけて柔らかいスポンジで洗います。
そして。
洗ったらよく乾かすのがポイント!!
乾燥が不十分だと、カビや亀裂の原因になってしまいます。
ほうじ茶体験、とっても癒されます。
「自分で茶葉から焙じて、ほうじ茶を淹れる」
そんな ”丁寧な時間の流れ” が心に沁みます。
慌ただしい毎日の中に「ほうじ茶を焙じる」時間、創っていきたいなぁ…。
・ちょっと心がザワザワする時
・頭をリラックスさせたい時
私はそんなときに、ほうじ茶を焙じていきたいなぁと思います!
焙じたあと半日くらいは、部屋中がほうじ茶のアロマでいい香り♡
ぜひ皆さんもやってみて下さいね!
▼今回取り寄せた商品はコチラ
茶商「石田園」の手作りほうじ茶キット
≫ https://www.tabeiku.com/shopdetail/000000000101/
※原料茶葉や焙じ器の在庫によって、お届けに少し日にちがかかる場合もあるみたいなので、お早めにご注文するのをお勧めします