野菜がモリモリ食べたくなる『夏』がやってきたーーー!
でも、暑いとすぐに野菜がしんなり…。
シャキっと復活させたいですよね!
そこで今回やってみたいのが「50℃洗い」!
野菜が元気になるんだとか。
本当に50℃洗いが効果があるのか、検証してみたいと思います♪
野菜が蘇る?!「50℃洗い」とは
「50℃洗い」とは、蒸気技術工学の専門家である平山一政氏が発見した調理技術なんだそうです。
「野菜の50℃洗い」発見ストーリー
平山さんは、野菜を蒸す最適温度の研究していました。
100℃から1℃ずつ下げて、探していったそうですよ~。
ひぇーー!1℃ずつーーー!?
すごすぎるっ!!
50℃で、野菜の変化を発見!
…なんと野菜が元気になった?!
これが50℃洗い、発見のきっかけになったそうですよ。
食オタ心がくすぐられる―!笑
野菜の50℃洗いの方法・やり方
やり方は…その名の通り!
50度のお湯で野菜を洗う!!
お風呂の温度だって、あつ湯で42~43℃。
50℃なんて入れない…。
そんな熱いお湯で、野菜を洗おうなんて…
普通は思わないですよね!
50℃洗いの効果とは
野菜を50℃で洗うと…
なんと嬉しい!一石三鳥に!!
でも、どうしてこんな変化が…?
50℃洗いで野菜が元気になる理由
野菜は収穫した後、水分が蒸発しないように気孔を閉じています。
そんな中、50℃のお湯につけられると…
熱さの衝撃で、気孔が開く!!
そして急激に細胞が水分を吸収!!
なので、シャキっと蘇って食感が変わるんだって。
細胞が水分を吸収=収穫直後に近い状態
だから鮮度が長持ちする、という訳か!
【実験1】
ベビーリーフを50℃洗いしてみよう
サラダ野菜は、特にシャキッとしてほしい!
ということで、
まず試すのはベビーリーフ!
ベビーリーフ、夏に買って帰ってたら、しんなりしてたってことありません?!
これが蘇ったら嬉しいですよね♪
用意するもの
●温度計
●ボウル(野菜全体が入る大きさ)
●沸騰したお湯
●常温の水
※葉野菜などを浸ける場合は大きめのボウルが良さそう
それではやってみましょう!
(1)55~60℃のお湯を用意する
野菜を入れると温度が下がっちゃうんですよね!
なので、少し高めのお湯を用意するのがポイント♪
給湯器で湯音を設定してもOK!
温度計で計ってみると…
55.9℃になってる!OK!
手を入れてみると…結構、熱い!(汗)
こんなお湯で洗ってホントに大丈夫かなぁ??
(2)ベビーリーフをお湯に入れる
冷蔵庫の温度→55℃のお湯へ。
かなり激しめの衝撃になりそうだけど…?!
大丈夫かな?ベビーリーフたち…。
投入直後
おっ?!温度が下がってだいたい50℃に!
50℃を保てるように、少しお湯をさします。
2分後
おやおや?
葉っぱの頭が、お湯から出てきてる!
起き上がってきたようです!!
葉っぱが起き上がってきたらOK!
すぐにザルにあけます。
浸ける時間は野菜や状態によって違うそうです。
※このときのベビーリーフは2分くらいでした。
(3)冷水にくぐらせる
すぐに冷水にくぐらせてしっかり冷やします。
あ~、なんか気持ちよさそう♡
結果/ベビーリーフ50℃洗い
さてさて、
50℃洗いする前と比べてみましょう。
▼左=50℃洗いしたもの、右=何もしていない
写真だと分かりずらいですが…
50℃洗いした葉の方が、元気!
厚みも増えてて、茎がピーンとしてるんです。
食べてみると、食感もシャキッとしていて断然イイ!
<問題点>
ただし、問題点もありました!
全部が元気になるわけでなく…
葉が折れちゃったり、傷んでしまったものも(涙)
水で洗うだけで傷つきやすいですもんね…。
ベビーリーフの50℃洗いは、少しコツがいりそう…。
【実験2】
小松菜を50℃洗いしてみよう
茎が太い葉物でも効果はあるのか??
今度は、小松菜で試してみましょう。
(1)55~60℃くらいのお湯を用意する
小松菜が浸かる大きなボウル。
お湯を用意するのがちょっと大変(汗)
場所も取るし、ひっくり返すと危ない!
シンクの中でやるのもいいかも。
(2)小松菜をお湯に入れる
小松菜を入れてみまーす。
投入直後
あれれ!?もう温度が下がってる!
一気に10℃も!
挿し湯をして、再び50℃に。
冷蔵庫から出したてだったからな?
体積が大きいと、温度が下がりやすいようですね。
全体が漬かるように押さえてあげましょう。
あちちっ!!
50℃前後って素手では少し熱い温度!
※みなさんは厚手のゴム手袋や菜箸で沈めてくださいね。
2分後
おお!葉っぱが起き上がってきました。
小松菜はわかりやすいですね。
冷水にくぐらせて、完了です!
結果/小松菜50℃洗い
50℃洗い前と比べてみると…
明らかに全体のボリュームが変わってる!
葉だけじゃなく、茎から広がってる!
全体のかさが増えたような♪
包丁で切ってみても、ザクっとしてます~。
茎まで見事にシャキッと蘇りましたね。
美味しそう!
そして、汚れも落ちてるんですよ~↓
葉野菜の汚れ落とすのって、手間ですよね…。
浸けるだけで汚れも落ちるって、ありがた~い!
小松菜は50℃洗い向いてますね!
葉も茎もシャキッと蘇るし、汚れも落ちやすい。
【実験3】
ミニトマトを50℃洗いしてみよう
果菜類はどうなんだろうか…??
ミニトマトでもやってみましょう。
う~ん…。
葉野菜のように分かりやすい変化がないなぁ。
結果/トマト50℃洗い
約5分であげて、ひとつ触ってみると…
…んっ!!!?
見て見て!
つやんつやん♪♪
皮もパリッとしてて、パンパンな感触。
へぇ~、不思議♪
しかも温かい…。(笑)
お湯に5分も浸けたらそうなるよね。
流水にくぐらせるのもお忘れなく!
洗う前と比べてみると…
明らかに皮が張っています!
皮の汚れも落ちている。
ヘタも少しピーンとなっていました。
食べてみると…食感が全然違う!
プチっとしてるから美味しい♪
我が家は、トマトは毎回50℃洗いで決まりだな。
【実験4】
50℃洗いすると長持ちするって本当?
50℃洗いすると、野菜の日持ちが良くなるらしいんです。
ホントかな~~?!
サンチュを収穫してきました↓
サンチュって、すぐに萎びてしまって困ってるんです…。
●水洗いして保存したサンチュ
●50℃洗いして保存したサンチュ
どのくらい日持ちが変わるんでしょうか?
50℃洗い vs 水洗い
水洗いは、水を張ったボウルで少し振り洗いする提度。
50℃洗いはいつもの手順で行います。
50℃には2分浸けてみました。
洗いあがりは、今の時点では違いはなさそう…。
どちらも収穫したてで、もともと萎びてないですもんね。
タッパーで密閉して様子を見てみましょう。
結果/50℃洗いは保存にも効果アリ!
5日後。
おやおや?変化がハッキリでました!
▼水洗いで保存したサンチュ
色が抜けて、根元も赤く変色…。
持つと、へろーんとなっちゃう…↓
食べてみると食感もしなしな…そして美味しくなーい(涙)
▼50℃洗いで保存したサンチュ
ピーンとしたまま。
根元の変色もほぼないし、パリっとしてる!
食べてみると、味もおいしい!
収穫し立てと変わらない味です!!
50℃洗いしたサンチュは、変色を防ぎ日持ちも良くなる。
これは同じレタス類に共通と予測されます!
薄い葉物野菜は、浸ける時間など少し難しかったですね…。
小松菜やレタス類には効果てきめん!
保存のためにも50℃洗いは有効でした。
どの野菜も、洗いあがりが断然スッキリ!
衛生的にも良さそうですね。
みなさんもぜひ、野菜の50℃洗いやってみてくださいね。